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プロローグの5

今回短めです。

「・・・あれ?さっき鑑定と全言語理解くれるとか言ってたけど、そこら辺のスキルとかアビリティとかはサイコロでなにかもらえたりしないわけ?」


「基本的に、スキルにしろアビリティにしろ、これらは日々の研鑽によって発現するものです。そんななかで二つも発現させてあげているのですから、減らしこそすれ、今増やす理由は何もありませんね。全言語理解なんて、すべての言語がすっと頭の中に入ってきて流暢に喋ることができるようになるのですよ。いろいろな言語を学び、理解し、会話をする研鑽を積み重ねて、運が良ければ初めてアビリティとしてステータスに記載されるのですから。

言語学者が一生研鑽を重ねても99%発現しないようなアビリティなのでよ?

鑑定のスキルは、商人や冒険者が、素材や商品の良し悪しをしっかり判断すれば、ごく稀に発現します。

真面目にやらなければ発現しませんし、例えばモンスターの素材だけを判別していれば、鑑定・モンスターのように表記され、モンスターに関しての鑑定のみができるようになるのです。植物を鑑定しようとしても、なにも出てきません。鑑定ができるといったのは、鑑定結果がこのように、わかりやすく言うとウィンドウが表示されるのです。」


女神の手元がパッと光り、リンゴが現れる。そのリンゴの前に半透明の、文字の書かれた板が出現する。空中で操作できるらしい。


そして、そのウィンドウにはこう表示されていた。


リンゴ(王林)産地:長野県

黄緑色りんごの代表格。

甘味が強く、香りも芳醇。

「りんごの中の王様」という意味を込めて命名された、黄緑色の品種。酸味が強いように見えますが、甘味が強く、サクッとした軽い食感が特長です。


「これは、鑑定・植物のスキルを持っている人であれば、こう見えるという例ですね。植物であれば、どんなものでも鑑定することができます。」


なるほど、人が一生かけて発現するかどうかのようなスキルとかアビリティを簡単に二つも手に入れているってことか。


「ですが、簡単に獲得できるものもあります。ソードスキルのスラッシュなどは簡単に発現しますね。剣を使う人なら大概発現します。」


「なるほど、発現難易度は物によるのか。ところで、俺の鑑定は、何が鑑定できるんだ?」


「全てです。見ようとすれば、他人のステータスも覗くことができますね。」


ふつーに強いな、鑑定・・・。敵が何ができるのか見れるなら、対策取り放題じゃないか・・・。


「これで決めるべきことは全て決め終わりました。これから先の成長は、すべてあなた次第です。良い研鑽を、積んでください。次に会うのはだいぶ先になるでしょう。せっかくファンタジー小説読者の夢の、異世界冒険です。楽しんだほうが得ですよ?」


「あぁ、考えておくわ。危ないことしたくないから、次に会う時も多分成長してないだろうけどな。」


むしももう会うことがないほうがいい。


「では、いってらっしゃい。」


女神の言葉とともに、また空間が激しく光りだす。

そして、俺の意識も徐々に遠のいていく。遠のくってよりは、肉体に戻って行ってんのかね?もう、考えも、鈍ってき・・・・。


「おっと、最後に一言だけ。これから飛ばす先も、ランダムですので。悪しからず。」


え、お・・・い・・・こ・・・・・ら・・・・・。


これでプロローグは終わりです。次回からほんへ。

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