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精霊に選ばれし勇者  作者: T_Y
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第十九話 準決勝第2試合

さて迫力のある準決勝第1試合が終わった後、俺の出番が来たようだ


「これより準決勝第2試合を執り行います」


いよいよだ・・・俺の選手紹介はどういうものだろう?


「それでは無事に勝ち抜いてきた選手を紹介します

まずは危なげもなく予選から勝ち抜いてきた謎の銀騎士シュバイク

そして今回の大番狂わせ予選では魔法で全ての選手を場外へ押し流し大会本戦では不戦勝で準決勝まで来ましたBランク傭兵リュウキ=カイドウ」


紹介され改めてシュバイクと顔を合わせ舞台へと足を運ぶ・・・


「じゃシュバイク!結果がどうなろうとも恨むなよ・・・」

「お互い様だ・・・」


舞台中央で向かい合う


「それでは準決勝第2試合はじめてください」


開始の合図が出されたが2人とも相手の出方を伺っている

最初に動いたのはシュバイクだった・・・剣を上段で構え打ち込んでくる

それを難なく剣で受け流す


「今度はこちらの番だ!」


魔力を込めた剣を野球の素振りのように振りシュバイクの鎧を狙う


「なんの!!」


シュバイクに剣で受け止められるが・・・シュバイクの剣に亀裂が入っていた


『よし!セイ、威力を少しだけ高めてシュバイクの剣と鎧兜のみを打ち砕くぞ!』

『わかったリュウキ殿』


セイとそういうやり取りをし、剣を上段に構えるとシュバイクに向けて振り下ろす

しかしシュバイクは剣で受け止めるが剣は砕け散り、そのままの勢いで鎧兜に突き刺さりシュバイクは舞台に倒れた


「それまで!!勝者リュウキ=カイドウ!」


観客席から大きな拍手で勝利をたたえてくれているが俺は倒れたままのシュバイクが心配でいた


「シュバイク大丈夫か?・・・!?」


駆け寄った時シュバイクの頭部から伸びる赤く長い髪、砕けた鎧から見える柔らかくふくよかな身体


「シュバイク・・・お前、女か!?」

「う、う~んリュウキ?」


どうやら衝撃で気を失っていただけで外傷はないようだ


「此処ではなんだから控え室に行こう・・・立てるか?」

「すまんが・・・肩を貸してもらえるか・・・悪いな・・・」


こうして歓声を聞きながら逃げるように控え室に向かう2人・・・


「それにしてもシュバイク・・・お前が女だったとは・・・」

「どうして・・・その事を?・・・・・・・・・・・はっ兜は!?」


ようやく自分が素顔を晒している事に気がついたようだ


「悪い、俺が剣ごと鎧兜を粉々に打ち砕いた・・・」

「それでは・・・私は大観衆の目の前で素顔を晒してしまったと?」

「そうなるな・・・仰向けで倒れてたし・・・」

「そんな・・・・・・・・・・・・・・・」


もしかしてシュバイクは犯罪者なのだろうか?顔を隠して武道会に参加していたくらいだから・・・

そう考えているとシュバイクは突然、立ち上がり布で顔を隠しながら凄い勢いで走り去ってしまった


「あの・・・リュウキさん?」

「は、はい。なんでしょうか?」

「決勝戦は明々後日しあさっての昼頃より今の舞台で執り行いますので、ゆっくりおやすみください」

「わかりました明々後日しあさっての昼ですね」


決勝戦の事も気になるが、シュバイクはあの格好でいったい何処に行ったのだろうか?

第19話更新です


シュバイクの正体はもう少しあとの話で出す予定です


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