第12話「塔内部突入〜罠と魔法の迷宮〜」
塔の扉をくぐった俺、リリア、グラン。
外の霧とは違い、内部は暗く、静寂が重くのしかかる。
リリア「……魔法感知器が張り巡らされてる……
少しでも光や声を出したら、即座に警報が鳴るわ」
グラン「気をつけろ。足元にも罠がある。
ここは影法師の魔法結界で守られている」
俺「……アリア、待ってろ……!
必ず助ける……!」
床に小さな光の紋章が浮かぶ。
足を踏み入れた瞬間、魔力感知の罠が反応する。
リリア「っ、やばい! 足元に紋章が!」
グラン「止まれ! 紋章は魔力を吸収するタイプだ!!」
俺「……くっ、避けるぞ!」
スライム体でぴょん、と紋章を飛び越える。
しかし、その上空から、暗黒の光弾が飛んでくる。
グラン「魔力攻撃だ! 回避しろ!!」
俺「うおおおおっ!!」
青い光をまといながら弾をかわす俺。
しかし、次々と部屋の奥から魔法が飛んでくる。
リリア「くっ……普通の攻撃じゃ届かない!!
結界を解除しないと――」
グラン「俺に任せろ! 魔力を一点に集中する!」
グランが前に立ち、掌から赤い魔法弾を放つと、
壁に走る結界がバチバチと音を立て、薄く光る。
俺「リリア、俺が進むから!
敵の注意を引く!」
リリア「わかった! 支援魔法は任せて!」
俺は体を変形させ、暗闇の中で光を放ちながら敵の視線を引く。
影のような魔法の槍が飛んでくるが、体を伸縮させてかわす。
グラン「進め! 中央塔の最上階が目標だ!!」
リリア「スライム、気をつけて!
罠も魔法もここからが本番よ!」
部屋を抜け、螺旋階段へ。
空気が冷たく、魔力の圧力が肌を刺す。
俺「……アリア……あと少し……!」
突然、階段の途中に白い影。
リオ(白面)が、塔の中央から出現した。
リオ「……ふふ、来ましたね。
でも、ここまでです」
アリアの存在を知らせるように、静かに魔力を操作して攻撃の準備をするリオ。
リリア「やっぱり……待ち伏せしてたのね!」
グラン「奴の攻撃は極めて巧妙だ。
無駄撃ちはするな!」
俺「アリアは俺が助ける!
リオ……絶対許さない!」
リオ「アリアさんは、もう私のものです。
邪魔はさせません」
三方向からの緊張が同時にぶつかる。
リリア「行くわよ! スライム、グラン!」
俺「……よし、突っ込む!!」
青い光を全身にまとい、スライムの体を伸ばしながら、
俺たちはリオに向けて一斉に突入した。
バチッ!ゴォォン!!
魔法弾が飛び交い、床が割れる。
塔の中は一気に戦場と化した。
俺「アリア、絶対助ける……!
もう誰にも渡さない……!!」
リリア「スライム……頑張って……!!」
グラン「俺も行く!! この一撃で結界を裂く!!」
塔内部の戦闘が始まり、
アリア救出への第一歩が、今、刻まれた――。
(第12話・終)




