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補完 見えた希望(53話と54話の間)

★ネタバレになるので省いた部分です。53話と54話の間となります★

「これは――」


  ランディウムに潜み活動していた神の使徒から渡された古文書を開き、リシェルはその内容に愕然とした。

 そこに書かれているのは、契約が成立し、魔族が神器からでてきて魂を交換しようとしたその瞬間に魔族を倒せば魂の契約は免れるという記述。

 

 これが本当ならロゼルトを救う事が出来るーー。



 そう、本当なら。



「王城の高位の神官と王族だけが入れる図書館にありました」


 本を持ってきてくれた神官が興奮した面持ちで言う。


「ありがとうございます!

 これでロゼルトを救えます!!!」


 と、リシェルは神官の手を取り微笑んだ。



■■■



「この記述が本当なら――確かにロゼルトを救えます」


 神官が去ったあと、本を片手にリシェルがぽつりとつぶやいた。


「ですがお嬢様は納得してないのでしょう?」


 と、ジャミル。すでに神官がこの地から離れ人払いをしてあるのも確認している。

 今は強固に結界の張られたエルフが用意してリシェルの部屋に、リシェル・ジャミル・シーク・エクシスしかいない。


「――顔にでていましたか?」


「そりゃ、付き合いは長いですからね」


 ジャミルが肩をすくめれば


「よろしければその不審点をお教えいただけますか?」


 エクシスが本を確認しながらつぶやいた。


「この本は前世で読んだ事があります。

 憶えていらっしゃいますか?

 本来なら読めぬ立場ではありましたが、エクシス様が手配をしてくださり、読めるようにしてくださいました」


 まだ王城に閉じ込められてはいたがリシェルが聖女として丁寧に扱われていた頃。

 神話の本が好きだとエクシスに話した時にリシェルは王族と神官のみ閲覧可能な本を自由に読むことを許されていた。

 その時にすでにこの本には目を通している。


「そりゃまた。よく覚えていましたね」


「はい。一度読んだ本は忘れません。特に神話系は間違いありません。

 この本はこの魔族のページだけが別物にすり替わっています。

 本来このページに書いてあったのは、魔族との契約は神でも打ち破る事のできぬ死の契約ということだけでした」


「問題は誰が書き換えたかという事ですが……。

 鑑定した所この本の書はラムウ歴以前の物。

 しかも問題のページもです。

 筆跡も紙質もそのままに、鑑定すらも通過するほどにページを偽造する。

 今しがた本をもってきた神官個人では無理でしょう」


 エクシスが本をぱらぱらとめくりながらつぶやいた。


「……じゃあ一体誰が……」


 シークがそう言えば


「おそらくーー。魔族です」


 答えたのはリシェル。その言葉にシークとジャミルが固まった。


「え?」


「逆行前封印を解きかけた事により、前世よりも神器の封印は弱まっています。

 神器の置かれている王城でならある程度力を行使できると思った方がいいでしょう」


 言いながらエクシスがぱたんと本を閉じた。


「封印されている魔族が力を行使できるのは問題ではありませんか?」


 シークが冷や汗を流しながら尋ねればリシェルは首を横に振る。


「いえ、逆に言えば王城までしか力が出せないと見る事もできます。

 このように魔族の記述などのある古書を偽造するなら大神殿から見つかった方が自然です。ですが、大して古書を埋蔵しているはずもない王城で見つけた事にしかできませんでした。


 つまり、魔族の力が及ぶのは広くても国内のみ。

 神の使徒に神殿から見つかったと言わせることもできないほどの洗脳しかできていない。

 神の使徒レベルの神官なら完璧に洗脳できるほど力を行使できない事を示唆しています。

 それとなく思惑誘導をして見つけさせて、私達に渡すくらいの洗脳しかできなかった。

 扱える力はとても弱い。


 ただ、逆に魔族がそう思わせようとしているだけかもしれません。

 ここは検証してみる必要はありますが……」


 リシェルの言葉にエクシスが頷いて


「そちらは私とクリフォス様で調査を進めましょう。

 おそらく魔族側もロゼルト様が終焉の業火の投身される事を恐れているのでしょう。だからこのように希望を与え、投身を阻もうとしている。

 何かのきっかけでロゼルト様が思惑誘導されないように、また周りの神官が操られ、ロゼルト様に危害を与えぬように対処する必要がでてきました。

 そして今後ロゼルト様にもこちらの重要な情報は一切渡さぬ方が賢明でしょう。

 魔族にこちらの情報が筒抜けになっているのはおそらく契約者のロゼルト様経由でしょう」


 と、続け本を閉じる。


「ですが――。これはチャンスかもしれません」


「チャンス?」


 その場にいた一同の視線がリシェルに集まる。


「はい。もしかしたら――魔族を利用してロゼルトを救えるかもしれません。この聖なる短剣で」


 そう言ってリシェルは大事そうに聖なる短剣クリフォロスを握り締めた。




★★宣伝です★★


この度「偽聖女と虐げられた公爵令嬢は二度目の人生は復讐に生きる」がコミカライズしていただける事になりました!本当に本当にありがとうございます!作画はまぶた単先生!

秋田書店様 どこでもヤングチャンピオン 2月号様でスタートします!

これも皆々様のおかげです!本当にありがとうございました!!

他にも情報解禁になりましたら随時連絡&SS更新させていただきますー!


◆コミカライズ宣伝用に以下のお話を用意しております↓◆


◆偽聖女と虐げられた公爵令嬢は二度目の人生は復讐に生きる


補完 貴方との未来(リシェル視点)

補完 君との未来(ロゼルト視点)→ラブラブネタ(*´・ω・`*)

補完 それぞれの道【ジャミル・マルク・グエン】→三人のその後とロゼルトとリシェルの結婚式


◆虐げられ令嬢の主人公を陥れる悪役メイドに転生してしまったので全力で死亡フラグを回避します


おまけ:告白


情報解禁になりましたら更新させていただきますー!!何卒何卒よろしくお願いいたします!


また別作品

★悪役令嬢ですが死亡フラグ回避のために聖女になって権力を行使しようと思います が1月8日 ベリーズファンタジー様にて書籍発売予定です! コミカライズが現在2巻まで発売中です!よろしければそちらも何卒よろしくお願いいたします!!

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