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引きこもる四天王

 魔王が勇者に破れるという衝撃的な出来事が起こったのは昨日こと。

 一夜明けて再び集まったメイ、アキ、リリーの三人は並んで城内の廊下を歩いていた。


「ったく、レンの奴…今日の招集も無視する気なのかしら」


「きっとまだ寝てるのだ。レンちゃんは昔からお寝坊助さんだし」


 歩くアキの一歩一歩はとても力強く、今の心境を表していた。

 一時間ぐらい前に招集をかけたものの、四天王の一人であるレンの姿が会議室になかったのである。

 昨日の緊急会議にも参加してなかったこともあってか、そのことにアキはおかんむり。

 頰を引きつらせた表情から発せられるオーラはそれはもうとても禍々しいものだった。


「呑気なものね…こっちは色々と大変な目に合ってるというのに…本当に寝てたら地獄の業火を浴びせて起こしてやるんだから」


「あはは…お城は焼かないようにしてほしいですわね」


 アキがレンへの尽きない愚痴を言っていると、三人は扉の前で足を止めた。

 その扉は両開きで高さは2mぐらい。

 どうやらここがレンの部屋のようだ。


「さぁてとぉ…レンちゃーん…起きてるかなぁ?」


「アキちゃん怖いのだ。レンちゃんを殺しかねない雰囲気なのだ」


「ストレスが溜まってるのでしょう。アキは昨日レンがやるべきだった業務もやっていますし」


 ノックもせずに入室するアキに二人も続く。

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