異世界転生、マジでふざけるな
「あなたには今から異世界に行って魔王を倒してもらいます。」
―――
異世界転生あるある。
その1
謎の魔王討伐
―――
目を覚ますと俺の前には超絶なイケメンがいた。
俺は前世でトラックに轢かれて死んでしまったようだ。
マジか、、、
そしてこのイケメンの話の内容から分かるのは、、
コイツは『神』である事と俺を異世界に転生させようとしている事だろう、、、
俺はトラックに跳ねれ死ぬ前に誓った事がある。
その行為がどれだけ無礼で卑劣な行動かは理解していたがやるしかない。
なぜなら神は俺を異世界に飛ばそうとしているからだ。
「くそぉぉぉぉ!!!神がぁぁぁしねぇぇぇぇぇ!!!!!」
俺は全体重を右拳に込める。
俺のパンチは奇麗な軌道を描く。
入った。
そう確信した瞬間。
「やめんかぁぁぁぁ!!!」
「ごぎゃあぁぁぁ」
何かがものすごいスピードで俺の横腹にクリーンヒット。
衝撃が腹部を伝い俺の体が吹き飛ぶ。
その威力は俺がさっき轢かれて大型トラック並みだった。
俺は『ごぎゃあぁぁぁ』とクリーチャーの様な叫び声をあげ体が吹き飛ばされた。
「痛ってぇぇぇ!!」
「アンタ、神を殴るなんて、無礼にも程があるわよ。」
俺は痛みに苦しみながら声を発する方を振り向くと。
光の塊が空を浮いていた。。
「喋るペンライト?」
「誰がペンライトよ!!」
そんな俺らの会話を聞き神が急に笑い出す
「ぷっ、あははは、本当に殴りにくるなんて、アナタ面白いですね。」
「神様、笑い事じゃないですよ。」
「すいません、本当に殴って来るか試したくなりまして。」
俺は二人の会話を聞き、何か試されていた事に気が付いた。
「あなたも、すみません、ここに来る際に面白い事を呟いていたので本当か試してみたくなりました。なんせここは娯楽が少ないので少しでも面白そうと思ったら試してしまうんです。」
なんだろう、、、
なんだろう、この神
気に食わん!
顔が良いから何をしても許されるとでも思ってるのか。
(やはり、一発殴るか!)
「ダメよ、これでも神様だかね」
俺は驚くなぜなら心で思った事をこの喋るゲーミングマウスは読み取ったのだから。
「あたしは生物あらゆる者の心が読み取れるのよ、あとゲーミング何とかって何?」
「知らなかったら、大丈夫です。」
「なんかバカにされたのだけは分かったわ。」
ペンライトの意味は知っているのにゲーミングマウスは知らなのか。
俺らの会話を割る様に咳ばらいをし神が話を始める。
「ごほん、お楽しみ中にすいません。こちらとも話をしても良いですか?」
「あ、はい。」
「ところであなたのお名前は何と言うんですか?」
「俺は夏、志木夏」
「ナツさんですか私はこの世界を管轄している神です。気軽に神様と呼んでください。」
「分かった。クソ神。」
「・・・まぁ、いいでしょう。では、あなたは今から異世界に、」
「いきません。」
クソ神の言いたい事は分かった『今から異世界に行ってください。』だろう。
その返答に対して俺の返答はNOだ。
「異世界に行くぐらいならなら死んでやる。」
「もう、死んでますよ・・・と言いたいところですがあなたは実はまだ死んでませんよ。」
「・・・はい?」
俺は衝撃の真実を知った。