表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/20

第17話:まだ終わらない

急にコメシスの体が発光し始めた。

「な、なんだ?」

あまりの眩しさに全員が目を閉じてしまった。

発光が納まり、全員が目を開ける。そこにはコメシスはおらず、小さいライスヒューマンが立っていた。ちょうど星野ぐらいの大きさだった。

「ハハハッ」

全員が笑い出した。

「いつもの星野じゃね~か」

尚人がそう言うと、さらに笑った。

「だけど目も口も無いぞ」

健斗の発言により全員の笑いが止まる。確かに普通のライスヒューマンとは違う。

「ヘボすぎてライスヒューマンにすらなれなかったんじゃねぇの?」

尚人がそう言うと再び笑い始めた。コメシスを倒した事に全員がうかれていた。

「ハッハッハッ」

それを見て笑っている男がいる。サングラスの男だ。急にみんなの笑いが止まる。男は呟いた。

「君達にはこの言葉を送ろう。油断大敵と」

この言葉は康太達には届かなかった。まるで星野がいないと思うくらい笑い続けていた。

「もうだめだ。笑い死ぬ」

康太はそのまま地面に仰向けに寝転んだ。

そしてその時を待っていたかのように星野が動き出した。

「うわっ、何しやがる」

星野は康太の両腕を掴み、押さえつけた。

「口もねぇのにそんなことしても無駄だぞ」

純がそう言った直後、場の空気が凍りついた。星野の頭が真っ二つに割れ始め、康太の顔に近づいた。

「やめろ!」

必死に抵抗するにも星野の力は強く、抜け出すことができない。

それを見ているこうちゃん達はあまりの驚きで動くことすらできない。サングラスの男もそれを見ていた。

「あ~あ、だから言ったのに」

そう言い、静かに笑い出した。康太と星野の顔の距離が十センチ程になる。

「俊弥、俺もそっちに行くよ。」

康太は死を覚悟した。今までの光景が頭に浮かぶ。もう少し長生きしたかったよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ