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精霊に選ばれし勇者  作者: T_Y
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第三話 旅の仲間

ロックタイタンを倒した場所から丸1日経過したところでマリスが質問してきた。


「ねぇリュウキ、助けて貰っておいて何だけど・・・どうしてこんな場所を歩いていたの?」


困ったな・・・ここで「異世界から来ました」って言って変人扱いされるのも辛いし・・・そうだ!


「小さな田舎の村に両親と住んでいたんだけど両親が死んだ事を境に村を飛び出したんだ」

「ごめん・・・嫌な事、聞いちゃって・・・」

「大丈夫、気にしてないから。」 


だって作り話だもん・・・・


「ところで、その剣凄いね。 あのロックタイタンを真っ二つなんて。」

「この剣? 村の村長から持たされた由緒ただしい剣だよ。」


魔剣だけど・・・


「ロックタイタンってBランクって言ってたけど強い魔物なの?」

「うん、普通の剣では傷一つ付けられない筈なんだけど・・・」

「マリスはどうやって倒すつもりだったの?」

「私が唯一使える火の属性魔法で倒そうと思っていたんだけど・・・詠唱する暇がなくて」

「マリス、魔法が使えるの?」

「火の魔法だけだけどね。リュウキは使えないの?」

「俺はまだ使えない」

「まだ?」

「村長が言うには『精霊と契約すれば使えるようになる』と言って、この剣を譲り受けたんだ」


神様を村長にしてしまった・・・どうか、バチがあたりませんように。


「その剣、見せて貰っても良い?」

「うん? どうぞ」

「やっぱり・・・この剣、魔属性が付いている」

「魔属性?」

「魔力を帯びた剣ってこと」


なるほど・・・だから剣では切れないロックタイタンを真っ二つにできたのか・・・


「ずっと考えていたけど決めた!私もリュウキの旅に付いて行ってあげる」

「それは嬉しいけど・・・マリスの旅の目的は?」

「私は自由気儘じゆうきままに旅をしているだけだから、目的なんて無いよ」

「そうなんだ・・・それじゃあ、これからもよろしくマリス」

「よろしくリュウキ」


そうこう話しながら歩いていると目の前に狼の群れが現れた。

いや・・・狼じゃないな頭に角が生えてるし・・・・・・


「ホーンウルフだわ、Dランクの魔物で換金アイテムは角ね」

「Dランクって事はそんなに強くない?」

「すばしっこいだけで強くは無いわよ」

「じゃあマリスは剣が折れてるから其処で見てて」

「いや、いいわよ。 リュウキが其処で見てて、魔法で全部まとめて仕留めるから

 "炎の嵐よ 我が前に立ち塞がりし、おろかなる者を焼き尽くせ!!" ファイアーストーム」


マリスがそう叫ぶと炎の竜巻が発生しホーンウルフを巻き込みながら上昇していく

炎の竜巻が収まったと思ったら空から黒焦げのホーンウルフが落ちてきた


「リュウキ、終わったわよ」

「凄まじい威力だね」

「さて換金アイテムである角を集めるわよ」


そう言って手際よく角を回収していくマリス


「合計14本か・・・まあまあね

 大したお金にはならないけどリュウキのランクアップアイテムに使えるね」


二人旅を再開し、ようやく町が見えてくる頃にはすっかり夜が更けていた。


第3話目更新しました


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