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プロローグの4

日付変わっちゃいました・・・

一日一話を目標にしてたのに・・・

「ステータスを決めていただく前に、まず言っておかなければいけないことがあります。これから決めて貰うのは、体力・力・敏捷・魔法適正の4つですね。これらの数値ですが、すべての種族で1から100までしかありません。ただし、これは表面上の数字に過ぎないのです。」


「ん?どういうことだ?」


「細かく説明しますと、まずレオニエでの鑑定は、例えば冒険者ギルドや商業ギルドなどの各組合員、王侯貴族、市民などの、なんらかの権利を持つ人々が、それぞれに登録をするときの生体情報をもとに、人種の平均値を50として算出しているだけなのです。

例としますと、3人のA・B・Cという人物が何らかしらの組織に所属、地球で言うところの戸籍や社員証、学生証などを作った場合、簡易的な身体能力が登録されます。

あなたの記憶からわかりやすく言うと、ファンタジー小説ものである、ギルド登録の時のステータス登録のようなものですね。そうすると、三人が登録した場合、一番低い人間が1、真ん中が50、一番高い人間が100という、ずいぶん適当な数字になるんです。

これは、あの世界の鑑定の能力がそんなに高くないことが原因になっています。それに、何らかの組織に属さない、いわゆる盗賊なんかは、この数値に反映されませんから。そして、この後数値を決める際、100の目を出してもそれを超えることがないので、今回は一か所につき90以上を出せたら、該当ステータスに関してもう一度サイコロを振らせてあげます。90プラスアルファですよ、嬉しいでしょう?」


一言で言って、鑑定ががばがばで、なぜかどこか1か所の組織で登録すると、世界中の同一種族での登録に反映される不思議仕様の世界です。我々には原因は分かっていますがね。

と、補足を入れているが、まぁ覚える必要はないな。50で平均、それだけだろ。


「ええ、そうなりますね。では、今回は種族と違って段階的にサイコロを振る必要はないので、一気に4か所決めちゃってください。」


女神の声とともに手元が光り、100面ダイスが4つ出現する。それぞれのサイコロの上、というか空中にどのサイコロがどのステータスに反映されるのか、文字が表示されている。

一つだけ手に取って動かすと、その文字も移動してくる。


「なるほど、どれがどのステータスかわかりやすいな。」


「では、振ってください。」


「おらあ!90以上こい!!」


ジャラッ カンカンガラガラガラ・・・


「体力が80、力が60、敏捷が82、魔法適正が94、ですね。なんというか、もう獣人やめてますね。魔法のほうが物理より強いとか、かなり珍しい獣人ですよ。いないことはないですが、珍しいですね。」


魔法適正と魔法攻撃力が高いってことは、魔法がいける!? てか90来た!!もう一回!!


「そうですね。エルフとか竜人並みの適性値をしてますからね。勉強と、慣れと、感覚で使えるようになりますよ。というか、魔法適正と魔法攻撃だけが90超えるなんて、またいい具合に偏りましたねぇ。では、おまけサイコロですが、まずこちらの8面ダイスを振ってください。出た目で、4面、6面、8面、10面、12面、20面、100面のダイスの中からサイコロを振らせてあげます。それぞれ1から7です。ちなみに、8はサイコロなしです。」


手元が光り、8面ダイスが一つ出現する。


「よし、ベストで7、8で最悪か。7こおおおい!」


ポイッ カラカラカラ・・・


「残念、5ですね。12面ダイスです。」


非常にいい笑顔で女神が笑う。クソ、腹立つ・・・

いや、12面なら6以上で人種最高値確定だろ。やってやる、やってやるぞおおおおお!

「なんだかんだ言って、日野さん貴方サイコロ振るのすごく楽しんでますよね?」


・・・あ、やべ、普通に楽しんでたわ。だって楽しいんだよ、サイコロ振るの。


「今後を決めるのがサイコロなんかで・・・なんでしたっけ??」


にやにやとした笑みでこっちを見る女神がむかつく・・・。でも反論できない!俺の馬鹿・・・!


「おや?ふむふむ、今記憶を覗いてみましたが、あなただいぶ乗せられやすい性格してますね。やろうぜって言われてカードパック箱買いしたり、ゲームのお得ガチャパックを、え、お前やらないの?日野悠一ともあろう人間が?いやいや、そんなことないよね、やるよね?って言われて1万円課金したりとか・・・。」


「ぐ、ぐぐぐ・・・。」


くそ、俺は確かにランダム要素大好きだ・・・。開封式するの大好き・・・。

楽しい、ただ開けているだけの時間が楽しい。全部はずれでも開けてるだけで楽しい。それを見て笑ってる友人たちとぎゃいぎゃいやるのも楽しかった。そういえば今更だけど、あいつらとももう会えないんだな。


「そうですね、もう会うことはないでしょう。というか、しんみりした雰囲気出しているところなんですけど、あなた今頭の中はそれ以上にサイコロ振りたいっていう欲でいっぱいですよ?」


・・・。うっせうっせ。


「じゃあ、はやく12面ダイス振ってくださいね。」


また手元が光り、12面ダイスが現れる。


はぁ・・・。


ぽい。ころころころ。


俺の心のように描写が適当だ。ぶっちゃけもう転移することは諦めもついていたけど、友人たちともう会えないっていう現実を突きつけられて、萎えたのも事実だ。


・・・結果は、お、8か!よし、人類超えた!


「総計102ですね。最終的に体力が80、力が60、敏捷が82、魔法適正が102、になりました。狼族の中で考えると、そこそこ死ににくく、狼族としてはやたら力がなく、スピードはそこそこ多く、魔法がなぜかエルフや竜人超えてる、狼族の異端児ですね。力の無さも、魔法さえ覚えてしまえば、肉体の強化魔法とかでカバーもできますよ。」


「肉体労働なんて絶対にしたくないし、そう考えるとありがたいステータスだな。」


「なお、体力は生命力とも言い換えられますし、力は物理攻撃力・防御力に言い換えられ、魔法適正は、魔力・魔法攻撃力・防御力に言い換えられます。言い換えるというより、含む、という感じでしょうかね。」


なるほど。つまり、本当に獣人に非ざるステータスってわけか。エルフみたいなステータスってことだな。


「ええ、さらに力と体力を減らすと、エルフに近いかと思いますね。では、これでステータスも決定しましたね。いよいよ、お待ちかねの転移の時間ですよ。」


来てしまったか、この時が・・・・!覚悟決めたとか腹くくったとか言ったけど、友達の話出されてから心めっちゃ揺れてるんだからな・・・!くそお、やっぱり帰りてぇ・・・。


次回、いよいよ転移の時です。

長いプロローグがやーーーと終わりますね。

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