4-13 後払いにがっかりした
「セレーラさん、ただいま帰りまし……た」
いつものように凍える大地から帰還を果たした俺たち。
待っていたのはいつになく表情の硬いセレーラさんだった。
「お帰りなさいませ。ご無事でなによりですわ。お疲れかと思いますが、少しよろしいかしら」
これはまたお説教か……この前他のパーティーを教育的指導したやつだろうか……それとも帰宅するセレーラさんをたまたま見つけてあとをつけた(バレた)ことをまだ怒ってるのだろうか……。
戦々恐々としながらついていった先はいつもの説教部屋ではなかった。
なぜか着いたのは三階にあるギルドマスターの部屋だ。
ノックもそこそこに、セレーラさんが入室する。
「タチャーナさんたちをお連れしましたわ」
「か、帰って来てくれたか!」
落ち着かない様子でゼキル君が立ち上がり、俺たちを出迎えた。
どうやらただごとではないようだが……。
以前のように応接椅子に座ったところで、前振りなしでゼキル君が口を開く。
「アダマンキャスラーがこちらに向かっている」
はて、なんじゃそれ。と首を傾げたのは俺だけだった。
「なんだと!?」
「『国崩し』、ですか」
ルチアは体を乗り出し椅子の背もたれに手をかけ、ニケの雰囲気も張りつめたものに変わった。
俺がよくわかってないのを察して、ニケが説明してくれた。
「簡単に言えば、ひたすらに巨大な魔物です。防御力、生命力ともに高く、討伐するには多大な労力を必要とします」
「討伐例なんてなかったと思うんだけど……」
「どうでしょうね」
なるほど、ゼキル君……というか一般には知られてないが、ニケの知る歴史の中では討伐されたことがあったのか。
でも討伐されたのが歴史から忘れ去られるくらい昔にしかないって、とんでもないな。
「とにかく、並大抵の魔物ではないということはわかっていただきたいですわ。そして、なによりも問題はその習性ですわ。理由はわかりませんけれど、アダマンキャスラーは大きな人工物に対し攻撃的になる習性を持っていますの」
大きな人工物となると、防壁とか建物とか 街そのものが攻撃対象ってことか。
「なんとも迷惑なやつですね……なるほど、それでついた二つ名が」
「ええ、『国崩し』ですわ」
「くっ、僕より断然かっこいいですね」
「主殿、羨ましがっている場合ではないぞ。実際に都を破壊されたりで、幾度か小国が滅びる大きな要因となっているしな」
要因ってことは、直接的に滅ぼしたのは他の国とかなんだろうが……そんな強い魔物が近くにきてるのか。
「だから全てを捨てて一緒に逃げましょうということですね。セレーラさん」
「冗談を言ってる場合でもありませんわ。アダマンキャスラーは北東の大樹海を出て、南西方向に向かっています」
セレーラさんが机の上に周辺地図を広げる。凄く大雑把な地図だが、今の人類の進歩ではこの程度が限界だろう。
その地図でセレーラさんは大樹海を指し示した。
大樹海とはマリアルシアから聖国の方まで続く、やたらと広大な森である。国として形成されてはいないが、獣人亜人のテリトリーでもある。
セレーラさんの指が地図上を滑り、ティンダーと書かれた黒丸で止まる。
「進行方向にあるティンダーの町には、アダマンキャスラーから防衛できるような戦力はありませんわ。もちろんティンダーは守らなければいけませんけれど……もしそれができなければ、次はリースに来る可能性が最も高いですわ」
そのことを想像してか、セレーラさんの声は硬質で低い。
確かにアダマンキャスラーがティンダーを越えてそのまま真っ直ぐ進めば、次はリースにぶち当たる。
「それにティンダーの付近にまで食い込まれてしまえば、そこからアダマンキャスラーがどこへ進もうと他の街に当たってしまいますわ。ですから対処するにしても、ティンダーよりももっと手前でどうにかしなければいけませんの」
そこまで説明して、セレーラさんは地図から俺たちに顔を戻した。
「そこで現在、リース冒険者ギルドの上位パーティーによっての撃退を検討中なのですけれど……どうか皆さんも協力していただけませんか」
リースには戦力が集まっているし、冒険者が軍とは違って身軽なのはわかるが……上位パーティーだけで撃退? 上位というのがどの程度を指すのか知らないが、相当数は限られるだろう。そんなの可能なんだろうか。
おれが眉をひそめるのを見てとったのか、セレーラさんが訂正をいれた。
「撃退というと響きが大袈裟でしたわね。逃げ帰らせるのではなく、進路を変えさせるだけの方向で検討していますわ。ただ、それには……」
「あー、おとり作戦ですか。それで上位だけなんですね」
「相変わらずまれに察しがいいですわね……」
おとりとなって引っ張るには、魔物の注意を引ける高い攻撃力と、逃げ切るだけの高い機動力が必要となるだろう。能力が低い者では犬死にするだけだ。
「君は頭が良いのか悪いのかよくわからないね……」
失礼な。どう考えても賢いだろうが。
「しかしそんなヤバそうな魔物相手におとりですか……どうしようかなあ」
「どうしようかって……この一大事になにを言ってるんだ! 力ある者ならそれを皆のために使うのは当然のことだろう!?」
ゼキル君はやっぱり考え方が貴族だな。でも、
「僕たちは貴族じゃないんで」
「それはどういう……」
「ゼキル様。貴族がいざというときに民を守るのは、力があるからではありませんわ。特権を得ている代わりに負っている義務ですわ」
こないだの話じゃないが、守られるという利益があるからこそ民は従い頭を垂れるのだ。
あくまでも建前上の話だけど。
自分がやばくなったら民を捨てる貴族とか、民を押さえつけて威張ってる貴族の方が多いだろうし。それは教育ママのセレーラさんもわかってるだろう。
「タチャーナさんたちに限らず、冒険者は己のために命を賭けて力を磨いてきただけ。そんな特権も義務もない相手に、力があるから戦えというのは、いささか理不尽が過ぎるのではないかと考えますわ」
「特権と義務……そうか……確かに、そうなのかもしれない」
素直でいい子のゼキル君は、あっさりとセレーラさんの考えを受け入れた。
これは……セレーラさん、教育すら越えて洗脳とか調教済みの域に達しているのではないだろうか。
俺はどちらかと言えばSっ気の方が強いが、セレーラさんの調教か……アリかもしれない。
……なんか斜め後ろから、ヒュンヒュン風を切る音がするよ。なんでニケちゃんは、昔俺が娼館で使ってみた鞭を振り回してるのかな?
「ニケにそんなの求めてないからしまってちょうだい。で、二人はどう思う?」
「マスターのお好きなように」
「どうしようと私は主殿の盾となるだけだ」
ニケは予想通りだったが、ルチアも特別意見を飲み込んだという感じはしない。
街を守りたいと思うのか、危険だから反対するかだと思ったんだけど……セリフからも、俺がなにを選択するか見透かされてる気がする。
「すまなかった。旗のリーダーは二つ返事で引き受けてくれたから、君たちも受けてくれるものだとばかり思っていたよ」
ゼキル君は嫌みでも言ってるのかと思ったが、単に自分を戒めているだけのようだ。
まあ、あの拗らせ坊っちゃんならそうだろうね。自分のことをまだ貴族だと思ってるようなもんだったし。
本物の貴族の息子であるゼキル君は気を取り直し、体を乗り出して真っ直ぐに見つめてきた。
「だったら報酬を出せば引き受けてくれるかい? 君たちが命を懸けるに値する報酬はなんだい。可能な限り応じよう」
素直さが所以か、切り替えが早いな。こういうところは好感が持てるかもしれない。
この懐の深さを、あの元貴族も見習うべきだろう。
……ニケとルチアがなにか言いたそうなオーラを出してるが、わかってるよ? 俺の懐が狭いのは。
そういえばこの性格を矯正しようと思ってたのにすっかり忘れてた。雪山で心が荒んでいるせいに違いない。
これからは全ての人を受け入れていこう。
そう心に決めていると、俺が報酬のことで悩んでいるとでも思ったのか、セレーラさんが全員を驚かせる一言を発した。
「……報酬は、私でいかがかしら」
ほへ? 報酬が私って…………生唾ゴックンしちゃう意味で取っていいの?
確かに金銭なんかより、俺にとってはよほど価値ある報酬だけど……。
「ギルドに協力してくれるのであれば、私をどうとでも好きにして構いませんわ」
セレーラさんの目は本気そのものだ。
そこまで覚悟を決めるほど、セレーラさんがこの街を守りたいのはわかる。ここには孤児院がある。家族がいるのだ。
だが、それを踏まえても俺の心には怒りが湧き起こってきた。
ローテーブルをバンと叩いて立ち上がる。
テーブルがまた折れかけてたわんだが、それどころではない。
「セレーラさんは他のパーティーにもそんなことを言っているんですか!? そんなの許しませんよ!」
「言うはずありませんわ! 貴方だけに決まっているでしょう! ……べっ、別にそういう意味ではありませんわ! 貴方が私を欲しているから……こっ、氷魔術だって欲しいのでしょう?」
「なーんだ、それならいいんです」
安心して椅子に腰を落とすと、折れかけたテーブルを見てゼキル君が嘆いていた。
「そっそれで、返答は? やはり私などでは命を懸けるに値しませんかしら」
「ほっぺにチューで手を打ちましょう」
「はい?」
「たかだかでかい魔物一匹。それでも報酬としては高すぎるくらいですよ」
ふふ、決まった。
実際俺が欲しいのはセレーラさんの身体だけじゃない。セレーラさんをそんな安く見てると思われたら嫌だ。全然惜しくなんてないよ……ないよ…………。
唖然としていたセレーラさんが呟く。
「貴方は…」
惚れたかな? 惚れちゃっただろうね!
「案外気障なところもあるんですのね」
凄く冷静に驚かれて終わった。
しかもそのあとの話で後払いになった。
悲しすぎる……。
翌日の朝、俺たちは馬車に揺られていた。
打ち合わせがあるということで、ゼキル君が迎えにきてくれたのだ。街の中を馬車移動とか、さすが貴族。
俺たちをわざわざ迎えにきた理由は、すっぽかされそうだからだって。
ニケはちょっと嫌そうにしてたが、馬車程度ならそこまでではないので大人しく座っている。俺を膝に乗っけてぎゅっとしてるけど。
「ゼキル殿、パーティーの数はどれほどなのだ?」
「今決まっているのは、貴女たちを含めて五つだよ。それと個人として参加するのが数名」
「昨日の話では、声をかけたのはまだ旗と我々だけだったようだが」
「ああ、他のパーティーは冒険者を掛け持ちしてるからね。そっちから声をかけたんだよ」
年齢などで限界を感じ、きついダンジョン攻略から卒業してハンターやマーセナリーに絞る者も多い。そういう熟年冒険者の方がレベルが高くて強いのだ。
旗の坊っちゃんやギネビアさんがあの若さで六十五まで行っているのは異例であり、よほど優秀だというのがわかる。
「これ以上増やすかどうかは、ダンドン統括の決定次第だね。あまり時間はないんだけど……」
今の時点で三十人くらいか……多いのか少ないのか。
一応昨日ニケに詳しくアダマンキャスラーについて聞いたが、実際に目で見てみないとよくわからないということがわかった。城のように大きいと言われても、漠然としすぎててわかんないよね。
ダンドン統括というのは、リースの冒険者ギルド全体を仕切ってる爺さんのことだ。
今俺たちが向かっているのも、その爺さんがいるハンターとマーセナリーのギルドがくっついた建物である。ダンドン統括は、そこに自分の部屋を持っているらしい。
「ただ……ダンドン統括はアダマントの奪取を狙うのではないかと思う。だから人員を増やす可能性は高い。僕としてはあまり増やして無為な犠牲は出したくないけど……でも冒険者としてもアダマントは喉から手が出るほど欲しいだろうし、難しいところだね」
超硬質素材アダマント。
魔力伝導率は最悪なので、武器にはあまり用いられる素材ではない。だがとにかく硬いので、防具として用いられる素材としては群を抜いている。
もし総アダマント製の防具がオークションに出されでもしたら、値段は天井知らずに跳ね上がるだろう。
その極めて貴重な素材であるアダマントは、アダマンキャスラーの甲羅なのだ。
聖国で見たことだけはあるが、俺は手に入れていないので知らなかった。
ちなみに甲羅というから俺は亀みたいなやつかと思ったのだが、ニケによると少し似ているが全然別物だそうな。
そのアダマントをなぜダンドン統括が狙うと思うのか、ゼキル君が教えてくれた。
今回の作戦では領主のフェルティス侯爵軍本隊は後詰めということになっている。おとり部隊が失敗したときには撃退を狙い、最悪の場合民の避難誘導をする手はずである。
ただ侯爵は軍の中から実力者をおとり部隊に入れ、合同でことに当たるよう提案したらしい。
しかし、ダンドン統括はそれを蹴った。
指揮系統が混乱して連携が取れなくなるという理由だ。連携なんて冒険者の寄せ集めにあるはずないだろうに。
本当は、自分が好きに部隊を動かせなくなると困るからだろう。ダンドン統括は元S級ハンターで、今回本人も出る気満々のようだし。
どうもダンドン統括は少し前に失態を演じたらしく、その挽回をアダマントで狙う可能性が高いのではないか、ということだ。
「さすがにアダマンキャスラーの進路変更より優先するとは思わないけどね」
そう言いつつもゼキル君は少し不安そうに見える。
なんかめんどくさそうな爺さんだなと思っていたら、馬車が止まった。
俺たちが降りたのは、リースの東門の近くにある巨大な建物だ。
初めて来たが、ここにハンターとマーセナリーのギルドが入っているのか……というか、
「でかすぎじゃないか? リースはダイバーの聖地だろ。そのダイバーズギルドより多分でかいじゃん」
「確かに大きいですね」
「なんだか妙な建物が隣接しているようだが」
ルチアが指差しているのは、窓一つない箱形の建物だ。
形としては普通の三階建てであるギルドの横にくっついている。そのせいでギルドがやたらでかくなっているのだ。
その建物の正体を、ゼキル君が教えてくれた。
「ああ、あれは鍛練場だよ」
バカなの? 街の外はすぐそこじゃねえか。動きたかったら、外で魔物でも倒してくればいいのに。
ギルドに入り受付に話をすると、少しの間待たされた。念のため偉い人に確認を入れているらしい。
しばらくして、打ち合わせは三階の会議室でやるのでどうぞと言われた。ゼキル君が場所を知っているようで、案内は断っていた。
その会議室の手前まできたところで、ゼキル君すら抜かしてルチアが前に出る。
どうしたのかと思えば、ルチアの顔が険しい。
「主殿、ここは私が」
そう言ってルチアが扉の前に立つ。
だが、扉を開けることにニケが待ったをかけた。
「ルクレツィア。こうすればいいのですよ」
俺を片手で抱え直し、なぜかニケは扉の左の壁を向いた。
そして頑丈なロングブーツに包まれた右足を軽く引いたと思った次の瞬間、壁に向かってその右足を振り抜いた。
膝まで突き抜けた足が、漆喰の白い壁に一文字を書く。
その音とともに、誰かの短いうめき声が響く。
蹴り終えたニケが壁に背中を向けたときには、左の方から壁を突き崩すような音も聞こえた。
うーん、これって……?
「えっ、ちょっ、ええっ!?」
ゼキル君が思い切りうろたえる中、ルチアが「なるほど、その手があったか」と言いながら扉を開ける。
「よくもロジャーを!」
ルチアが部屋に足を踏み入れると、男の声が聞こえてくる。でもすぐに短いうめき声と同時に、今度は天井を突き破る音が聞こえた。
なんじゃこれ。
どういうことか想像はつくが、理由がわからない。
ニケに抱っこされたまま部屋に入ると、左には壁を突き抜けて隣の部屋で男が倒れている。
天井には青空がこんにちわ。部屋が陽当たり良好の原因となった男は、屋上で日光浴中だろう。
広い部屋の中には三十人くらいで使えるコの字型の机があり、十数人が椅子に座っている。各パーティーの代表者たちかな。『マリアルシアの旗』の坊っちゃんとおっさんもいる。
その一番奥の真ん中にいる爺さんが、広い部屋を豪快な笑い声で埋め尽くす。
「くはっはっはっはっ! お前らが明け星を潰しちまったやつらか。どんなやつらかと思ってたが、なかなか面白そうじゃねえか!」
この腕組みしているつるつるに禿げた爺さんがダンドン統括か。顔を見ると歳は七十近くに見えるが、体はがっちりしていて若々しい。
もっと金や権力欲にまみれた陰湿なイメージをしていたが、カラッとした印象で目にも覇気がある。
ダンドンの両隣には初老で糸目のおばさんと、目つきの悪い長髪のおっさんがいる。どっちがどっちかはわからないが、ハンターズギルドとマーセナリーズギルドの長だろう。
そのおっさんの方が、舌打ちとともに鋭い視線を向けてくる。
「チッ、部屋を滅茶苦茶にしやがって……まあ戦力にはなりそうだが」
文句言われても困るんだけどね。
よくわかんないので聞いてみる。
「これはどういうことでしょうか」
ニケとルチアが、こっちが襲われそうだったところを返り討ちにしたのはわかってる。
問題は、打ち合わせに来たはずなのになぜ襲われたかということだ。
俺の問いに、ダンドンが愉快そうにしながら答えた。
「そいつらが、ぽっと出のお前らの力が信用できねえから試すって言い出してな。まあ気にすんな。ポーションぶっかけりゃ治るだろ」
「止めなかったんですか?」
「止めてどうするよ。お前らに力があればそいつらがやられるだけ、なきゃお前らがやられるだけだ。別に殺しにいったわけでもねえしな」
「二人目の男は、私に真剣で斬りかかってきたが」
「ちょっと頭に血が上っただけだろ? 冒険者なんてのは己の腕一本で生きてんだ。そんくらい活きがよくねえとな! くはっはっはっ!」
またダンドンが豪快に笑う。
他の連中も騒ぎ立てる様子はなく、どっしりと構えている者が多い。ダンドンにつられて笑ったり、やれやれと肩をすくめたりしている。中にはこっちにガン飛ばしてるのもいるけど。坊っちゃんとか。
なんだかこれしきは毎度のことって雰囲気だ。
なるほど……これが歴戦の冒険者というものか。
そう理解した俺は、ニケに金貨を三十枚出してもらって床にばらまいた。
「お? なんだ?」
「部屋の修理代です。二人とも」
「はい」
「了解した」
俺たちはくるっと回り、ダンドンたちに背を向ける。
そしてそのまま部屋を出た。
「あ? おい、お前ら━━」
ダンドンがなんか言ってるのを遮って、ルチアが扉を閉めた。
あんな脳筋体育会系のやつらに付き合えるか。
あほくさ。




