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『桜舞う記憶、紡がれる恋』  作者: うさえり
第11章

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混乱した答え

拓斗からの真っ直ぐな告白に、舞桜の心は激しく震えた。


彼の「初恋よりも、僕を見て欲しい」という言葉は、舞桜の心に深く響き、確かに彼への想いが、長年抱き続けた初恋の記憶を凌駕していることを自覚させていた。


しかし、舞桜の口から出たのは、思いもよらない言葉だった。


「ご、ごめんなさい……!」


舞桜は、咄嗟に頭を下げ、その場から駆け出してしまった。


拓斗の真剣な瞳から逃げるように、その告白から逃げるように。


(どうして……どうして言えなかったんだろう……)


舞桜は、放課後の廊下をただ夢中で走った。


頬を伝う涙の理由は、自分でも分からなかった。


拓斗のことが好きだ。

心の底から、そう思っているのに。


それでも、長年守り続けてきた初恋の相手への気持ちが、舞桜の足枷になっているようだった。


本当に初恋を捨ててしまっていいのか。


過去の自分を裏切るような気がして、一歩を踏み出す勇気がどうしても持てなかったのだ。


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