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第2話:拡散するRウイルス

三年三組のメンバーはプサンの街並みを歩いていた。街頭のテレビには自分達が乗ってきた船が映っていた。幸い、顔写真は写っていなかったので指名手配されることは無さそうだ。

「もうニュースになっているのか」

亮太がそう言った時、テロップの音が聞こえてきた。

「何て書いてあるんだ?」

尚人がこうちゃんに尋ねた。こうちゃんは以前、独学でハングルを勉強していた。と、言っても読み書きはできても会話はできないが。

「えっと、米人間出現かな」

「大陸にもRウイルス…か」

このニュースに三組のメンバーは黙るしかなかった。

「とりあえず、泊まる場所を探しに行くか」

和磨の提案により、一同は黙って和磨に付いて行った。

しばらく、歩き続けると、郊外に廃工場を見つけた。雨風くらいならしのげそうだ。

「あそこにしようぜ」

康太がそう言うと、一将、幹弘、純は駆け足で工場に入っていった。工場の中は結構広かった。泊まるには最適の場所だ。しかし、工場内には高校生くらいの不良がたむろしていた。不良はナイフを出し挑発をしてくる。

「うぜ~んだよ」

純はマシンガンを取り出し、ドラム缶に向って威嚇射撃をした。流石の不良達も急いで工場から出て行った。その直後、工場の外から銃声が数回聞こえてきた。表に出ると、倒れている不良の財布をあさる和司と尚人がいた。和司はスナイパーライフル、M24SWS,尚人はショットガン、モスバーグM590を持っていた。

「なかなか持っているな」

全ての財布を奪うと何事も無かったように和司と尚人は工場に入ってきた。

「相変わらず怖いな」

亮太が言った。

「そうかな?」

和司は笑いながら、お金を数え始めた。

「それより腹減った~」

リョスケが腹を押さえて言うと、周りも同じ仕草をした。

「盗みにでも行くか」

康太がそう言うと、各自バラバラに食料集めに行った。この時午後五時。日はすっかり落ちていた。誰もいなくなった無人の工場のラジオからニュースが流れ始めた。

「謎の人間、中国華南、ミャンマーで確認」

それから二時間後、それぞれ缶詰などを持ってきた一同は食事をし、眠りに就いた。

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