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第2話 初日

福祉部。聞いたことがない部活名だったので、聞いてみる。


「福祉部って何をする部活なんですか?」

「興味ある?」


先輩は俺の顔を覗き込んできた。

少し戸惑いながら答える。


「まあ、聞いたことない部活名なので」

「それなら今日の放課後に部室に来て。説明はその時するから」

「わかりました」


そんな風に会話を交わしていると俺たちは学校の校門に着いていた。

先輩が別れ際に話しかけてくる。


「君はこの後入学式だね。放課後また会いましょ」

「はい。また、放課後に」


先輩に手を振られながら、体育館に向かった。


-----------------------------------------------


体育館に着いてしばらくすると入学式が始まった。

パイプ椅子に座って、長い話を聞き流していた。

こういった儀礼的な慣習に意味はあるのだろうか、などと考えていた。


その後は教室に移動し、学校についての説明を受けたり、教科書が配られたりした。

教室内はまだお互いに初対面なためか、皆ぎこちなさがあるような感じだった。

まあ、どうせ1週間もすればうるさくなるのだろうけど。


-----------------------------------------------


初日のオリエンテーションが終わったので、教室を出て今日の朝に誘われた福祉部の部室に向かうことにした。


校舎の外に出ると、色々な部活動が勧誘を行っていた。

陸上部。サッカー部。文化研究部。科学部。鉄道研究部。

いろんな部活があるんだなと思いながら、勧誘の喧騒を後にする。


少し歩くと、コンクリート建ての部室棟が見えてきた。

朝に聞いた話だと、ここの2階に福祉部の部室があるとのことだった。


部室棟に入り、廊下を進んでいく。

騒がしかった外とは対照的に、部室棟の中には静けさがあった。


2階に上がり、廊下を進んでいく。

廊下の突き当たりまで行くと、福祉部と書かれたドアがあった。


「ここか」


一人つぶやくと、ドアをノックした。


「どうぞ」


ドアの向こうから声が返ってきたので、扉を開けた。

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