第五話 ギルドランク
朝、ギルドの窓口にて・・・
「リュウキのギルド登録をお願いしたいんだけど」
「リュウキさんランクの説明を聞きますか?」
「お願いします」
「はい、ランクには上からSSS・SS・S・A・B・C・D・Eの8ランクがあります。
最初はどんなに経験を積んだ傭兵でもEランクから始まります。
ランクアップするには・・・Cランクまでは今のランクの一つ上のランクの魔物を5体倒すか、2つ上のランクの魔物を1体倒すか、同ランクの魔物を10体、同ランクの仕事を5回成功させると次のランクに進めます。
Cランクより上へ行くには同ランクの魔物を10体か、もしくは一つ上のランクの魔物を5体、2つ上のランクの魔物を2体、同ランクの仕事を10回成功させると上のランクに上がれます。
あともう一つ、同ランクの仕事しか請けることはできませんから」
「なんか・・・ややこしいな・・・」
「同じパーティーの複数人で依頼をこなしたり魔物を倒してもランクアップには問題ありませんから」
「討伐した魔物の換金部首でランクアップした場合は金は貰えずにランクアップだけすることになるの?」
「いえ・・・ランクアップした後、換金する事になります」
「じゃあ・・・ランクアップしてお金も貰えると。」
「そうです。 マリスさん、旅の仲間としてリュウキさんと行動を共にするのならパーティーを組むのはどうですか?」
「パーティーかそれも良いかもね。
パーティーを組む前に一緒に討伐した魔物の扱いはどうなるの?」
「ギルドに提出前なら構いませんよ」
「じゃパーティー登録をお願いするわ」
「かしこまりました」
「じゃ魔物の討伐アイテムでリュウキのランクアップと換金を・・・」
「はい分かりました。 えっと・・・ホーンウルフの角が14本とロックタイタンの目玉が1個ですね。」
「ええ、それでお願い」
「えっとホーンウルフはDランクの魔物なのでリュウキさんはE⇒Dにランクアップ。 更にロックタイタンはBランクの魔物なのでD⇒Cにランクアップとなります。 マリスさんもBランクの魔物を残り4体、討伐でランクアップとなります」
「凄いわね、リュウキ。 登録して直ぐにCランクなんて」
「あとこれが換金後の金額です
ホーンウルフが1体に付き銅貨20枚で合計、銀貨2枚と銅貨80枚ですね
ロックタイタン一体、銀貨1枚なので合わせて銀貨3枚と銅貨80枚です。」
「ねぇマリス、硬貨の事も教えてくれない?」
「リュウキの村では、どうしていたの?」
「えっと・・・物々交換が主流だったから、硬貨について知らないんだ。」
物々交換って何時の時代の人間だ・・・俺は?
「そうなの!? じゃあ説明するね。
銅貨がこの茶色の硬貨ね、銅貨が100枚で銀貨1枚の価値があるわ。
銀貨がこの白銀の硬貨ね、銀貨が100枚で金貨1枚の価値になるの。」
「じゃあ金貨は銅貨1万枚分の価値があるわけか・・・」
「そういうこと。 ちなみに市民は4人家族で1日の食費が、だいたい銅貨20枚ってところかしらね。」
って事は銀貨3枚と銅貨80枚だから銅貨に換算して合計380枚の銅貨か・・・
4人家族で1日約20枚だから2人だと1日約10枚、手持ちの金額での計算だと約1ヶ月くらいか。
「じゃあ次の仕事を見つける前にマリスの剣を新調しないと。」
「リュウキの装備もよ。 剣だけでなく身を守る鎧や盾も必要でしょ」
二人で頷き合い武器・防具屋へと足を進めるのであった。
第五話更新しました
次の投稿は年明けになると思います。
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