第4話:決闘
「来るぞ!」
和司が叫んだ後コメシスは何のためらいも無くマシンガンを撃ってきた。
「みんなバラけろ!」
康太が言うと、一同は二、三人のグループで固まりバラバラに別れた。
「死ねや」
一将、幹弘、高之は銃弾を次々と撃ち込む。しかし、コメシスの皮膚は銃弾をすべてはじき返す。銃弾が跳弾した。
「銃が効かねぇんならこれならどうだ!」
和司と純が火炎瓶を投げた。辺り一面が火の海に包まれるがコメシスはびくともしない。
「クソ!」
コメシスの背後から和磨、こうちゃん、健斗がそれぞれ、メリケンサック、特殊警棒、トンファーで殴打した。コメシスに効いた様子は無く、コメシスの片手が持ち上がった。やばいと感じた康太と尚人はビルの入り口から援護射撃をする。銃弾は命中し一瞬コメシスの動きが止まる。そしてコメシスはグレネードランチャーを撃った。
放たれたグレネードはビルの入り口の真上に命中し、無数に砕かれた瓦礫が康太と尚人を襲った。
「うわ~」
叫び声と共に康太と尚人は瓦礫の下敷きになった。
「康太、尚人大丈夫か?」
二人に気を取られ、和磨、こうちゃん、健斗はコメシスの鉄拳をもろに食らってしまった。五メートルくらい飛ばされ三人はコンクリートに打ち付けられ気を失ってしまった。
コメシスは次の標的を探す為、辺りを見回した。その隙に物陰に隠れていた秋田、亮太、リョスケは一斉に襲い掛かり、至近距離から銃弾を浴びさせた。しかし、これもダメージを与えることはできなかった。
「嘘だろ?」
秋田が戦意を失ったように呟く。コメシスは腕の一振りで三人を吹き飛ばした。
それを見た純、一将、幹弘、高之は怒りを抑えることができなかった。一将にいたっては我を失っている。四人はコメシスに突っ込んだ。
コメシスは突っ込んでくる四人の足元にグレネードランチャーを発射した。突如、地面が砕け体勢を崩した。砂煙で周りがよく見えない。
「どこだ?クソどこだあいつは?」
パニックになる一将の目の前にコメシスがいた。まるで瞬間移動だ。コメシスは一将を殴り飛ばし、他の三人も鋭い回し蹴りで吹き飛ばした。純はブロック塀に叩きつけられ、幹弘、高之は遠くに飛ばされた。
次々にやられていく仲間達。和司はあの時の光景を鮮明に思い出していた。俊弥が死んだあの光景を。
「またあんな思いはしたくない」
懐からダイナマイトを取り出し、コメシスに向っていく。
「これでも食らえ」
導火線に火を点けたダイナマイトをコメシスの口の中に押し込んだ。
「くたばれ焼きおにぎり」
ものすごい爆発により和司は吹き飛ばされ、頭を打ち付けて気を失った。
煙が立ち込める中、コメシスはほぼ無傷で立っていた。顔が少し黒く焦げているだけだった。
コメシスの視界から敵は消えた。コメシスはどこかに立ち去っていった。
「素晴らしい」
遠くのビルから戦闘を見ていた研究員は軽く手を叩き、声を上げていた。
「攻撃、防御、スピードのどれをとっても完璧だ。これならばアジア制圧も時間の問題だ」