表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『桜舞う記憶、紡がれる恋』  作者: うさえり
第10章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/21

初恋よりも

舞桜が拓斗への想いを自覚し始めた矢先、またしても舞桜は同級生の男子生徒から告白されていた。


「小林さん、俺、ずっと好きでした。付き合ってください。」


その告白に舞桜はいつものように「ごめんなさい……私……」と、また口ごもってしまった。


そんな舞桜の姿を、少し離れた場所から拓斗が見ていた。


舞桜が困っていると、彼は決意したように舞桜の元へと歩み寄った。


そして、告白してきた男子生徒に毅然とした態度でこう告げた。


「彼女は今、誰とも付き合うつもりはないよ。それに、他の誰かを選ぶなら、きっと僕を選ぶから。」


拓斗の突然の言葉に、舞桜も告白してきた男子生徒も、呆然とした。


男子生徒が去っていくのを見届けると、拓斗は舞桜に向き直った。

彼の瞳は、強い光を宿していた。


「小林さん……いや、舞桜……。君の気持ちが、まだ揺れているのは分かっている。あと、君がずっと想ってる初恋の男の子のことも。でも……」


拓斗は一歩、舞桜に近づいた。


「初恋よりも、僕を見て欲しい。」


真っ直ぐな、そしてどこか切ない拓斗の告白に、舞桜は言葉を失った。


胸が苦しいほどに締め付けられ、同時に、温かい感情が溢れてくる。


それが、今、舞桜の心を支配する本当の気持ちだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 質問版から来ました。  率直な意見が欲しいとのことですので感想にて送ります。  神視点なので状況や設定についてはすんなり頭に入ってきました。  やや淡白にも感じますが、テンポ良く進行していくのでこ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ