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隣にいる人  作者: iliilii
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 何とか二月の末に仕事が一段落し、河野さんはそのまま高橋チームに残留が決まった。河野さんはすごく喜び、水内さんは落ち込んだ。


「でも……私、彼女ほど意匠設計に思い入れがない気がするから、これでよかったんだと思う。この仕事は好きなんだけどね」


 こっそり水内さんがそう打ち明けてくれた。もしかして水内さんも私と似たような考えなのかも知れない。


 そして、来週再び山木さんが帰国する。


 私は河野さんへの引き継ぎを終えてから、三月いっぱいで退社することが決まっている。それをチーム外には漏らさないよう、みんな気を付けてくれている。私が退社すると知れば、山木さんが焦って何かしらの手に出るのではないかと心配してくれたからだ。

 山本さんと渡辺さんが基さんのマンションに住んでいることは大きい。行き帰り一緒にいて貰える上に基さん自身を知っているので、対応が柔軟だ。


「来週はみんなでゆっくりしましょう。全員、定時に退社しますよ。再来週からはまた忙しくなりますからね」


 高橋さんの言葉にチーム内に笑顔が浮かぶ。今回は同期三人のサポートがあったおかげで、今までにないほどあっさり山場を乗り切れた。

 それでも休日出勤は免れなかった。とはいえ、泊まり込みが一日もなく、終電で帰ることが出来ていた上、交代で二週間に一日は休めたのも初めてだ。

 高橋さんも吉野さんも、山本さんと渡辺さんの働きに「格が違う」と感心していたほどだ。実際チームのみんなも何かあると二人を頼っていて、サポートどころか主力要員として扱われていた。この二人もこのままチームに残るのかも知れない。少なくともチームのみんなはそれを望んでいるように思える。


「来週、俺と守谷は役所に行くことが多くなる。山本と渡辺にも頼んでいるけど、河野も佐々木のこと頼むな。佐野も出ずっぱりになるだろうし」


 吉野さんがそう河野さんに声をかけてくれて、私の隣に席を用意された河野さんが私を見ながら「分かりました」と返している。「よろしくお願いします」と河野さんと吉野さんに声をかけると、吉野さんがおやっと眉を動かした。


「佐々木、意識改革でもしたか? 甘さが抜けたな」

「そうかも知れません」

「いいことだ。最悪早退するなり休んでいいからな。高橋さんもそう言っていたし、加藤さんにもそう伝えてあるはずだから」

「ありがとうございます」


 席を立ち頭を下げれば、その肩をぽんぽんと叩かれた。


「あっ、やべっ、こういうのセクハラだっけ。最近娘にも言われるんだよなぁ」


 吉野さんの焦った声に河野さんがぶはっと吹き出して笑った。それを見た吉野さんがどこかほっとしながら一緒になって笑い、じゃあな、と出掛けて行った。

 肩を叩かれて嫌な感じはしなかった。山木さんに腕を掴まれたときはあんなに嫌だったのに。人によるのか、その時の自分の状態によるのか、相手によるのか。セクハラの境界線は曖昧だ。


「来週一週間を乗り切れば、何とかなるね」

「そうですね。河野さんにはその代わり負担をかけてしまいますけど」

「いいじゃない。お互い様だよ。私もその内佐々木さんに相談に乗って貰うことがあるから」


 きっと雅さんのことだろう。ほんのりと頬を染めた河野さんが、くるっと背を向け仕事に取りかかった。河野さんってば照れちゃって。河野さんは知れば知るほど可愛らしい人だと思う。この可愛らしさに気付かなかった男の人は本当にもったいない。




 あれ以来、渡辺さんは本当に常に一緒に帰ってくれる。特に来週は定時退社出来るならと帰りに由乃さんとも待ち合わせようと嬉しそうだ。今日山本さんは水内さんとデートだ。バレンタインデーに忙しくて何も出来なかった埋め合わせだそうだ。


「ただな、どこかから佐々木の退社の話が漏れないとは限らない。総務に確認すれば一発だし。一応高橋さんはぎりぎりまで隠すよう言ってくれてるみたいだけど、事情を知らなければ話してしまうだろう?」

「守谷さんと佐野さんが、言葉巧みだって言ってました」

「だよな。俺たちだって最初は山木の話を鵜呑みにしてたからなぁ」


 吊革につかまり、ばつの悪そうな顔をする渡辺さんに苦笑いが零れる。きっとみんなもそうなのだろう。


「最悪週の後半は休んだ方がいいかもな。チームのみんなも打ち合わせで席を外すことも多いだろうし。とりあえず俺と河野は来週佐々木の補佐に入ってるから一緒にいるようにはするけど、俺たちは同期って事もあって山木の抑止力にはならないだろうから」

「渡辺さんも最悪の事態を想定しますか?」

「するね。既に一度手を取られてるだろう? そこまでは次も確実にするよ。山本や吉野さんとも話していたんだけど、いくら仲のいい仕事仲間だって、異性の体に触れるって事には色んな意味で躊躇するよ。思わずってこともあるけど、そう言う場合は一瞬のことだろう?」


 言われてみればそうだ。呼びかけに気付かない場合など、肩を叩かれることはあるけどそれは一瞬のことだ。今日の吉野さんだって思わずなのだろうけど、触れている時間なんて一瞬だ。

 私の表情を見た渡辺さんが、そうだろう? と言いたげに頷く。


「俺ね、加藤さんはすごいと思うんだよ。もし佐々木が由乃なら、俺は由乃の意思を無視してでも辞めさせる。でもさ、実際佐々木と一緒に働いてみると、あのチームにおける佐々木の存在って結構大きいんだよ。サポート自体は誰にでも出来る仕事だとは思けど、でも、佐々木だから上手くいっている部分も大きいと思うんだ。加藤さんは高橋さんと初めて会ったときの会話でそれを理解したんだろうな」


 基さんからは携帯電話は常に身に着け、GPSを切らないように、防犯ブザーを持ち歩くように、一人にならないようにと言われている。いざという時、ポケットの中に入れた状態でも電話が繋がるように、特殊なリズムで画面をタップすると基さんに電話が繋がるようなアプリを作ってくれている。私は基さんに守られている。

 それを話すと、渡辺さんがそのアプリを欲しがった。


「そうだ、この間貰った干し芋、あれ由乃が気に入ったんだけど、売ってないんだよね?」

「売ってませんけど、うちにまだあるのでいります? 私がうっかり蓮さんが安納芋が好きだって母に言っちゃったせいで、蓮さんのところにも安納芋と干し芋がひと箱ずつ送られてしまって、うちの分が減ってないんです」

「貰ってもいい?」

「もちろん。今日遙香さんがスイートポテト作るって言ってましたから、よかったら明日うちに由乃さんと一緒に来てください」

「行く。本当引っ越してよかったよ。旨いもの食いすぎて太りそうだ」


 駅を出たところ、ロータリーの端っこに基さんの車が止まっている。渡辺さんと二人、急ぎ足で車に乗り込む。


「おかえり」


 基さんの笑顔を見るとほっとする。帰ってきたんだなって思える。帰ると言うのは、大切な人の元に戻ると言うのが正しいのかも知れない。


「お迎えありがとうございます」

「いつも助かります。そうだ、加藤さん、佐々木の使ってるアプリ、俺にもください」

「いいよ。ちょっと特殊な設定が必要だから、二人の携帯持っておいでよ」


 軽い基さんの言葉に、渡辺さんが「実は」と硬い声を出した。


「由乃は育児放棄されていたんです」


 渡辺さんの告白はいつも唐突だ。だから、身構えることも繕うこともできずに、そのままダイレクトに言葉が入ってくる。


 渡辺さんが小学生の頃、ご両親が離婚して、日本に帰国した彼の父親と再婚した女性は、渡辺さんの父親との間に出来た子供だけを可愛がり、連れ子だった由乃さんを蔑ろにしていたそうだ。

 渡辺さんが日本に戻ってきたときに父親に挨拶に行き、一切表情を動かさない由乃さんを見て不審に思い、それに気付いたらしい。母親は彼の父親の前ではその事実を隠していたらしく、彼女は高校入学と同時に家を出て一人で暮らしていたそうだ。時々彼女の母親が思い出したように由乃さんを訪ね、当たり散らすこともあったらしい。


「でも、今の彼女にはちゃんと表情がある。それは渡辺が引きだしたものだろう?」

「そうですね。ようやくあそこまで表情が出るようになって……。でも佐々木たちと一緒に居るようになって格段に変わりました。由乃は今まで以上に自分を大切にするようになった」


 後ろに座っている渡辺さんがどんな表情をしているのかは分からない。でも、その言葉にはたくさんの想いが込められているようだった。


「うちの両親には二人の交際は反対されています」

「理解されたい?」

「いや、きっと出来ないでしょうから。父親は再婚相手の連れ子同士とは言え兄妹だろうと。母親にしてみれば離婚原因の子供ですから」

「なら、勝手に幸せになればいいよ。渡辺にはその覚悟があるんだろう?」


 全てを受け入れるかのような基さんの声に、渡辺さんは「理解してくれる人がいるって心強いですね」と、どこかほっとしたように呟いた。


「そうだ、明日、うちに来てくれるそうです。干し芋貰ってくれるって」

「それは助かるな。渡辺、芋も持っていくといいよ」

「いや、芋本体は無理です。由乃、あんまり料理出来ないんで。俺も簡単なものしか作れませんし」

「じゃあ、大学芋や煮物作ったら貰ってくれます?」

「貰う」


 即答する渡辺さんに基さんが声を上げて笑う。


「明日お昼目掛けてきて下さい。お昼の用意しておきますから」


 駐車場に到着し、渡辺さんにそう声をかければ、「了解」と嬉しそうに帰っていった。


「随分と表情を出すようになったな」

「事務所では相変わらず無表情ですよ」


 見上げる基さんの表情が柔らかくて、それだけで嬉しくなる。するっと基さんの手の平に自分の手を滑り込ませると、そっと握ってくれた。

 エントランスを抜け、四階まで同じ速度で階段を上っていく。


「来週、金曜日に佐野さんが気を利かせて柚の会社での打ち合わせを入れてくれてる」

「正式に決まったんですか?」

「決まった。正直弱小会社だから一度に作れる数が少ないせいで納期がぎりぎりになりそうだよ」

「まあ、工程通り竣工するとは限りませんから」

「そうだとしても、納期は納期だろう?」


 基さんの言葉を聞きながら家の扉を開けると、ふわっと暖かな空気に包み込まれる。


「家の中が暖かい。一人の時はいつも寒かったから、毎日すごく嬉しいです。ありがとうございます」

「タイマー使ってなかったの? 帰ってくる前にタイマーで暖めておけばよかったのに」


 ぽかんとしてしまう。思い付かなかった。


「そっか。タイマー……そっか」

「柚は時々抜けてるよな」


 ぽんぽんと頭に手を置く基さんを見上げると、少し意地悪そうな顔で笑っている。どうしてかそれを、すごくいいなと思った。




 遅い夕食を食べながら、来週の話をする。渡辺さんに言われたことも含めて。

 帰りが終電になっていた間はさすがに一人で食べて貰っていた所為か、夕食を共にするのが随分と久しぶりのように感じて、妙に心が沸き立つ。


「そうだな。総務に確認すれば確実に漏れるな。今まで同じフロアにいた河野さんがいなくなって、彼女が柚の仕事を引き継いでいることだって、チームの外から見ても柚が辞めるって分かることだろうし」

「そうですね」

「彼も仕事で戻ってきている訳だから、勤務時間中に何かする訳じゃないだろうけど、朝と帰りは気を付けた方がいいな。朝はともかく、帰りは俺が会社まで迎えに行くよ」


 それはとんでもない負担だ。慌てて断ろうとして、ふと思い留まる。そうして貰った方がいいのかも知れない。私が安心出来るのはもちろんだけれど、基さんもきっと安心出来る。

 私の勝手な判断で何か起きた場合、きっと基さんは自分を責める。それならいっそ、彼に頼った方がいい。


「お願いしてもいいですか?」

「どうした? やけに素直だね」

「お互いに安心出来るかなって。本当は基さんに負担をかけることになるから心苦しくはありますけど」


 少しだけ驚いたような顔をした基さんは、次の瞬間どこか満足そうに目を細めた。


「こういう時フリーって楽なんだよ。その分いくらでも時間をずらして仕事できるから。柚が土日出勤だったし、今月は俺もがっつり仕事したから時間に余裕があるんだ」


 そうは言っても会社の代表だ。どうも基さんは自分はフリーのSEが本業だと思っている節がある。どう考えても会社経営の方が本業だと思うけれど。


「ああそうだ、柚の雇用条件なんだけど、ReMontoじゃなくてMRMでの雇用となるから。雅んとこもスケジュールとかサポートして欲しいって」

「分かりました。やってみます」

「今のお給料以上は確実に出せるから」


 その言葉に苦笑いが漏れる。設計事務所のお給料は総じてあまり高くはない。聞いた基さんが驚いたほどだ。ブラック企業どころの話ではない。

 逆に基さんのお給料は都会の人の金銭感覚を疑うほどに高かった。桁が違う。その殆どはシステムの開発で得ているからか、不定期な上に不安定だと言われたものの、ひとつの開発で私の年収なんて軽く超えている。金銭感覚の違いにくらくらする。


「不必要にはいりませんからね」


 私に甘い基さんのことだ、おまけに金銭感覚が違いすぎて、とんでもなく高い給料設定になっていそうだ。


「柚はもっと欲張りになっていいと思うよ」

「欲張りとかそういう事じゃありません。身の丈に合わないお給料は身を滅ぼします」


 なんだそれ? と基さんは笑うけれど、絶対に身を滅ぼすと思う。調子に乗って余計な物を買いまくってしまいそうだ。そしてエスカレートして借金を重ねて身を滅ぼす。そんな人生嫌だ。そう言ったら思いっきり笑われた。


「柚はブランドとか興味ないだろう?」

「ありませんけど、お金があったら分かりませんよ。いい物は上を見たらキリがないんです」


 ドリップ中の基さんが、手元がぶれる、と笑い転げている。笑わせようと思って言った訳じゃないのに。でも、なんだか基さんが楽しそうだから、いいのかなと思える。基さんにはいつも笑っていて欲しい。




 翌日、渡辺さんと由乃さんだけじゃなく、山本さんと水内さんも来てくれた。水内さんは所謂芋栗南瓜に目がないそうだ。


「ちらっと小耳に挟んじゃって。図々しいと思ったんだけど来ちゃった」

「水内さん、山本さんのお家にお泊まりだったんですか?」


 思わず真顔で聞いたら、水内さんに真顔で「そう言うことを素で聞いてはいけません」と返された。


「お目当てはスイートポテトと由乃さんですね」

「残念。一番のお目当ては大学芋です。大好きなの。でもあれ、揚げ物だから自分じゃ作らなくて。家でもおかずと言うには微妙だから作ってって言いにくくて」


 出来上がったばかりのまだ温かい大学芋をひとつ口に入れて、水内さんはすごく幸せそうな顔をする。


「分かります。揚げ物は私も嫌ですもん。実は。基さんがフライヤー買ってくれたんです」

「うそ! いいなぁ。使わせて!」


 バレンタインデーの数日前に何が欲しいかを聞かれ、寝起きでほけっとしていたところだったからか、うっかり「フライヤーが欲しいんです」って答えてしまったらしく、言った本人はそんなこところっと忘れてしまい、当日へとへとになって帰ってきたところに、ででんとダイニングのテーブルの上に置かれていたフライヤーに思いっきり喜んでしまった。私はバレンタインデーだったことすら忘れていて、チョコレートも用意していなかったのに。

 必死に謝ったら、モカジャバを作ってくれて、これで十分って笑ってくれて、それがすごく美味しくて、基さんの優しさに思わず泣いちゃって、疲れも相まって色々面倒な子になってしまった。


 そこまで思い出して恥ずかしくなった。思わず周りを見れば、水内さんはフライヤーに夢中で、渡辺さんたちは基さんとアプリのことを話していて、誰にも見られてなくてほっと胸を撫で下ろす。


「何か揚げてみます?」

「どうしよう、何がいいかな?」

「野菜チップスでも作りますか? 基さんが嵌まってるんですよ、チップス系」

「いいねぇ。由乃ちゃん、何チップスがいい?」


 水内さんが由乃さんを呼び、一緒に野菜の山を覗いている。


 蓮さんが遙香さんの作ったスイートポテトを持って来てくれて、水内さんと由乃さんが面白がってたくさんのチップスや素揚げを作り、お昼はそれをトマトソースで和えてパスタにしたら、水内さんがフライヤー購入を山本さんに勧めていた。由乃さんが「これなら私も揚げ物が出来る」と渡辺さんに言えば、渡辺さんはその場でフライヤーを注文し、基さんが「それなら芋も持って行けよ」とサツマイモとジャガイモを干し芋とは別の袋に詰めていて、蓮さんに「ゆうさんみたいだな」と笑われていた。


 食後に蓮さんがコーヒーを淹れてくれている間に、基さんが渡辺さんと由乃ちゃんの携帯電話の設定をパソコンを使って行っている。キータッチの速さにみんながびっくりしていた。そうだろうそうだろうと、何故か私が得意気になってしまう。


 コーヒーと一緒に食べたスイートポテトは、今まで食べていた物とは違ってすごく軽くて、でももったりとしていて、それでいてしっかりサツマイモで、すごく不思議な感じだった。


「何これ美味しい。スイートポテトじゃないよね。でもスイートポテトだよね」


 水内さんが何が言いたいのか分からない言葉を発しているのに、思わずみんながそれに頷くくらい、不思議な美味しさだった。


「今回なんだかスイッチが入ったみたいで、めちゃめちゃ気合い入れていくつも試作してたんだよ。多分店に並ぶんじゃないかな」


 蓮さんの言葉にみんなが納得する。これは試作だけで終わるにはもったいない美味しさだ。


「ただ、ここまでの味は佐々木家の安納芋じゃなきゃ出ないらしい」

「そんなに違います?」

「違うね。あの安納芋は俺、絶対に誰にもあげたくないもん」


 蓮さんが子供みたいに言うから思わず笑ってしまう。渡辺さんが「俺たちあんなに貰っていいのかな」と遠慮がちに言うので、「是非貰ってくれ」とすかさず基さんが声を上げた。うちの芋はふた箱目なのでちょっともういい加減飽きている。さすがに蓮さんもひと箱以上は食べきれないらしい。水内さんが「私も二つ三つ貰ってもいい?」と聞くので、遠慮せずもっと貰って欲しいと言ったのに、本気で遠慮された。でも、大量に作った大学芋は由乃さんと水内さんで山分けされて、きれいさっぱりなくなった。






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