ぷろろーぐ 1
新連載です!
終末世壊の二倍ほどの分量になります!
よろしくおねがいします!
「よし、この問題を解き終わったらチャイムが鳴るまで自習な」
教室に中年の教師の野太い声が響いた。
何の変哲もない学校の一部。
市立星乃芽高校、偏差値六十前半のいわゆる自称進学校だ。
高校名のせいで私立かと勘違いされることが多いが、校舎の古さ等を見た人はもれなく
「普通の学校じゃねえか」
と、思わずそうこぼす程度の、普通な高校だ。
そんな年季を感じさせる学校の四階、一年生の教室。
八つのクラスに分かれて授業を受けている。
夏休みが終わったばかりの九月、浮き上がる汗が生徒達の頬を伝って落ちた。
「暑ィ」
窓側最後列のエアコンが届きにくく――そもそも今はクーラーそのものが付いていない――風を入れるためカーテンを開ければ直射日光が当たる、いわゆる『ハズレ』の席。
そこに座り、寝ている茶髪の少年が小さく声を漏らした。
閉じていた目を開け、俯いたまま視線を黒板の上へと向ける。
時刻は、十五時十八分。
もうすぐ授業が終わる。
彼の手元には真っ白なノートが広がっていた。
金曜日の六時間目。
彼の所属している文化部は休みなので、この授業とちょっとしたホームルームさえ終わればそのまま帰れる。
帰ってからの休みをなにして過ごそうか等と、夢の中で思案に耽っていた。
思案に耽っていたらいつのまにか午後の授業が終わっていたのだ。
俯いたまま大きな欠伸を一つ。
「……今日も一日頑張ったな」
この少年と仲が良いクラス委員長がソレを聞いたのならば、間違いなく
「お前寝ていただろ」
などと、容赦のないツッコミを与えるのだろう。
現に、彼とは反対側の廊下側の最後列では眼鏡をかけた美青年が真面目に自習を続けながらも、たまにチラッとこちらを見ている。
見るたびに俯いているのを確認し、苦笑していた。
そんな日常が続いていく。
残り十五分とちょっと。
ただそれだけで、
長い、長い、
休みへと突入する。
そのはずだった。
ある意味ソレは実現せず、
ある意味ソレは実現した。
ありがとうございました!
まだ戦闘とか出てきませんが近いうちに出てくるのでお待ちくださいな!
ちなみに茶髪は誤字ではありません。