表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ケロフォビア  作者: 嘘つき
だいがく

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/76

第38話 Re:Re:未開の地、ひとりぐらし

眩しい。


そして…静か。


身体を起こす。まだ慣れないワンルーム。



私を生かしてきた人たちはいない。



私は大学入学を機に、一人暮らしを始めた。



実家から持ってきたものは、


PCと、


それとギター。


あとは生活に必要なものくらい。



新しい1日が、人生が始まる。



私はここなちゃんとは違う大学に進学した。


普通の経済学科。


住んでるマンションは、大学から5分くらいの家賃10万円のワンルーム。



高いね、都会だから。


でもね、私運が良いの。



大学のためならって、おばあちゃんが家賃払ってくれてる。


ほんと、出来すぎてるね。



「よっす、はじめまして。」

「はじめまして。」


オリエンテーションでたまたま隣になった男子に話しかけられた。


…無邪気な目。犬みたい。何も経験してない目だ。


「俺、たくや!」

「葵。」


こいつと関わっても別に良いこと無いな…。



「サークル勧誘やってるらしい!葵ちゃん、行こうぜ!」

「ああ…。」


まあ…サークルくらいなら一緒に見てもいいか。


いっぱい勧誘の人がいる。サークルって部活と何が違うんだろ。



「軽音サークルでーす!今からライブするんで見てってくださーい!」



短髪の女の子の声がスピーカーで響いた。


いや、普通に勧誘妨害でしょ。



と、思いながら演奏を聴いてしまう。



あ、まって。凄いかも。



これが部活とサークルの違い?



初見の音楽で感動したの、久々だった。


「葵ちゃん、軽音サークル興味ある感じ?」

「うん…入ろうかな。」

「ま~?じゃ俺も入ろっと!」


ついてくるな、面倒くさい。



そうして私とたくやくんは軽音サークルに入ることになった。


…実家からギター持ってきておいて良かった。



集まってと言われた講義室に集まってぼんやりしていると、目を惹かれる女の子が入ってきた。



かわいい。



あの子も1年生かな。ロングヘアにジトッとした目で…。


みやこちゃんが一瞬よぎった。けど消し去った。



新しい生活を始めるんだ、私は。


「あの、はじめまして。」

「ん?はい、はじめまして。」


表情の硬い子だな。かわいい。


「学年と名前聞いてもいいですか?」

「あ、もしかして先輩ですか?私1年のつぐです。」


つぐちゃん。1年生。同級生だ。


「ごめんね、私も1年。葵。軽音サークル入るの?」

「だから来たんだよ、ここに。担当は?私ギター。」


私は…ギター自信無いから…。


「ボーカルだよ。」


後からギター足りなくなった時の切り札にしておこう。



「はーいみんな静かに!ここいる人みんな軽音サークル希望だね?」


先輩っぽい人が注目を集める。



「新歓やるから来る人、手挙げて!」


あれ。バンド組むの先じゃないんだ。まあいいか。



つぐちゃんが手を上げてるし…私も。



いい感じに最初の一歩、踏み出せたかも。


…そう思っておく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ