第15話:リベンジ
一同はパラシュートで無事に着地することができた。乗っていたヘリはビルに衝突し燃え上がっていた。全員が涙をこらえていた。
「くそっ、コメシス許さねぇ」
康太が呟く。その時、柱の影から一人の男が現れた。
「おやおや、またお友達を一人失ったのかい」
サングラスの男だ。しかし、もう一人は見当たらなかった。
「おい、もう一人の男はどこ行った」
康太が怒りと悲しみをこらえながら聞いた。
「ああ、あいつは邪魔だったから殺したんだよ。限りある資源を大切にする為にね。まったく、人が死ぬときはいつ見てもいいもんだ」
こいつ狂っていやがる。
「早く星野を救ってみろ」
サングラスの男はそう言い残して煙の中に姿を消した。
「そうだ、コメシスは」
その時、コメシスは俺達の事を無視し、街を破壊していた。
「またシカトかあの野郎」
尚人がいらついた口調でそう言った。
「挨拶代わりだ」
こうちゃんが手榴弾をコメシスに向って投げた。激しい爆発と煙がコメシスを包み込む。
だが、煙の中から、何もなかったかのようにコメシスが立っている。だが、康太があることを見つけた。
「みんな、頭は狙うな」
康太の意外な一言にみんな驚いた。
「なんでだよ、頭を狙わないと殺せないだろ」
健斗がそう言うと、康太は説明し始めた。
「コメシスをよく見ろ。頭部にはほとんど傷が無いが、手や足には軽い火傷がある。手や足を攻撃すれば、こっちにはあれがある」
「ああ、あれか」
純がそう答えると、全員武器を構えた。コメシスも戦闘に入った。
「行くぞ!」
全員でコメシスに向って走り出した。
「始まったか」
近くのビルの屋上からサングラスの男は眺めていた。
「来るぞ」
コメシスはマシンガンを撃ってきた。だが、全員弾幕をかわした。
「同じ手を二度も食らうか」
反撃の隙を狙うが相手もそう簡単に隙を見せない。五感で感じろ、攻撃のチャンスを。全員コメシスの攻撃を避けながら、攻撃を仕掛けるチャンスをうかがう。亮太は右手に持ったベレッタM92をコメシスの右足に向けて発砲した。銃弾は命中し、コメシスは一瞬だけバランスを崩した。
「フリーズショット」
今度は左手に持ったベレッタM92をコメシスの右足にむけて撃った。放たれた銃弾は、コメシスの右足に命中し氷漬けにしていく。
「今だ!」
こうちゃんはコメシスの背後に一瞬で詰め寄った。
「食らっとけ星野、フルコンボ」
特殊警棒の殴打はコメシス本体ではなく、マシンガンとグレネードランチャーを破壊した。こうちゃんはすぐにコメシスの背後から離れた。コメシスは、自分の右足を殴った。氷漬けにされていた足がうごくようになった。武器を何も持たないコメシスは武器を調達するために大きな武道場へ入って行った。
「追うぞ!」
康太はすぐに武道場へ入り、コメシスを追い詰める。コメシスは立て掛けてある刀を二本持った。康太は自分の日本刀を抜き始めた。