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 白い猫は赤色の花に「またここにきてあなたとお話をしてもいいですか?」と言いました。

 赤色の花は少し悩みましたが「はい。いいですよ。またお話をしましょう」と白い猫に言いました。

 赤色の花は自分が世界で一番美しい花だと知っていましたが、そのことを褒めてくれたり、羨ましがったりしてくれる人は誰もいなかったので、(それに白い猫は悪い人にはみえなかったので)白い猫が自分の美しさを見てくれたり、感動してくれたりすることがとても嬉しかったのです。

 白い猫はとても喜んでその日はどこかに帰って行きました。

 すると赤色の花はいつものようにひとりぼっちになりました。

 いつもとおなじはずなのに、なんだか赤色の花はとてもさみしい気持ちになりました。

 この気持ちはなんだろう?

 そんなことを不思議に思いながら、赤色の花は明日になって、また白い猫が自分のところにやってきてくれることをとても楽しみにしていました。

 白猫さん。早くやってこないかな?

 とうきうきしながら、赤色の花は自分の花びらの手入れをしたり、みずみずしい緑の葉に変なところはないかとか、いつもよりもずっと真面目に身だしなみを整えていました。

 やがて白い猫がやってくる姿を見ると、あ、白猫さんだと思いながら、全然あなたのことなんて待っていませんでしたよ、と言ってようなすました様子で「あら、白猫さん。こんにちは」と(とってもわかりやすく、嬉しそうな顔をしている)白い猫に言いました。

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