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プロローグ:これは…卵?

緑豊かな美しい森の中、そこには一組の男女の姿。2人とも黙々と薪拾いや木の実集めに勤しんでいる。

鳥の囀りや木々のざわめきが心地よい。


女が木の実を拾う場所を変えようと体を起こし、トントンと腰を叩いていたその時。風にのってきゃらきゃらと笑う声が何処から聞こえてくる。


「ねぇ、ジャン。どこかから笑い声が聞こえてこない…?」女が問う。


「なに?……本当だ。確かに赤ん坊の笑い声が聞こえてくるな」


ジャンと呼ばれた男はそう答える。


「こんな所で赤ん坊なんて…大人の声は…聞こえないわね」


「ああ。ひょっとしたら捨て子という可能性もあるな」


「そんな!こんな森に捨てられたらあっという間に獣の餌になっちゃうわ!…ねえジャン、探しましょうよ」


「そうだな。このまま見捨てたらステラル様の元に行けなくなっちまうしな」


そう話した2人は意を決してその声の主を探し始めた。

二手に分かれながら若木や草をかき分け、だんだんと声の主の元に近づく。声を聞き漏らさないよう慎重に耳をすませて。


しかし、10分以上探しているが中々声の主の元に辿り着けない。

こうしている間にも獣に見つかって食われてしまうかもしれない。徐々に焦りが見えてきたその時


「おいリュシー!ここだ!」


ジャンが大声で女の名前を呼びつける。

慌ててリュシーがジャンの元に駆け寄ると、その視線の先には息を呑むほど美しい泉が姿を現した。


「おかしいな…こんなところに泉なんてあったか?」


「いいや、なかったと思うけど…ってジャン!ほらあれ!声!あれから聞こえるわよ!」


訝しげに泉の周囲を見渡すと、リュシーがついに声の主らしきものを見つけた。

彼女が指差した先には純白の布に包まれた何かがそっと置かれている。

今もなお、その布越しに赤ん坊の笑い声が聞こえてくる。恐る恐るその布をめくった中にあったのはーーー




「なあ…これは…卵か?」


「卵…だねぇ。金色の。」




ジャンとリュシーが顔を見合わせる。

何故こんな所に卵があるのか?何故金色なのか?何故卵の中から赤ん坊の笑い声が聞こえるのか?

2人はあまりにも不思議な状況に困惑の色を隠さずにいた。しかしただ一つ、2人が理解していることがある。


「ねぇ、これってもしかしてtーーー」


リュシーが何かを言いかけたその瞬間。

周りを飲み込むかの如くあたり一面が光に包まれたーーーーー




初めまして。

めろと申します。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

今まで読む側として小説家になろうを楽しんできましたが、この度書く側として初めて小説を投稿させていただきました!

処女作なので拙い文章ではありますが、この先も読んでいただけると幸いです!

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