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ケロフォビア  作者: 嘘つき
だいがく

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第47話 不思議と落ち着いた

「はあ…はあ…はあ…はあ…」


診察前。聞いたこともない優しさっぽい音楽の中。


目の前で急に四つん這いになって胸を抑える女の人。



ひどい過呼吸、見ていられなかった。


ほんとにずっと、苦しそうで…。


背中をさすられてて…。



いいなあ。私も背中、さすられたい。



今の私に何が足りないって、そりゃ愛が足りないのさ。


誰も愛してくれないから。本質を見てくれない。



あるものは無くなって、いらないものばかりが増えていく。



感情の荒波でネットサーフィンするみたいな日常に溺れそうになって。



思わず私もブルーライトで頭が痛くなる。



一晩中寝れない夜もインターンが始まってからはあった。


次の日が怖いと思ったのは初めてだった。



でも、楽しい日もあった。最近ね、液タブを買ったの。


ついにデジタルも一歩先へ。値段は…まあ50万くらいしたけど。



え?どこからそんなお金がって?



ネットで絵を投稿して稼いだお金。ほとんど液タブ代になったけど。



きっと私は絵を1日中書いてるような日々がお似合いなんだよ。


社会に出るような人間じゃない。



インターネットの中で、生きていくんだ。


それが道。記されたバツ印。



【双極II型障害】



「…これは。」

「えー、いわゆる躁鬱って言われてるものですね。」


は?私が障害?


「嘘ですよ、私健康的です。」

「そう感じる方もいらっしゃるようですが、診断結果なので、少しずつ受け入れていただければ。」



薬が出された。


躁状態にならないようにする薬。


うつ状態にならないようにする薬。


寝付きが良くなる薬。



寝る前に4錠。これじゃまるで…。



「病人みたい。はは。」



1ヶ月後。


「おー葵ちゃんインターン辞めたってな!元気してっ…あれ、元気ねーじゃん!」


うるさいたくや。いつまでこいつは私に付きまとうつもりなんだ。


「元気だよ、元気。」


薬飲んでるなんて言えるわけない。



きっと薬飲んでるなんて言ったらみんな私の見る目が変わって。


可哀想な目で見て…ああダメだ、思い出したくないこと思い出す。



私はもっと上手く生きていけるはずなんだよ…。


「次のインターン先、探す。」

「お!まじ?やる気だねえ!」


たしかに社会は怖かった。でも次こそは上手くやる。



なんで怖かったのか、私は分析した。


知らない分野だったから。



だったら知ってる分野に行けばいい。それだけ。



だから私は、イラスト制作をしている会社に行くことにした。


次こそは怖くない。



すべて知っている土壌だから。

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