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アームド・ブラッド―畏敬の赤―  作者: chiyo
第五章 破戒/再醒―Escalation―
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英雄特別篇Ⅱ 魔空—”Another Dimension”—

#EX2


※※※


「さぁ、好きなのを選びなさい、サファイア。……ご褒美なのに、一冊しか買ってやれないのは申し訳ないけれど」


 ”そんな事ないよ! おばさん!”


 大好きなおばさんの声に心地良く背中を押されながら、少女は元気いっぱいに走り出す。


 ……これは大変な冒険だ!


 辺り一面に積まれた、いままで見た事のない量の本に、幼い少女サファイアは喉をゴクリと鳴らしていた。

 

 日頃、お仕事を頑張ってくれているご褒美にと、おばさんが連れてきてくれたのは、孤児院から少し離れた街にある大きな、大きな本屋さんだった。


 天涯孤独となった幼いサファイアを引き取り、多くの戦災孤児が暮らす孤児院を切り盛りするおばさんは、サファイアにとって頼れる”母”であり、尊敬する”師”でもあった。


 そんなおばさんから送られた思いがけぬプレゼントに、サファイアは青い瞳を爛々と輝かせ、売り場の中を駆け回る。


 カッコいい王子様が悪党をやっつけたり、花の中を綺麗なお姫様が舞い踊るような絵本も楽しいし、生き物の図鑑や、地球時代の歴史本なんかも面白いかもしれない。


 はぁはぁと息を切らしながら、店の端から端までを探検したサファイアはやがて、店の奥にある古ぼけた、明らかに他とは”差がつけられた”棚の前に辿り着く。


 説明文を目を凝らして、一生懸命に読んだところ、”古書”、”中古本”を集めた棚らしい事がわかった。


 その棚の一番上。


 子供の彼女には手の届かない場所に――埃を被った”その本”はあった。


「おばさん! おばさん!」


 一生懸命に手招く。


 やっと自分に追い付いたおばさんのスカートのすそを引っ張り、サファイアは自分の身長の遥か上にあるその本を指差す。 


「それが……いいのかい?」


 おばさんは不思議そうな表情をしていた。


 それはそうだ。古い装いの古い本だし、これは……、 


 けれど、戸惑ったようなおばさんの言葉に、少女は満面の笑みで応えた。


※※※


「ボクは、これが読みた――」


 ”………!”


 ……自分の声で目が覚めるのは、今日二度目だ。

 

 夢と連動して唇が言葉を呟くとともに、蒼い瞳はゆっくりと開き、少女の意識を徐々に”現実”へと誘う。


 何だ、どういう日なんだ、今日という日は。


 いや、今日が今日であるのか、もはや時間の感覚さえ危うい。


 少し、記憶も混乱している。


 何がどうなったのだろう。ここは――、


「ん……」

 

 いま、目に映る情景は、


「あれ………ええっ!??」  

 

 ……ベッドだ。ベッドの上にいる!


 それも、スゴく寝心地の良い、フカフカのベットだ。


 そう気付いた時、サファイアの喉から素っ頓狂な声が漏れた。


 充分に休息した身体が、心地良く気怠さを訴えている。


 ……けど、さっきまでの状況に全然そぐわない。さっきまで、あんなに必死に”逃げていた”のに――。


(ギィ太くんは……? 追ってきた奴等は……?)


 ”実はこれまでの事は全部、夢で、自分は自分の部屋に戻ってきたのかも……?”とも思いたかったが、あいにくと”此処ココ”は全然知らない部屋だった。


 知らないどころか――、

 

「……おっ! 目が覚めたみたいだね! お嬢さん」

「……!」


 戸惑いの迷路を彷徨うサファイアの耳朶を、道を示すような、明朗で雄大な声が撫でていた。


 その道標こえの方向へと青い瞳を向けると、そこには一人の男性の長身シルエットがあった。


 年期の入ったブラウンの革製ジャケットを纏う、日々の鍛錬が匂い立つような精悍な肉体は、少女に彼が”戦士”である事を察知させたが、男の顔に浮かぶ柔和な笑みは、瞬時に彼女の心を安堵させるだけの”父性”に満ちていた。


 夢の中で久しぶりにおばさんと会ったからだろうか、”お父さん”ってこういうものなのかな――とサファイアは思った。


 当然、年齢は自分よりも一回り以上、上だろうか。


 ただ年齢としを重ねただけでなく、経験が確固たる”年輪”として一つ一つ豊かに刻まれた”大人の表情かお”をしているとサファイアは思った。

  

「あなた、は……?」

 

 当然の質問であり、当然の疑問だった。


 警戒心からでなく――この人が誰か、心から知りたかった。


 そして、

 

「俺は宇宙刑事。宇宙の平和を守る保安官シェリフみたいなものさ。……この言い回しが"君の世界で”通用するかはわからないんだが」

「え……?」


 頬を掻いて苦笑する男に、青い瞳がパチクリと瞬く。


 男の言っている言葉の意味は理解できたが、男が言っている事の意味がまるでわからなかった。


 男もそれを察知してか、苦笑から表情を整え、その”真実”を告げる。


「俺は”別の宇宙”から来た。君と――その”畏敬の赤アームド・ブラッド”を保護する為にね」

「え……?」


 ――頭を殴られたような衝撃があった。


 奇蹟が連続して起きる”今日”の中で、それは最も突飛な”現実”だった。


◆◇◆


珈琲コーヒーの砂糖はどのくらい入れる? それともブラック派かい?」

「あ……えーと、ブラックで!」


 フカフカのベットがあった”医務室”から談話室ミーティングルームに移動したサファイアは、ソファーにチョコンと座り、愉し気に珈琲を淹れている精悍な背中を眺めていた。

 

 男から送られた気さくな言葉に、珈琲コーヒーの苦みとカフェインで目をパッチリと覚ましたくて、少女は、普段とは真逆の注文リクエストをした。


 【”別の宇宙”から来た】という男の言葉を飲み込むためには、幾ばくかの努力が必要だった。


 何とか理解する為に、サファイアは周囲の景色を観察し、いま目の前にある状況の数々を再確認する。


(確かに……ボクの知ってる文明せかいじゃない)


 ピカピカと輝く電光板。


 様々な機器メカニックが組み込まれた銀色の壁面。


 絶えず響く電子音。


 ――宇宙船。そう、目の前にある景色はまさに宇宙船の内部だ。それもちょっと”レトロ調”の。


 自分達の世界にもかつては、宇宙船それがあったが、技術の成り立ちや思想が違うのか、全く装いの違うものだった。


 それこそ子供の頃に読んだ物語の挿絵のようだった。


 そして、その物語の登場人物であるかのような男から、手渡されたマグカップ越しに伝わる温もりが、サファイアの不安を溶かし、包んでくれた。


 この人が別の宇宙から来たのだとしても、珈琲コーヒーは自分達の世界と同じ様にあるんだ――と、不思議な感慨も胸に湧き上がっていた。


「君の”友達”も医療ポッドでゆっくり休んでいるよ。……データ状は危険極まりない生物のようだが、不思議と君を懸命に守っていた。だいぶ疲弊はしているが、大丈夫! またすぐに元気になるさ」

「ギィ太くん……ありがとうございます。本当に」


 彼の無事が、本当に嬉しかった。


 出逢って間もないけれど、あの子は本当に献身的に自分を護ってくれた。身を削るようにして、勇敢に、獰猛に――まるで”彼”のように。


(響の気持ちが、あの子には宿ってるのかな……)


 元々は響の一部なのだ。そんな可能性もあるのかもしれない。


(会いたい、な……)


 そんな弱音が自然とこぼれた。


 彼のあの少し寂しそうな、優しい笑みにまた、触れたかった。


「心配ない、元の場所には無事に帰れるさ」

「え……」


 絶え間なく胸を突く感傷に響く、温かな声と言葉。


 蒼い瞳が潤んでいる事に気付いたのか、男の厚く大きな掌が少女の肩に置かれていた。


 向けられた柔和な笑みに、安堵が胸の奥から湧き上がるのを感じる。


 一つ一つの所作から、この人は本当に”味方”なんだと、心から実感できた。


「俺はその為に此処ココに来た。”物質としての神”の因果から、君を護るために」

「”物質としての神”……”創世石”を知っているんですか……!?」


 そうだ。「君と”畏敬の赤アームド・ブラッド”を保護する為に」、とも男は語っていた。


 別の宇宙から来たはずなのに何故、彼は”創世石”を、”畏敬の赤”を知っているのだろう――?


「ああ。俺達と君の宇宙は本来、交わる事のない並行世界だ。だが、”畏敬の赤”は――”創世石”は俺達の宇宙にも存在し、大きな”事件”を起こした。どうやら”畏敬の赤”は、遍く全ての並行世界に存在し、互いに干渉し合っているらしい……」


 語る男の眼差しは、これまでの柔和なものから一転し、”刑事”のそれを思わせる険しいものとなっていた。


 男が懐から取り出した一枚の写真は、少女へと手渡され、その写真に写された”被疑者”の端正な顔立ちを、少女の青い瞳に映し出す。


「”ヨゼフ・ヴァレンタイン”。”事件”の首謀者であり、俺達の世界で、”畏敬の赤”——”創世石”の適正者だった男だ。俺達、宇宙刑事との戦闘で、”創世石”は失われ、彼もまた消滅した。だが……」

「え……? え……? え……?」


 もたらされた情報が衝撃的過ぎて理解が追い付かない。 


 首謀者が”適正者”……? いや、それ以上に――、 


「ま、待ってください! 失われた……? ”創世石”が……?」

「俺達の世界はそういう選択をしたという事さ。”神に頼ることなく人類として歩む”。そう決断し、俺達は”創世石”を破棄はきし、ヨゼフをたおした。……それで”事件”は総て終わったはずだった」


 ……終わったはずだったんだ。


 男の言葉に、目的を完全に果たせなかった”苦さ”が満ちていた。


 握りしめた拳が、蘇る”無念”に小刻みに震えていた。


「だが、ヨゼフの肉体は消滅しても、その意識は完全には消滅していなかった。彼の意識は宇宙に漂う”畏敬の赤”の残滓ざんしと融合し、よりおそるべき存在となって”来たるべき時”を待っていた。他の並行世界の”創世石”に手が届くようになる――その時を」

「あ……」


 ”赤……ア……っか……あカ……”


 耳奥に残るあの禍々しい声。


 執拗に”赤”を求め、自らに群がる異形の容貌すがたがサファイアの脳裏に蘇る。

 

「ヤツは、君がこの不安定な空間……総ての並行世界で共通となる”観念世界”に迷い込んだのを感知し、本格的に行動を開始した。君の”創世石”を奪取し、”適正者”として返り咲くために」


 あの空間で、目視した瞬間に意識を奪われた”巨大なナニカ”。


 あれがその”ヨゼフ・ヴァレンタイン”だったのだろうか――。


 では、あの異形の群れは……、  


「君を襲ったのは”血に溺れた者達ブラッド・ドーパーズ”。ヨゼフと同じように、”創世石”と肉体を喪失しながらも”物質としての神”を諦めきれず、歪な因果そのものとなってこの空間を漂う”かつての適正者”達さ。彼等はいま、ヨゼフの尖兵となってしまっているらしい――」

「かつての……適正者……」


 その言葉は、サファイアの胸に重く突き刺さる。


 他人事ではない。


 自分も、その一人なのだから。


 くらく、うつむいた少女の背中を、男の手が軽く叩く。


「なーに心配ないさ。俺の見たところ、君は”間違えようとしたって間違えられない”生真面目なお嬢さんだ。”赤”に溺れるどころか、染まってもいない。……少し、自信は失くしているようだが」

「刑事さん……」


 図星、と言えた。


 結果的に麗句に敗れ、彼女に余計な重荷を背負わせてしまったかもしれない事。


 アルやガブ君、そして響を向こうに残してしまっている事。


 総て自分が弱いから、自分の非力な手が届かなかったから――こうなってしまったのではないか。


 仮初とはいえ、自分が適正者だったから、自分なんかが適正者だったから、事態は収拾しなかったのではないか。


 そんな後悔や疑念は確かに、彼女の胸にあった。


「振り向かず自分を信じる。信じたなら、光の速さで明日へ突っ走る……! それも若さの特権だよ、お嬢さん……!」

「は、はい……!」


 男から向けられた笑みに、不思議と声が弾んでいた。


 対峙しているだけで勇気が湧き上がる――そんな笑顔だった。

 

 そして、


【Oi! Oi! ”禁則事項”の兆候を検知! ”禁則事項”の兆候を検知! マタ本機ボクに許可ナク備品の珈琲を淹れたナ、”—————”!】

「ゲッ……"ミリー"!」


 ”ミリー……?”


 サファイアがその名を鸚鵡おうむ返しにするよりも早く、その水色の珍入者は、バサバサと羽根を羽搏はばたかせながら医務室に現れた。……いや突っ込んできた。


 水色のオウム型ロボット。


 サポートドロイドの”ミリー”は、男の頭をくちばしで突きながら、早口で抗議をまくし立てる。


【”異世界”扱いの場所デ、”異世界”の人間にコチラの文明の品を無配慮に振る舞うんじゃあない! 後々、問題が生じる可能性がアルダロ!】

「ちょ…ミリーちゃん落ち着いて! 珈琲コーヒーがある世界だってちゃんと確認してるって!」


 ……成程なるほど。あの砂糖多めか、ブラックかの質問にはそんな意図もあったのか。


 くちばしでマシンガンのように男の頭を突きまくったミリーは気がすんだのか、男の肩に止まり、そのビー玉のような機械仕掛けの眼をサファイアへと向ける。

  

【……騒いでゴメン。大丈夫? コイツにセクハラ受けてなイカ? 医療ポッドで治療中もついつい釘付け! Oh! 若くて瑞々しい豊満な肉体バディ……!】 

「……おい、ミリー……」


 詠うように伸びやかな声で語られた”セクハラ”に、サファイアの口があんぐりと開く。


 ウットリと少女の胸元を覗くオウム型セクハラロボットを、眉を顰めた男の手刀がビシッと小突くと、一人と一匹は狭い部屋の中でドタバタと取っ組み合いを始めていた。


 ……成程なるほど


 それが日常茶飯事であると、初見のサファイアが理解できる程、その喧噪プロレスは実に”息が合って”いた。


「ネットで拾った三文ポルノでも記憶回路データバンクに詰め込んだのか! このアホウドリ! 悪いね……コイツは廃棄寸前のところを嫁さんが拾った性悪ドロイドでね。毎日、悪戦苦闘しているよ」

【アホー! アホっていう方がアホー!】


 首根っこを掴まれながらバタバタと羽根を羽搏かせるミリーは、隙を見て男の額へと、一撃、二撃とくちばしをヒットさせる。


(本当に……この人が好きなんだろうな)


 ドロイドなんてものは、少女の日常には存在しない。


 だけど、そのドロイドが”家族”のように、男とじゃれ合う様子からそう察し、サファイアは自らの口元をゆるめる。

 

 それに”ミリー”と言う名前は、何だか親近感があった。


 大事な、大事な友人と、よく似た名前。


 名前。


 ……そうだ、名前だ。


 不意に気付き、サファイアは突かれた額を抱える男へと声をかける。


「あ、あの……」

「……ん?」


 さっき”ミリー”さんが口にした時、”何故か聞こえなかった気がした”から。


 とても、知りたい事だったから。

 

「あなたのお名前も……教えてはいただけませんか?」

「……!」


 その質問に男の表情がわずかに色を変えた瞬間、


「きゃっ……!?」

「な……!?」


 ”ドン……!”と、鈍い衝撃が部屋を、”宇宙船”全体を揺らしていた。 


 ギシギシと壁面が軋み、絶えず響く轟音と揺れが五感をとめどなくさいなむ……!


「こ、これは……!」


 まるで船全体が”何か”と追突し、”捕らえられた”。そんな衝撃だった。


 事実、観念世界の中を航行する宇宙船は、無数の触手のようなものにその船体を絡み取られていた。


 触手が持つイバラのような突起が、船体に突き刺さり、内部に”何か”を注入する――。


「”ヨゼフ”……! 仕掛けてきたか……!」 


 危機への断定。


 男の眼差しが”刑事”としての鋭さを宿し、その精悍な肉体、筋肉の一つ一つに、”力”が注がれる。


 五感が、経験が、男にかつてない”危機”を予感させていた。


 そして、


【……あか……赤……ア…ka……アカぁ……】

「――――!」


 その瞬間、”あかい”霧が室内に溢れかえっていた。


 茨の如き突起が、船内に注ぎ込んだもの。


 間違いない。これは畏敬のアームド・――、


「きゃ……!?」

「……! お嬢さん……!」


 相次ぐ急転!


 その刹那、サファイアの身体は強制的に何処かへ”転移”させられていた。


 強力な”概念干渉”。


 己の居場所を、世界そのものを捻じ曲げるような、強力な”概念干渉”が宇宙船を襲い、飲み込む。


 絶えず変転する世界。


 もはや総ては”観念世界”とも呼べぬ”何処どこか”――”魔空まくう”へと飲み込まれていた。


 そして、


「………!」


 切り替わる視界。


 次の刹那、男の身体も”見知らぬ空間”へと転移させられていた。


 四方から、ピリピリとした感覚が肌に突き刺さり、五感を、神経を焦がす――。 


 ”殺気”。


 己を包囲するものの正体を察知すると、男はその出処へと己が身体を向け、拳を固め、構える。


 灼熱の太陽が照らす砂漠のようなその場所フィールドで、男は、自らを取り囲む”黒衣”の群れへとその鋭い眼光を向けていた。


「あの子の記憶から己の手足となる”影”を生み出したのか……! ”ヨゼフ・ヴァレンタイン”……!」


 ”戦闘員シャグラット”。  


 一つの眼の鉄仮面で顔を隠し、逆十字さかさじゅうじを刻んだ黒衣を纏う”戦闘員シャグラット”の群れが、その両腕に装備された鉤爪カギづめ状の武装、”竜爪ガルグイユ”をガチャガチャと鳴らしながら、男へと迫っていた。


 スゥ……と、息を吸った男の筋肉一つ一つが隆起し、ブラウンのジャケットの下で、戦士の肉体が躍動する。


「いくぞ……! ”ヨゼフ”……!」


 "チュウ……ッ!”


 男の肉体が鮮やかに跳び、戦闘員シャグラットの群れが一斉にその”殺意”を膨張ぼうちょう・破裂させる……!  


 ――状況開始。

 

 ”魔空”での戦闘が、いま始まった。


NEXT⇒英雄特別篇Ⅲ 魔空―”Chase”―

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