第三十二話 予感的中
さて・・・ここはガルドの町より歩いて6日行ったところにあるクラクスの城・・・
ある城の一室にて第二皇子レイアルは闇の売人と取引を行っていた
「レイアル様・・・これを・・・」
「おお・・・ようやく手に入ったか・・・」
「あと、これを使う前にお飲み下さい・・・しばらく痺れがありますが命に別状ありません」
「ごくろうだったな・・・」
「では私はこれにて・・・」
「ああ・・・安らかに眠ってくれ!」
「レ、レイアル様・・・何を!? ギャアァァァァァ!!」
売人の手にナイフを握らせ自らが腹を切ったように見せかける
「バカめ・・・証拠が残っていては後々面倒になるからな・・・」
闇の売人であったモノから身元を証明できるものを全て取り除き窓から城外へ投げ捨てる・・・
「この薬があれば、この国は俺のものだ!邪魔をする者は全て切り捨ててくれるわ!!!」
そしてその日の夜、城の晩餐会にて
「父上、兄上、お飲物を・・・」
「おおレイアルか・・・楽しんでおるか?」
「レイアル、給仕の真似事などせずとも・・・」
「では父上。兄上、乾杯を!」
「「「乾杯!!!」」」
2人が飲物を口にするのを確認したあと、隠し持っていた薬を口に入れ飲物を飲んだ
「「「グ、グアァァァァ!!」」」
3人は持っていたグラスを床に落とし、その場に倒れこんだ・・・
「陛下!皇子!どうなさいました!?」
直ぐに悲鳴を聞きつけ護衛騎士が3人に駆け寄ってくる
「こ、これは毒か!?直ぐに医療班を呼べ!!大至急だ」
「はっ!!」
「それと不審者の探索を行え!!足跡一つ見逃すな!!」
「わかりました」
「医療班が到着しました!!」
「こっちに通せ!!」
白いマントを羽織った数人が3人に駆け寄ってきた
「こ、これは!?」
「先程の晩餐会で飲物を口にした陛下と皇子が倒れられた・・・容態を見てくれ」
「それでは・・・失礼して」
医師が一人一人丁重な手付きで容態を調べていく・・・
「残念ですが陛下は既に崩御なされました・・・」
「な、なんたることだ・・・」
「第一皇子ジェイク様、第二皇子レイアル様は今は気を失っておいでですが今のところ命に別状はありません・・・ただ・・・・・・」
「ただ・・・?」
「ジェイク様の方がレイアル様より重体で、命は取り留めますが動けなくなる可能性があります」
「ううむ・・・・・」
「ご報告いたします!!先程、城外にて怪しげな男の死体とナイフを見つけました」
「何か身分を証明できるものは持っていたか?」
「いえ・・・調べましたが何も持ってはおらず死体の傷も傍に落ちていたナイフと一致します」
「それでは陛下たちの飲物に一服盛った後、自害したと見るべきだな」
「では私共、医療班もこれで・・・」
「ああご苦労だったな。 よし皇子様方を丁重にお部屋までお運びするのだ!陛下は私が運ぶ・・・」
衛士達がジェイク、レイアルを担架に乗せて医務室へと運んでいく
「陛下・・・安らかにお眠り下さい・・・」
レイアルが目覚めたのは晩餐会より4日後のことだった・・・
かたや第一皇子であるジェイクはというと意識はあるものの話しかけても微動だにせず植物人間と化していた・・・
前回に引き続き登場人物の紹介です
リュウキの仲間:マリス=ユーランド
武器を折られ魔物襲われていたところをリュウキに助けられ旅の仲間になる
リュウキが近衛騎士になった褒章として貰い受けた屋敷にリュウキとともに家族として住む
火属性の魔術師で傭兵 ギルドランクはB
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