序章
この世界には、「人間」が数多く生きている。誰もが理由なく生きているのではなく、勉強をしたいからという理由を持つ学生・世の中を変えたいと願う政治家たちなど誰もが毎日生きる為の理由がある。
しかし、中には理由を持っていたとしても命を失くす者も数多く存在する。他人に殺される者・自ら罪を犯し死刑になってしまう者・病気を患ってしまう者・事故にあう者・人間関係などがうまくいかず自ら命を絶ってしまう者などがいる。これらの類は、いつの時代になっても消えることはない。いくら注意を呼び掛けてもそれらの問題が起こらないよう対策をこうじたとしても減少することはあってもなくなりはしない。
最近では、殺人や自殺といった類が増加傾向にある。殺人の理由としては、人を憎む事が一番の問題だ。他にも恋愛関係であったり精神不安定であったり二次元と三次元との区別がつかないなど、これもまた理由もいろいろある。この中で一番困るのは、精神不安定による殺人である。これは、逮捕されたとしても刑が軽くなってしまうのだ。どんなに重い罪を犯したとしてもただ精神が不安定なだけという理由で軽くなってしまう。これは、被害者遺族が最も許せないことだと考える。死刑になったとしても罪は洗い流せるものではない、生かせる命なら生かしておき殺した人の分も苦しみながら生きてもらうことが被害者遺族の望みである。
さて、これから始まるのは一人の男性の物語である。この男は、仕事や人間関係の辛さにより精神が安定せずその状態のまま一つの殺人を犯した。精神不安定という状況であったため、極刑は免れ裁判から５年後に釈放された。しかし、一度捕まりそして全世界に報道されてしまったので刑務所を出ても行く場所もなくなっていた。なので、男はここ宮城県仙台市のあるネットカフェで毎日生活していた…。
