表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊に選ばれし勇者  作者: T_Y
26/39

第二十五話 王家の聖域

お気に入り登録数50突破 PV50000 ユニークアクセス7000人になりました


ご愛読ありがとうございます

玉座の間でのやり取りのあと客室で待っているマリスのもとへ


「マリス、会見終わったよ」

「あ、リュウキお帰り! どうだった?」

「特典の内容が予想では騎士だったんだけど意に反して近衛騎士の称号を授かった」

「え、えええぇぇぇぇ!! 近衛ーーーーーー!?」

「で、近衛騎士ともう一つ屋敷を貰ったんだけど・・・マリス、一緒に住まないか?」

「屋敷も!? えっと・・・一緒にという事は?」

「前々から考えていて言えなかったんだけど此れからも一緒に暮らさないかということ・・・」

「それってもしかして・・・・・・」

「家族にならないかという事なんだけど・・・どうかな?」

「よろこんで!!」


これにより自分が近衛騎士に成ったがマリスとの別れもなく家族となることが決定した


「で、陛下に聞いたんだけど此処から徒歩で2日歩いた場所にある王家の聖域という場所に風の精霊の噂があると聞いたから今から行きたいんだけどいいかな?」

「近衛騎士の仕事は良いの?」

「陛下によれば『仕事は10日後から』らしいから早ければ往復4日くらいで帰って来れると思う」

「私も付いていく?」

「いや・・・マリスには新しい屋敷の内装を整えて欲しい。 賞金の金貨をとりあえず5枚渡すから好きな物や家具などを買っておいて」

「金貨1枚でもおつりが来ると思うんだけど・・・」


そう言いながら、とりあえず金貨2枚をマリスに渡し出発の準備をする


「まだ鎧は着なくても良いな置いておこう」

「リュウキ、鎧を着ていったら? 町の人にも近衛騎士になったと宣伝にもなるし・・・」

「わかった」

じゃ今まで着ていた軽鎧を脱ぎ、白金の鎧を着込み赤いマントを・・・

「リュウキ・・・今はマントは外したほうが良いんじゃない? 道を歩くのに邪魔でしょ?」

「たしかに・・・じゃ行って来る」

「はい、いってらっしゃい」

そんなやり取りをして客室を出ると部屋の前で待機していた2人の騎士から最敬礼を受けた

「「近衛騎士リュウキ様、道中お気をつけて!!」」


客室から出発し城を出るまでこのような儀式めいた事が延々と続いていた・・・

こんなにも対応が違うものなのか・・・今まで傭兵と見下していた騎士や衛兵が深々と敬礼をしている姿に最初は戸惑ったが『こういうものだ』と割り切る事にした


『リュウキ殿・・・』

『お、セイかどうした?』

『この白金の鎧じゃが魔力を注ぎ込む事により強化できるようじゃ』

『この剣と同じ様にか!?』

『そうじゃ・・・まぁ無意識に魔力が鎧に流れておるから剣や魔法をまともに受けても傷一つ入る事は無かろう・・・・・・』

『俺って最強?』

『まぁ余程の事が無い限り怪我はせぬ・・・』


セイと会話している間に町に着いたようだ・・・

町の皆も警戒しているのか近寄っては来ない

よくみるとギルドの近くに予選で会った傭兵のガリスとリンの姿が・・・


「ガリス、リン! 今から仕事か?」

「ん? リン、知り合いか?」

「いや・・・しらん。ガリスの知り合いではないのか?」

「ガリス酷いな・・・俺だよ、リュウキだよ!」

「なに!?リュウキ! どうしたんだ?その格好は!?」

「武道大会の優秀特典で近衛騎士の座を貰ったんだ」

「なんだって!? リュウキが近衛騎士!?」


ガリスが大声で叫ぶものだから、遠まわしに見ていた市民が騒ぎ出した


「ガ、ガリス!声が大きい!!」

「ほら、あの闘技大会で優勝した・・・」

「ああ、あの子が近衛騎士に!?」

「傭兵が近衛騎士になるとはの・・・」


大騒ぎになったのでガリスに一言だけ言い、逃げるように門から出て王家の聖域に向かった


第25話、完成しました


ご感想。ご意見・ご批評をお待ちしています

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ