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第四話

「あともーちょい・・・もーちょい」


俺は電気を消した、暗い部屋の中でナニカをしていた。


「あともーちょいで・・・うーん・・・はッ!」


ポン!と共に、目の前に青い色をした球体が現れた。


直径10cm位か・・・


俺はやっとでたという達成感と一緒に、残念感もでた


「1時間もやってこんだけじゃあ、外に出れねえなぁ・・・」


はぁ~、と溜め息がでた。


実は1時間くらいまえから『霊力』というものを出す訓練をしていた。


なぜそんなことをしているのか、どうやって霊力の存在を知っているのか。

これを説明するには、俺が目を覚ました3時間まえにまでさかのぼる必用がある。








~~~~~~~~~~~3時間前~~~~~~~~~~~~


俺は書類に埋もれるという、会社に入社してから一週間に一回というペースで見る悪夢を見ていつもどおりベットから転げ落ちた。


最初の頃は起きるたびに叫んで、お隣の斉藤さんに壁をぶち抜かれてたから、これでも慣れたほうさ。


さて、話を戻すが俺はベットから落ちた。


「痛ててて」といいながら起き上がろうとしたら、頭に何か落ちてきたんだ。


それは手紙だった。


こんなのあったっけ?などと思いながら手紙を開けてみた。


中には二通ほどの紙とス○ホが入っていた。


「なんじゃこりゃ?」


俺は一枚目を見て思わずそう言ってしまった。


一枚目の手紙にはこう書いてあった。







名前:優


職業:ゆっくり


種族:れいむ


STR:8

DEX:10

INT:15

CON:8

APP:16

POW:18

SIZ:3

EDU:18


技能:コンピューター95%・言いくるめ95%・信用80%・母国語80%・説得80%・目星80%・値切り80%・運転70%・経理70%・隠す70%・変装60%・法律60%・ナビゲート60%・マーシャルアーツ:空手50%・こぶし50%・キック50%・回避50%・オカルト45%


固有能力:浮く程度の能力(種族固定)・おいしい匂いを出す程度の能力(全種固定)


「・・・TRPG?」


俺はそう呟いた。


一枚目に書かれていたものは、TRPGのキャラシートに似ているものだった。固有能力なんてものはなかったが・・・


「てちょいまて」


俺は思わず関西風にツッコンでしまった。


おいしい匂いを出す程度の能力ってなんだよ。あれか?饅頭だからか?


俺は自分の名前が書かれていたことに少し疑問を持ちながら、自分が食べ物扱い(饅頭だけど)されているのに少し傷つきながら二枚目に移った。


「なになに・・・『1:種族説明』?」


俺はまたしても「なんだこりゃ」と言った。


紙を読み進めてみた。こんなかんじに書いてあった。


『彼方の体の3分の2の餡子を一気に失うと死にます。非常に体が脆く、今の貴方が全力で木にぶつかると花火みたいに破裂します。雨に打たれると体が溶けて、最悪死にます。ただし、停滞している水には溶けません。原作キャラの能力は、練習すれば有る程度つかえますが、原作キャラほど使いこなせません。能力の強化・種族開放・アイテムの購入等はポイントで購入できます。ス○ホにてご確認ください。食べた物はたとえ鉄の塊だろうと溶岩だろうと飲み込んで時間が経過したら餡子に変換して吸収します。ただし、苦い物や辛い物を食べると、最悪餡子全部吐いて死にます。』


「種族開放・・・だと・・・」


俺は嬉しさのあまり「ふぉあああああああああ!」と叫んでしまった。


種族開放ってあれだよね!?まりさとか他のゆっくりにもなれるんだよね!?ひゃっほーう!


俺は小躍りをした。


だが、そこで冷静になった。


「お、落ち着け俺・・・まだ紙に続きがあるじゃないか・・・」


俺は紙を読み進めた。


『2:ポイントについて

   ポイントは彼方が敵と見なしたものを殺害、又は気絶させたり、自分が所持しているお金・物を課金したりすることで得られます。気絶より殺害のほうがポイントは、より多く入ります。ポイントの確認は、ス○ホにある、ポイント入金・残高を押せば確認できます。』


「ふ~ん、って怖っ!殺害って・・・」


俺は少しひいてしまった。


だって、殺害なんて文字が出てきたんだから、仕方が無い。


「それにしても、ス○ホねー・・・」


俺はス○ホを見た。


カラーは黒で、今俺が画面を触ったので、画面にいくつかのアプリがでている。


「・・・ん?」


俺はある一つのアプリが目に付いた。


「マップ?」


俺はマップと出ているアプリを押した。


「うお!?」


押したら画面に空から写真を撮ったような地図が出てきた。


「へー、グー○ル○ースみたいだな」


真ん中の青い点が俺かな?


「・・・ん?」


俺は画面の中央左寄りに赤い点があることに気がついた。


「なんだこれ?」


俺は赤い点をタッチした。


「うお!」


そしたら画面に朝のとき窓に張り付いていた化物が映った。


どういうことだ?


「もしかして・・・」


俺は部屋にあったイスを窓の前に持っていき、そのイスに飛び乗った。

すると、窓の向こうには・・・


「・・・やっぱいるよ・・・」


窓の向こうに胡坐をかきながら寝ている朝の化物がいた。


「ていうかあれぇ!?」


俺は自分の目に移っている光景が信じられなかった。


なぜなら、外には。


多種多様な化物たちが所狭しと寝ていたからだ。


あるものは地べたで、あるものは木の上で、そしてあるものは浮きながらねていたりしているやつまでいた。

ていうか・・・


「アパートの周りがウッドランド(樹海)!?」


俺は驚きのあまり紙を落としてしまった。そして、最後の行にこう書いてあった。







『あなたがいる所はあなたが知っている世界ではありません。俗にいう、異世界トリップです』










To Be Continued?

ようやく名前をだせた・・・

キャラ設定がTRPGキャラシート風なのは趣味です。

ちなみに、主人公は小学校から高校まで空手をやってました。

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