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第五話

クズな主人公が嫌いな方は、みないほうがいいでよ!

やーどもども。

ゆっくりの優でーす。


突然だが、みんなはグロい動画とか画像を見たらどう思う?


気持ち悪いといって見ないようにする?へー、人間ってこうなるんだって、まるで人体模型をみるような目つきで見る?・・・それとも、興奮する?


ははは、お前はいったいなにを言っているんだ、だって?


ほんのちょっとした好奇心だよ、みんなが他人の死に様をみて、どう思うのかな?っていうただの好奇心。


俺は何人もの『死』をこの目で見たことがあるからね。


それは、今もだ。


そこでふと思ったんだ、目の前で人が死んでいるっていうのに、まるで中身が漏れたゴミ袋を見ているような目で見ている人は、いったいどんなことを、その瞬間、思っているんだろうって。


だから、さっきのような質問をさせてもらったんだ。不快にさせてしまったんだったら謝るよ。ごめん。


・・・さ!謝ったことだし、今俺の目の前で起こっている、カラスが生ごみの袋をそこらじゅうにまきちらかしているような嫌悪感を感じすぎて軽くイライラしている、この現状について、説明しよう。








~~~~~~数分前~~~~~~~~


俺は目の前の光景が、サーカス団員が衣装を着たまま寝ているように見えてしかたがなかった。


目の前には朝に見た目玉だらけの怪物がいた。

そしてその後ろにはなんか派手(はで)な団体が寝ていた。


パーティー帽をかぶって顔は白く塗り目の下に引っかき傷みたいな絵を施し口を大きく見せるように口の周りを真っ赤にさせた、ピエロみたいな衣装を着た怪物が一人。


でっかい三つのボールの上で寝ている、いかにもゴブリンですみたいな顔をした小人が十人。


艶かしい(なまめかしい)体の、でっかい猫耳、でっかい爪、でっかい牙、でっかい尻尾をしたトラのような獣人が三十人。


これまたでっかい犬耳、でっかい目、トゲトゲしているっつうかまんま棘でできている毛をまとった狼みたいな獣人が三十人。


ぼろぼろの服をまとった大人から子供までの集団が檻の中にざっと五十人。全員鎖に繋がれている。


あと、なんか浮かんでる赤・黄・青・緑・茶の五色のローブを着てこちらを見ているのが七人。

黄が二人、青も二人いる。

こいつらは起きているみたいだ。

背丈はバラバラで、ちっこいやつもいれば少しでかい(それでも160くらいだが)やつもいた。

よく見たら、緑のローブを被っているやつは車椅子に乗っているようだ。

足が悪いのかな?

ローブはダボダボで、被っているフードに至っては、それ前見えてるの?って言いたくなるくらい目深く被っている。




「あ・・・」


俺がじーっと見てたら、どこかに歩いていった。


いったいなんだったんだ?


「・・・まあいっか」


俺は深く考えないようにした。

それより・・・



「こいつらどうしよう・・・」


俺は外で朝まで続いた宴会の如く寝ている集団について、考えた。


「おそらく、そこにいる目ん玉やろうが窓を叩いた音に引かれてきたんだろうけど、いくらなんでも多くないかね?」


俺はすこし憂鬱なきもちで外を見た。


化物共が雑魚寝している片隅に、人骨らしきものが多数ある。


これはあいつらが人を食っている証拠と言えるだろう。

昔の俺なら恐怖でかるく吐くところだろうけど・・・


「今の俺はゆっくりだしなー・・・」


君は豚や牛が食われているのに怒りを感じることはあるかね?なんて聞かれたら俺は迷わずNOと言えるだろう。


つまりそれぽっち、ということだ。


今の俺の、人間の価値観というものは。


ん?「それはさすがに酷すぎやしないか?お前は元々人間だったんだろう?」だって?


まー、普通はそうだよね。


まだゆっくりになって数時間しか経っていない。

自分の状況を理解したのはほんの数十分まえだ。

だが、周りの状況はいまだに分かっていない。

唯一分かっていることは、人食い集団が自分の家を囲っているということだけ。


突然だが、みんな、俺は切り替えが早い。


それが理解の範疇内ならね(範疇外だと朝みたいに混乱する)


小学校に入学した、最初はワクワクしていた。だが、三十分したら冷めていた。


転校することになった、仲良くなった友達と離れ離れにるからその時は大泣きした。だが、家に帰ったら友達の名前すら綺麗サッパリ忘れた。


中学で殴り合いの喧嘩をした。恨み言や挑発する言葉をいったが一分したら全部あほらしくなった。


高校ではクラスの子に告白された。好みのタイプだったし、胸もどきどきした。だが、30秒後には発情している雌に見えて、気持ち悪くなり、断った。


目の前で親が轢かれた。轢いてった車は逃げていった。少しの間呆然としていたが、ハっと我に返り、親に近づき、親が死ぬのをじーっとみた。助けてって言われたが、元々助ける気もなかったので、死ぬ瞬間まで親の目を見続け、死んだら病院に電話した。幸い、誰も見ていなかった。


こういうのを『切り替えが早い』っていうんだろ?ねえ?みんな。


だから、俺はたとえ窓のすぐ近くにこちらを見ながら助けを求める子供をみても、嫌悪感しか沸いてこない。たとえ血みどろで、窓に必死に手を伸ばしていても、その手を掴まない。


だが、なにもしないのはさすがに俺の良心が痛む。


俺は窓を開いた。


子供が嬉しそうな顔をした。


この中に入れば安心だ!きっと、この中に入れば助かる!なんて思っているんだろう。


子供が最後の一踏ん張りという感じに片手で自分の体を持ち上げ、もう片方の手で窓の淵に手を置こうとした。


あともうちょっと・・・!


脱出の扉まであと少し・・・!











俺はその手を払った。

そして窓を勢いよく閉めた。

スパァン!という音が響いた。


「え?」


子供は何が起こったかわからない、という顔をしている。


そんな顔をしている子供に俺は窓を少し開け、こう言った。














「豚は豚らしく、死んどけ」


俺はすぐに窓を閉めて鍵も掛けて、ベットに潜り込み、寝ているフリをした。


みんなは「なぜ寝るフリをしているんだ?」って思うだろ?


答えは三秒後にでる。











ドコン!


なにかが強くぶつかったような衝撃が、俺の後ろの壁に伝わっている。


ゴキ!


何かが折れるような音がした。


ゴリュ!


こんどは何かが抉れるような音がした。


「・・・!・・・!」


なにかが叫んでいるようなきがするが、気のせいだろう。


そにしても、なんだ?さっきから壁がドンドンとなっているんだが・・・


まるで死にたくないと暴れて、壁を殴っているような。


だが、その音も次第に聞こえなくなり、三十秒後には聞こえなくなった。

今聞こえるのはクチャクチャという音と硬いものを折るような音だけだ。


十分後、音は完全にやんだ。


俺はうっすらと目を開ける。


月明かりが部屋を照らしている。

そこを、スっと影が射した。

たぶん化物が俺のことを見ているのだろう。


俺はそう思い、再び目を閉じ、眠りについた。




今日は良い夢が見れそうだ。









To Be Continued?

主人公が良い感じにゲスになりましたね。

ちなみに、主人公は親からは虐待もなにもされていません。

なら、なぜこんなふうに育ってしまったのか・・・


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