第二話 マリスとの出会い
こうして異世界へと飛ばされた俺が最初に見たものは空に浮かぶ2色の月だった
「黄色と赤色の月か幻想的だな・・・
まてよ、異世界だけど言葉って通じるのか!?」
この疑問は次の瞬間、解決された。
「誰かたすけてぇぇーーーーー!!」
神様から貰った剣を握り締めながら声がした方を見ると、岩でできた一つ目の何かに女性が襲われていた。
みると女性が持っていた剣は根元でへし折れていた
「いま助ける!!」
魔剣を振りかざし目の前の化け物に切りかかる
「あ、その魔物には剣は通じな・・・」
魔剣で縦に切りつけると化け物が半分ずつ左右に倒れる。
「案外、簡単に倒せたな・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
助けを求めていた女性を見ると目玉が零れ落ちそうなほど眼を見開き固まっている。
「あの・・・大丈夫ですか?」
「え、ええ有難う。助かったわ
えっと私はマリス=ユーランド、ギルドランクはCよ。 あなたは?」
「あ、俺は海棠 龍輝といいます。」
「カイドウさん、ギルドランクは?」
「名前はリュウキの方です。 あの・・・ギルドランクって何ですか?」
「ギルドに登録してないの? ロックタイタンを剣で倒せるほど強いのに・・・」
「ギルド? ランク? ロックタイタン?」
「何にも知らないのね・・・いいわ、説明してあげる。 ギルドとは主に傭兵が登録しているの。
依頼されて魔物を倒したり、商隊を目的地まで護衛して賃金を貰うの。
ギルドランクは最初は皆、ランクはEから始まるわ。
ランクには8種類あって、一番上はSSSね次はSS・S・A・B・C・D・Eの順。
で最後にあなたが倒した魔物がロックタイタン、Bランクの魔物よ。」
「ギルドに登録するというのは誰でも可能なんですか?」
「ええ、大きい町に行けばギルドがあるから登録できるわよ」
なるほど異世界に来たものの所持金が全く無いからな・・・登録するか。
「では登録してみます。ありがとうございました。」
そうして歩き出そうとすると、さっきの女性に呼び止められた。
「私も付いて行ってあげる」
「いいんですか?」
「助けてもらったしね。 それに剣が折れてしまって町に行かないといけなくなったし・・・」
「助かりますマリスさん」
「マリスでいいわ」
「じゃ俺もリュウキでいいです」
「よろしくリュウキ。あとコレも。」
「これは?」
「ロックタイタンの目玉よ。換金アイテムにもなるしランクアップアイテムにもなるわ」
「換金アイテム?」
「そう、倒した魔物の一部をギルドに持っていけば倒した証明としてお金がもらえるの。
ロックタイタンは目玉、魔物によっては角とか歯とか尻尾とか・・・」
「なるほど・・・」
「ここからギルドのある町、ガルドまでは歩いて2日の距離よ。行きましょう。」
こうしてマリスに道案内を頼み最初の町ガルドへと旅立ったのであった。
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