表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ケロフォビア  作者: 嘘つき
だいがく

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/76

第56話 楽しいはずだった

学園祭の日になった。


それが意味するのはそれすなわち。



Insightのライブ。



これだけ。他にも出展はあるけど、そんなの飾り。


私たちのライブのためにこの学園祭は開かれた。



そのために必死になって練習して練習して、指の皮が剥がれても練習して、声が枯れるまで歌った。



心が繋がると演奏が良くなるっていう私の予想は大当たりだった。


ギターとボーカルが合ってるから、自然と他を引っ張る。



最高ね。



それに今日はもう一つ最高なことがある。



マギカさんが学園祭に来てくれる。


どこに住んでるかを聞いたことは無かったけど、意外と近かったみたい。



どんな化学反応が起きるのか楽しみ。



「とりまリハまで自由行動で。」


つぐちゃんの号令により一旦解散。



「つぐちゃん。」

「なに?」

「今日のライブ、成功させようね。」

「当たり前過ぎて忘れてた。」


出店を見ながらつぐちゃんとゆっくり練り歩く。


そんな中スマホの通知が鳴る。



《XxmagicaxX:ついた》



着いた!



「つぐちゃん行くよ!」

「うえっ?」



走った!!



「マギカさーん!」



叫んだ!!!



「うっす。」



出会った!!!!


…ふう。息を整えよう。


「今ちょうど回ってたとこなんだ。一緒に回ろ?」

「いや、遠慮しとくわ。邪魔だろ?」


ああ、この人気を使ったりするんだな。目線がつぐちゃんに向かっているのがわかる。


「マギカさんね?葵からよく話聞いてます。つぐです。」

「どうも。俺もイチノセからよく話聞いてます。マギカです。」


私を通じて知り合いが知り合った!ヤバ!


「て、ことなので3人で回りましょい!もうほぼマブでしょ!」


私がお互いの情報をお互いに流してるから、初対面なのに友達以上に知ってるという不思議状態。



インターネットの面白さ、ここにあり。



その後はリハまで回ったり、3人で適当に話したりした。


つぐちゃんを交えてゲームをする約束もした。へへ。



そしてリハを終え、マギカさんが観客席にいるのを確認しステージに立つ。



学園祭は、今幕を開ける。



『こんばんは、Insightです。ぶち飛ばします。風速は台風を超えます。』



ギタボの私が適当にMCをして、掴みで流行り曲1曲、オリ曲を3曲披露した。


正直あんまり覚えてない。これがゾーン?ってやつかも。



とにかく必死に歌って弾いて。頭より身体が先に動いて。自分の気持ちをぶつけて。



…もういいや。言葉にするのが面倒。何が言いたいかっていうとさ、



人生、サイコー。



この一言で十分。私、多分今世界で一番輝いてる。LOVE、世界。



「それじゃねマギカさん!」

「またDiscordで。」


マギカさんを見送ってステージの方にいるメンバーの所へ。



はあ…最高の日だった。この日のこと、一生忘れない。



私たちは一緒にいる限り最強で最高なんだから。



そう、ずっとずっと一緒に…。



「なあ、俺たち解散しね?」



えいじくんはステージに足をかけながら言った。



この日のこと、一生忘れない。いや、忘れられない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ