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第六話

バアン!バアン!バアン!バアン!バアン!


ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!


キィィィィィィィィィィ!!!


「・・・ガチでうるせぇ・・・」


俺は今、騒音のアンサンブルを叫びたくなる衝動を抑えながら聞いている。


うるせぇ・・・本当にうるせぇ・・・どれだけうるさいかというと、スピーカーの音量を最大にしてヘビメタを聴いているくらいうるせぇ・・・


俺は耳を塞ぎながら、ヘビメタ級の音量をぶちまけている原因の一部に目を向けた。


「・・・!・・・!」バアン!バアン!バアン!


そこには昨日からいる目玉だらけの化物と、ゴブリンみたいな化物が仲良く一緒に窓を、彼氏の浮気を知った彼女が彼氏の頬をおもいっきり叩いている並に叩きまくっている。

そこには、ある種の必死さが伺えた。


こいつらの他にも、俺が夜見た化物全員、俺の部屋(・・)の周りを叩いたり引っかいたりしているみたいだ。


それと、起きたときに窓の外の下を見て分かったんだが、どうやら俺の部屋の部分だけ切り取られているっぽい。


俺の部屋は二階にあったのに、窓の外の下は草があったからな。

にわかに信じがたいがな。


「あー・・・これどうにかなんねえかなー・・・」


俺は起きてからずっと鳴り響いている騒音にいい加減うんざりしていた。


「こんなにうるさくちゃあ、碌に眠れやしない」


俺は苦労していれたコーヒーを飲みながら、ス○ホをいじっていた。

そこには『ポイント残高:100』とでていた。


「俺まだ敵倒してないんだけど・・・」


不思議に思いつつ、心当たりがないか、色々とス○ホで調べた。

すると『殺害遍歴』というアプリがでた。


「これを調べれば・・・」


そう言い、俺はアプリを押した。

すると見たことも無い『子供』の写真と書類らしきものが映し出された。


「誰だこいつ」


俺はそういいながらも、書類のほうを読み進めた。




名前:名無しのごんべ(仮)

年:8歳

性別:男


殺害時刻:2:42

殺害方法:逃亡の阻害


ポイント:50(特殊な殺し方をしたので2倍ボーナス)


「ふーん・・・間接的な殺害も含まれるのか、てか特殊な殺し方ってなに?」


『特殊な殺し方』というところが押せそうなので押してみた。


「えーなになに・・・」

俺は読んで見た。


「・・・へー、おもしろいじゃん」


簡単にいうとこうだ。


『酷だといえる殺し方や、敵などをうまく利用して相手を殺すなどをしたらポイント2倍のボーナスが入る』


「敵を利用して殺すってなんかゲームみたいでおもしろそうだな」


俺は軽く笑いながら言った。


「・・・ま、それはさておき、こいつらどうしよ」


俺はもう数時間も窓やら壁やらドアやらを叩きまくっている化物達を見た。

そして、どうやってコイツらを殺そうかと考えた。


が、今の所いい案は思いつかない。


「なんか書いてないかな・・・」


俺はス○ホをいじくった。


「・・・そういや、俺の能力も調べれそうだったな」


思いついたら即実行、俺は『プロフィール』と書いてあるアプリを開き、『おいしい匂いを出す程度の能力』とかいてある部分を押した。


そこにはこう書いてあった。



『この世の物とは思えないほどおいしそうな匂いが体からでる。それはたとえ仏だろうと仙人だろうとむしゃぶりつきたくなるような匂い。この匂いを嗅いでしまったらなにも見えなくなる、ただひたすらそれを食べるためだけに行動する』


「怖ッ!」


俺は文章をみて軽く戦慄した。

なんだよ『ただひたすらそれを食べるために行動する』って!まるでマインドコントロールみたいジャマイカ!じゃない、じゃないか!







「ん?マインドコントロール・・・?」


俺はあることをひらめいた。

これは、使えるかもしれない・・・


だけど・・・


「長期戦になるな・・・」


おそらくこの作戦がうまくいけば大量のポイントと共にあの化物共は死ぬだろう。

だが、うまくいく保障はない。


「うーむ・・・どうしよう・・・」


俺は考えに考え抜いた。


そして・・・











「よし!やってやろうじゃないか!」


俺はたぶん人生で五番目くらいの決断をした。


「ま、たぶん一ヶ(・・・)で終わると思うし、三年間引きこもったことがある俺にとっちゃ、楽勝だろ」


「食料もいっぱいあるし」と俺は気楽に言った。


さあ、化物(あと後ろの人間)共よ・・・存分に苦しむがいい!


「ふぅうはははははははははは!!!」


俺はさながら高笑いする魔王のごとく笑った。










「ははははは・・・ゲッホ!ゲホゲホ!ちょっ!ま!ゴフ!むせた!ゲーホゲホゲホ!」









To Be Continued?

主人公は人間を助けるきは髪の毛の先ほどもありません。

むしろ、「ポイントが増えるしラッキー」と思っています。

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