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白髪少女の子守唄  作者: 桜-空狐
魔狩り編
1/11

序章 荒くれの黒い天使達

 天照大御神が照らす日が沈み、呻き声のような風が森を吹き抜ける。

 そんな暗く深い森を少年は何かに追われているのか、一心不乱に逃げる様に走りながら駆け抜けていた。


「ハァ…!ハァ…!くそっ…!(あやかし)め…!」


 少年は後方を確認しつつ、前方を阻む木々を躱しては走り続ける。だが後方を余りにも気にし過ぎたのか足元の注意を怠り、少年は木の根に足を引っ掛けて転んでしまったのだ。

 すぐ様起き上がる少年だったが、草木の影に隠れる黒い影の気配に気付き、木に寄り添う様に後退りをする。

 そしてその影は獲物を狙うかの様に少しずつ動き、音も立てずに少年の前に現れる。


「ひっ…!」

「ニンゲン…穢れ…ヨコセ…」

「やだ…!来るな…!」


 まるで一匹の兎を無数の狼が狙う様に、(あやかし)と呼ばれる無数の黒い影が少年を取り囲む。

妖はジリジリと詰め寄り…遂に一斉に襲い掛かろうとした次の瞬間…!


『シャリンッ…』


 金属が何かと擦れる音と共に、先頭に立っていた妖の首がズルリと落ち、身体がゆっくりと倒れた。

 目を閉じて俯いていた少年は何が起きたか分かっておらず、静かに目を開けつつ顔を上げると、そこで目にしたのは…

 白いマントを羽織り、白い刀を構え、美しい白髪を靡かせた黒服を身に纏う少女だった。


 誰だ?年齢からして自身より年上…十五くらいだ。そんな疑問が一瞬で頭の中を埋め尽くし、少女を見つめる。すると残党と見られる妖達は少女を見てはより一層殺気を立たせ、睨み付ける。


「ニンゲン…いや…魔狩り…!」

「魔狩り…?!」


 魔狩り。妖達のその言葉に少年は驚きを見せ、妖を見ては少女を二度見する。しかし妖は魔狩りと呼ばれた少女が現れた事を皮切りに、先程まで少年を狙う時とは違って一斉に襲い掛かる…!


「魔狩り…!殺ス!」

「あ、危ない!」

「だーいじょうぶ」


 すると少女は刀を構え、一斉に襲い掛かる妖達に刃を向ける…!

 一瞬の出来事だ。白髪の少女は腰に下げていた白い鞘に刀を納刀し、再び抜刀すると妖達の首を瞬く間に斬り落とした。


「遅いのよ」

「クソッ…!」


 少女の華麗な太刀筋に妖達は怯み、遂には次々と逃げ出して行く。

 何が起きた?この人は何者なのか?

 目の前で不思議な出来事が起きて、ただ呆然と見ていた少年はふと我に返る。


「あ、あの…」

「大丈夫?」

「えっ、あ、はい…一応…」


 声を掛けようとするも、少女は少年に駆け寄り、安否を確かめる。少年の無事を確認すると少女の表情は安堵に包まれ「そう…良かった」と呟く。

 すると少年は耐えかねたのか、少女に問い掛ける。何者かと。


「私?魔狩(まが)り。聞いた事あるでしょ?」

「魔狩り…確か父さんから妖を倒す為のギルドがあるって聞いた事ある…」

「そっ。私はマリ・ルヴァーシァ。妖討伐の依頼があったからそこに向かう途中だったの。」


 夜に蔓延る奇々怪界な存在『妖』を斬る討伐ギルドの別名。それが魔狩り。

 白髪の少女…マリ・ルヴァーシァはそう告げると、少年に手を差し出し、「立てる?」と問い掛ける。

 少年はその手を掴み、「大丈夫。平気」と言って立ち上がる。


「ところでその依頼、もしかして御之神村(みのかみむら)から?」

「えっ、そうだけど…村の人?」

「うん。村長達が話してたの聞いたから。魔狩りがどうのって…」


 その時だ。マリの表情は更に明るくなり

「良かった…この辺りは少し迷いやすいから案内してくれると助かるよ~!」

 と少年に道案内を頼んだのだ。本当に魔狩りかどうかはさて置き、一緒に行けば安全は保証される。故に導き出される答えは一つ。


「いいよ。俺も帰るとこだったし…。この森抜ければ近道だから、すぐ着くし。」

「ホント?!ありがとう~!」


 道案内を買うしかない。それにどうせ断っても後ろから着いてくるのも見えている。少年はそう思いながらもマリを連れて森の奥深くへと歩き、彼女を村へと案内する。


 森を歩いて十分程が経ち、二人は森を抜けると大きな壁の前に出る。

 高さ十メートル程もある木製で作られた巨大な壁。外敵から守るには充分な高さだ。


「左に周り込めば門がある。こんな時間じゃ開けてくれるか分からないけど」

「妖対策?」

「うん。最近多いから、夜間は閉めるようにしてるんだ」


 道理で…。マリがそう呟き、頷く。

 何故なら、肝心の村からは一切賑やかさや声、音すらも聞こえないから。

 それも全て妖に襲われぬ為。


 死にたくないから気配を出来るだけ消し、静かさを出している。そんな悲しい現実に、マリは少年に声を掛けることすらせず歩き出す。

 外壁を暫く歩いていると、先程少年が話していた門が姿を見せる。当然閉まっていて開く気配も見られない。


「着いたよ。ここが御之神村。やっぱり閉まってる…。」

「開けてもらえないの?」

「多分無理」

「多分?やってみなくちゃ分からないじゃない」


 簡単に言ってくれる。現に門は固く閉ざされており、何者をも受け入れない状態。

 が、マリは門の前に立ち、大きく息を吸うと…


「おーーーーい!門を開けてーーー!」

「ちょっ?!妖が寄ってくるだろ?!」

「大丈夫大丈夫、ちょっとでも開けてくれれば入れるし」


 なんと大きな声で開けてと言い放ったのだ。これには少年も大声を出してマリに注意する。


 その時だ。固く閉ざされていた門が動き、ほんの少し…ほんの少しだけだが開いた。

 マリは少年を引っ張ると、身体の体勢を出来る限り低くし、僅かに開いた門を潜り抜ける。


 しかし潜り抜けたと思いきや、二人を囲むように村の人々がそれぞれ武器にもならない竹槍や鍬を持って構えていた。

 当然だ。あんな大声を出されれば警戒しない訳が無い。特に女性の声…こんな夜に女性が歩く訳が無い。故の警戒だ。


 するとマリの後ろに隠れていた少年が前に出ると、村人達に武器を下ろすように宥める。


「ま、待ってくれよ皆!俺だよ!」

「お前…無事だったのか…!」

「この人に助けてくれたんだ。それに妖を倒したから、父さんの言ってた魔狩りってやつだよ」


 少年が魔狩りと言うと囲んでいた村人達は騒めき、持っていた武器を下げる。


「魔狩り…?この女の子が…?」

「一人だけ…?まさか高天原はそこまで…」

「あ、あの!確かに一人ですけど、私が近くに居たから先決して来たんです。後でちゃんと来ますので…」


 魔狩りの派遣が少女一人という現状に騒ぎ出す村人達にマリは不安にさせぬよう事情を話すも、村人達の表情は以前暗いまま。


 何故か?それは不安だから。

 マリと言う少女が一人だけがこの村に妖を討伐しに来たのだ。それでも後から他にも来ると言われても、それまで持つかも分からない不安もある。


 その不安を感じ取ったマリは村人達の前に出ると、「不安にさせてごめんなさい」と頭を深く下げた。


 そんな彼女の姿に村人達は

「まぁ…後から他にも来るのなら…」

 と隣の者達同士で目を合わせつつ、納得してそれぞれの家に戻って行った。瞬く間に門前からは少年とマリを残し、誰も居なくなると少年はマリに歩み寄り、心配そうに声を掛ける。


「あの…別にお姉さんが悪いわけじゃ無いから…気にしないで」

「大丈夫、不安な気持ちになるのは分かるから。私も同じような立場だったからね。」

「お姉さん…」

「それじゃ、私は村の様子見てくるから。君も早く家に帰ってお父さんを安心させてね。」


 マリはそう言うと、月夜に照らされて目立つ白髪をフードを被って隠し、村の中へと去って行った。

「女の人なのに強いんだな…。」

 彼女の心の強さに対し、自身もあの様な強さを持ちたいと思う少年。

 だが自分は何ら変わりのない人間。今しがた妖に襲われ、助けられたくらいだ。


 そんな自分が彼女の様な人間になれる筈がない。そう…負の思いが現れた時だ。


「ニンゲン…穢れ……」

「え…?」


 何かが少年の足を掴み、不気味な声を少年に吐きかける。

 足元に感じる異様な気配に少年は恐る恐る下を見ると、地面から黒い手が自身の足を掴んでいた。

 その瞬間、今自分に何が起きているか把握出来ずにいた少年の思考は巡りに巡って理解し、大きな叫び声を出す…!


「う…うわあぁぁぁぁぁッ!」

「ニンゲン!穢れ…!寄越セ!」

「なんだ今の声は!あ…あぁ…妖だ!妖が出たぞ!」


 少年の叫び声と共に、地面から人の形をした妖が姿を現す…!

 そして、その叫びに村人達は慌てて外に出ると、少年を掴む妖の姿を見ては叫び、逃げ出す!


 どれだけ少年が助けてと声を出そうとも、村人は皆逃げ、己の身を守るだけで精一杯。そんな村人の叫びに妖は見境なく家や畑を破壊し、更には村人を喰わんと口を開けて飛び掛る…!


 地獄と化した村の惨状に少年は絶望し、ただ食われるのを待っていた。


「逃げろー!この村は終わりだ!」

「終わりじゃないよ」


 終わりだ。そう村人の一人が呟いた時だ。

 少年を掴んでいた妖の腕がスパッと斬り落とされ、落ち行く少年を何者かがキャッチする。


「ごめんね!遅くなって!」

「お姉さん…!」


 マリだ。彼女が妖の腕を斬り落とし、少年をキャッチしたのだ。


「ね、お願いがあるの。あの門を開けてくれない?」

「門…って、分って言ってるのかよ?!あの門開けたら妖が…!」

「大丈夫、私に任せて。君は私を信じてあの門を開けてくれればいいから」

「む、無理だよ…!あの妖が邪魔してて…行けない…!」

「…勇気を持って。私が君の背中を守るから」


 するとマリは再び刀を白い鞘に納刀し、抜刀の構えを取る。

 まさか本当にあの妖と戦うつもりなのか?死ぬかもしれないのに、こんな小さな村一つのために命を賭けるのか?

 少年がそうマリの姿を見て疑問に思っていると

「良いから行きなさいッ!」

 とマリが少年を一喝し、妖に向かって駆け抜ける…!


 その速さは異常で、最初はゆっくりとした動きだが、一瞬にして光速の速さで妖への間合いを詰める。

 そして妖の懐に入った次の瞬間。


双神流白式(そうじんりゅうはくしき)…!弐の型!師走(しわす)月深(つきみ)!」

「グガッ…!」


 マリが抜刀しつつ妖の背後に回ると共に、妖の身体は真っ二つに切り裂かれる!

 だがその身体が真っ二つになると共に、妖は次々と地面から現れ、黒い触手のような手をマリ向けて放ち、攻撃する!


「お姉さん!」

 門へと走りながらマリを心配する少年。

 しかしマリは口元に笑みを浮かべ、再び刀を鞘へ納刀すると技の構えを取る。


双神流白式(そうじんりゅうはくしき)…伍の型…!朧孤月(おぼろこげつ)!」


 囲むように攻撃する触手のような手をマリは次々躱し、全ての触手を抜刀で切り刻み、攻撃してきた妖の首を斬り落として反撃したのだ。

 しかし残った妖はその隙を狙い、少年に向けて触手を放つ!


(やばい…!殺される…!もう…ダメ……)

「大丈夫って言ってるでしょ?君の背中は私が守るって」

「お姉さん…!」


 だが走る少年の背中を守るようにマリが立ちはだかり、一本たりとも通さまいと妖の攻撃を全て斬り刻む。


「邪魔ダ!魔狩りメ!」

「あんた等こそ…おイタが過ぎるのよ…!」

「鬱陶しいオンナがァァァ!!」


 遂に怒りの頂点に達した妖。マリを喰わんと巨大な口を開き、飛び掛る…!

 しかしマリは慌てもせず、刀を大きく構え…口を大きく開く妖に向かって飛び込む!


「喰わレテ死ネ!」

双神流白式(そうじんりゅうはくしき)…特型!白銀(はくぎん)月輪(がつりん)上弦(じょうげん)ッ!」


 前進し、妖を通り過ぎると共に刀を振り下ろす…!

 そして刀を鞘に納めると、妖の首は忽ちズレ、遂にはズルリと頭が地面に落ちて行く。

「後は任せたよ、“相棒”」

 そう言うと、マリは門を開ける少年の姿を見守る様に背中を守る。




「クソっ…!開けよ!」


 一方、門を開けるのに苦戦していた少年はレバーに力を込めていた。だがレバーはうんともすんとも言わず、まるで錆び付いているかのように硬い。

「クソーッ!このポンコツがっ!!」

 遂には少年がキレながらレバーを蹴った時だ。その衝撃で先程までビクともしなかったレバーは遂に動き、門が開かれる。


「開いた…!けど妖が…!」

「ニンゲン…人間!穢れ!」


 やはりだ。門が開く共に妖は隙間を見付けては入り込まんとしていた。

 恐怖で後ずさる少年。…が、その時だ。入り込まんとしていた妖は動かなくなり、倒れた。

 何だ…?何があった…?

 そう疑問に思っていた少年だが、門が開ききると、目の前には妖が立ち塞がっていた。

「ヒッ…!」

 息を呑み、一瞬でも死を覚悟した少年。しかし妖は全く動かず、遂にはその場で倒れ、消滅していった。

 理解が追い付かない。何が起きている?そう少年が先程から起きてる事に頭を巡らせていると…


「うっし、門が開いたお陰で狙いやすくなったし…これで全部だな」

「だ、誰…?!」


 先程妖が立っていた真後ろに赤黒い刀を肩に乗せる黒服を身に纏う紅い髪の青年が居た事に気付き、少年は誰かと問い掛ける。


「俺か?先に来てる奴から聞いてると思うが…」

「レーン!」

「無事だったかマリ」


 自己紹介をしようと青年が自身の名を言おうとした時だ。彼の姿を見たマリが話を遮る様に横に入り、青年に抱き着く。


「だーっ!話の途中だろ!離れろ馬鹿!」

「ごめんごめん…」

「お姉さん、この人は…」

「ん?この人?私の仲間。同じ魔狩りだよ」

「さっき言ってた…後から来るって人…?」

「そそっ!私の先輩の博皇レン」


 そう、先程妖を倒し、門前に集まっていた妖を蹴散らした紅い髪の青年こそマリの言っていた後から来る魔狩り…博皇レン。マリの先輩だ。

 レンは村の惨状を見ると

「村は半壊だが、死人は居なさそうな」

 と分析し、マリに歩み寄って頭を撫でる。


「ようやっと一人前ってとこだな。まっ、魔狩りて名乗るからには当然だがな」


 魔狩りと名乗るからには当然だ。そんな言葉にマリは

「私もいい加減新人扱いされるの嫌なんだから」

 と言って頭を撫でるレンの手を振り払う。

 はいはいとクスクス笑い、レンは門を指差す。


「しかし門を開けるのは上手い陽動だった。お陰で気を取られた妖を斬りやすかった」

「うん、レンが到着してるのを信じて開門したから」


 マリが少年に開門を指示したのは妖を門へと気を取らせ、レンが妖を斬りやすくする為。レンの到着が一歩でも遅れていれば大惨事を引き起こしてきたかもしれない。

 しかしマリはレンが到着している事を信じての指示。その二人がお互い信頼していなければ成し得なかった。


 するとレンは村を背にし

「さて、そろそろ次行くか」

 とマリに次の任務地に行く事を告げ、村を出る。


「うん。ここも大丈夫そうだしね」

「もう行くの…?」

「ごめんね。後始末は天翔界(てんしょうかい)の人達が来て、壊れた建物を建て直したりしてくれるから」


 当然だ。幾ら魔狩りと言えど長くここに留まる訳にはいかない。

「それじゃ、またね!」

 マリがそう言うと、二人はまるで最初から居なかったかのようにその場から音を立てず、夜闇の世界へと瞬く間に姿を消し…た。





―……御之神村を立ち去るその道中。

 レンは立ち止まり、彼の後を歩くマリに、

「そういやお前が魔狩りになったの半年前だったか?」

 まるで先程の会話で何かを思い出したのか、話し掛ける。


「うん。なんか時間が経つの早いよね。」

「あぁ。あの時は魔狩りになりたいって言って振り回してくれたよな」

「うっ…!でもその分ちゃんと勉強したり修行したでしょ?」

「はいはい分かったから騒ぐなって。妖が寄ってくるだろ」


 本当に分かっているのか。マリがそう呟くと、一人先に走ってレンの前に立つ。

「ねぇレン!」

 そうマリがレンを呼ぶと、彼女は月を背に微笑みながら彼を見つめ、


「だから大声出すなっての…!んで、何だよ」

「私、このギルドに入って良かった!お陰でお母さんが見つかりそうな気がするから!」

「…あっそ。」

「だから、これからもよろしくね!」

「分かったから大声出すなっての。ほら、次の任務地に行くぞ」

「はーい!」


 何処か照れつつも、レンはマリの頭を軽く叩き、再び歩きだす。

 その際、彼はマリが聞こえぬ声で

「よろしくな、“相棒”」

 と彼女の事を頼もしく期待し、囁く。


 そして次の目的地を目指し、二人は月が照らす道を共に歩みだした。







 この世界は二つの世界で分けられている。

一切の穢れを受け付けない神の住まう世界…天翔界(天翔界)。

 そして穢れが蔓延る地の世界、地弦界(ちげんかい)は穢れを持つ奇々怪々な存在の妖が溢れている。


 「穢れ」とは人々が出す負のエネルギー。

 妬み、憎しみ、怒り、悲しみ、絶望…そんな感情から穢れが生み出される。

 そのエネルギーから生まれるのが…穢れを喰らい、強くなる「妖」。


 彼ら「魔狩り」はその妖を斬るべく日夜問わず、戦えない人の為に戦っている。

 無数の人々の安心と、安全の為に、一人の命を賭けて。


 当然時には死と隣り合わせに戦う危険な仕事。


 そんな危険で命を賭けた仕事に、白髪の少女、マリ・ルヴァーシァはある目的のために自らの意思で魔狩りへとなる。


 これは、この物語の主人公であるレンとマリ・ルヴァーシァが出会い、彼女が魔狩りへと至る道のりを描いたはじまりの物語。


 故に、時は今から一年前へと遡る…。

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