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第一話

大丈夫かな?すこし変かも。

ビー!ビー!ビー!


・・・うるさい・・・


俺は朝7:00にアラームをセットしておいた目覚まし時計に手を伸ばし、スイッチを押して、アラームを解除した。


・・・あー、ねむてー。


俺はあくびをしながらまた眠りそうなのをこらえる。


・・・暖かい・・・


今の俺の体は暖かいという感覚で包まれている。

今の感じを表現するならあれだな、冷えた体に太陽の光が当たってるような感じだな。


ん?そんまんまじゃないかって?細かいことは気にしない気にしない。


それにしても変だ。俺の部屋、つーか俺が住んでいるアパートは最近建ったマンションで日光が射さないはずなのに・・・。


「・・・ゆ?」


俺はまぶしさを感じながらゆっくりまぶたを開いた。


うーん、まぶしいなー。


まだ俺の目は光に慣れてないからか前がぼんやりとしていた。


もともとド近眼のせいで今俺の視界は色しか判別できない。


「ゆー、めがねめがね」


俺はベットの横にある小さなテーブルの上にある眼鏡ケースに手を伸ばした。


いつもならそこにある眼鏡ケースをとって洗面台に向かうのだが・・・


「ゆ・・・?」


手は何も掴まなかった。


あれ、おかしいな。眼鏡がないぞ?


俺はテーブルの上を探した。


このテーブルこんなでかかったっけ?


そんな小さな疑問を持ったが気のせいだと結論づけた。


「・・・ゆ、あったあった」


俺はようやく眼鏡ケース見つけた。


そして眼鏡ケースから眼鏡を取り出して顔に掛けた。


まあなんということでしょう!さっきまで色しか分からなかった視界が匠(眼鏡)の手によってハイビジョンの高画質に!


・・・冗談はおいといて、俺は洗面台に向かうためにベットからでた。


「・・・ゆ?」


つもりだったんだが、おかしい、足の感覚がない。


いや、正確に言うと感覚はあるんだが『ベットから足がでた感じがしない?』


俺は体を見た。


「・・・はあ?」


そこに体はなかった。


・・・ウェイウェイウェイちょっと待てなんで体がないのん?え、なにこれドッキリ?いや体がなくなるドッキリなんてしらねえし、第一どうやって消すんだよ意味わかんねえよ、ていうかよく見ると腕もねえし、つーかなにこれ?髪の毛を束をでっかくしたような物は?え、もしかしてこれ俺の腕?あ、手を動かすと髪の束も一緒に動くわ。え、マジ?


「・・・うわあああああああああああああああああああ!!!!!・・・ゆぶっ!・・・」


俺はベットから顔から転げ落ちた。


いってえ・・・鼻が熱い、鼻血がでてるかもしれない。眼鏡にもひびが入ったかも、でも今の俺にはそんなことを考えている暇はなかった。


「なんだよこれえ!?なんで体がないんだよお!?」


俺は無様にも泣きじゃくりながらあたりを見渡して叫んだ。


「誰か!助けて!俺の、俺の体が!」


たぶん今の時間帯なら隣の斉藤さんがジョギングにいくまえの体操をしているはずだ、それにうちのアパートは壁が薄いから大声で助けをよべば絶対助けにきてくれる!


「助けて!助けて!助けて!」


俺は壊れたラジオみたいに同じ事を繰り返し叫んだ。


だけど、いつまでたっても助けはこない。


おかしい、いつもなら斉藤さんが壁をぶち破って「うるせえぞガキィ!」と言ってくるのに。


もしかしたら斉藤さん今日はいつもより早めにジョギングにいったんじゃ・・・


そんな考えが頭をよぎる。


だが、助けを呼ぶのはやめない。


たとえ斉藤さんがいつもより早めにジョギングにいってたとしても、外にも聞こえるくらい声を張り上げればいい。


そうすればきっと誰かが助けてくれる。


そんな希望をもって俺は叫び続けた。


「助けて!!!助けて!!!助けて!!!」






~~~~~~~~~~~数時間後~~~~~~~~~~~~



いったい何時間叫び続けただろう。


「・・・!・・・!・・・!」


喉が渇ききって声がだせない。


チラっとテーブルの上にある目覚まし時計をみる。


・・・12:00、か・・・


・・・5時間も叫んでいたのか。


俺がそれを自覚した瞬間、疲労感がどっとでてきた。


「・・・」


声はもうでない。


5時間もたっているんだ、斉藤さんはもう帰っているはず、なのに来ない


俺は5時間叫び続けてようやく冷静になった。


「考えろ、俺、今まで疑問に思ったことを、最初から思い出して考えるんだ」


カラカラに乾いた喉を一生懸命に震わせて俺は自分に言い聞かせるように言った。




まず最初の疑問。


『日が射さないはずの窓』



俺の住んでいるアパートは最近建ったマンションのせいで日光が射さないようになっている。


大家がそのことで裁判を起こそうとかなんとかいっていたのは記憶に新しい。


その裁判になりそうだった問題の日光は問題なく俺の部屋を照らしている。


それは何故か?


考えられるのはいくつかあるが、どれも非現実的だ。


たとえば真っ先浮かんで真っ先に没にしたやつは『一晩のうちに解体した』という物だ。


おかしすぎるだろ?そんな荒業するにはダイナマイトとかクレーン車とかを使わないと駄目だ。


昨晩はそんな音はしなかった。


だからこれは没にした。


ほかのも大体似たようなもだ。


じゃあどうやってマンションをなくしたか?だが・・・今はなんとも言えない。


そもそも本当にマンションはなくなっているのか?確かめればいい話だが、あいにく体がないし、歩くための足もない。


手もなんか髪の毛みたいになってるし、これじゃあドアノブすら回すのも難しい。


・・・最初の疑問はこのくらいにしとくか。




次の疑問は『見上げる位でかくなっている家具と俺の体』



これは俺の体(?)を見ればいいがたぶん今の俺は首から下がない生首みたいな状態だと思う。


だって眼鏡を掛けれたんだから顔の大きさは変わっていないはず、なのに体がなくなっている。


これは頭だけのこして体は切断されたと思っていいだろう。


どうしてこんな状態で生きているのかまったくもって不可解だが、いまは置いておくことにしよう。


この状態だと当然身長も小さくなっているはずだ。


今のおれはたぶん24cmくらいだと推測する。


人間の顔の平均の長さは24cmくらいだからな。


次の疑問に移ろう。




次は『いつまで叫んでも誰も来ない』だ。



これはさっきから感じてた疑問だが、本当にどうしてだろう?


普通なら大体8時くらいに斉藤さんがジョギングから帰ってくるんだ、だったら俺の声が聞こえてるはずなのに。


もし聞こえてなかったとしても、外に声が聞こえてたはずだ、誰かが110番してもおかしくない。


アパートの前の道は学生達の通学路だから絶対だれかが聞いているはず。


それでも来なかった・・・




俺は考えた、そりゃあもう必死に、だけど疲労困憊した頭じゃあこれ以上考えれそうにない。


休まないと。


だけど床の上で寝るってのもねえ・・・


それに喉渇いたー


そこで俺はひらめいた!


そうだこの体(?)も一応動くんだ、だったら匍匐前進みたいな要領でいけば・・・!


思いついたとあらばそく実行。


俺は両手(?)を前の床に貼り付けて・・・


「・・・ゆ!」


前へ進んだ。


よし!これなら洗面台までいけるぞ!


「ゆ!ゆ!ゆ~♪」


俺はノリノリで洗面台まで進んだ。


駄菓子菓子(だが、しかし)


「・・・たけぇ・・・」


今の俺の身長と洗面台までの距離は目測で30cm位、手を伸ばしてジャンプすればギリギリ届くだろうが。


「・・・ええい!迷ってどうする!オアシス目の前にあるんだ!ちょっと怖くたってかまうもんか!」


とう!


俺はオアシスに向かって飛んだ・・・




2m以上も


「へ?ゆぎゃ!」


俺は天井に激突した。


そしてゆっくり落下していって・・・


「ゆご!」


床にディープなキッスをした。


「いたたた、なんだこれ、2m位飛んだぞ」


俺は鼻を押さえながら言った。


今日は鼻ばっかうってるな・・・


それにしても、さっきのジャンプ力はなんだったんだ?助走もなしで2m位飛ぶなんて、こんな体でよくできるな。


俺は自分の体を見た。


といっても見えるのはちょっとぽっこりしたおなかみたいな腹(?)と髪の毛だけだが。


「この体って結構すごいのかもしれないな・・・」


俺はなんともいえない気持ちでうなずいた。


「・・・あ、それより水水!」


俺はそこで当初の目的を思い出した。


「こんどはあまり力み過ぎないように・・・ゆ!」


こんどはうまく成功して洗面台に着地することに成功した。


「ゆゆ~ん♪ようやく水が飲め・・・」


俺は鏡を見て固まった。


「こ、これは・・・」


黒い髪に赤いリボン、そしてなんかむかつく顔!


知っている、俺は『こいつ』を知っているぞ!


「なんてことだ、俺は、俺は・・・!」


「ゆっくりになっちまったのかあああああああああ!!!」




                 To Be Continued?

うーむ、この後の展開どうしよ・・・

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