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ケロフォビア  作者: 嘘つき
しょうがっこう

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第2話 はじめまして、小学校

暑い。季節は…夏だ。


「起きなさい!」


お母さんの声が壁中に反射して耳に入ってくる。起きてるって。



これは、夢なのかな。


あ、あれかな。走馬灯ってやつ。私無事に終えられそうってことだよね。


それなら最後くらい、人生振り返ってやりますか。



色々状況を整理したら、今は小学2年生の夏休み終わりで、夏休み明け初日の登校日みたい。



私は小さい頃から住んでいた地元を離れて、この日、2つ目の小学校に挨拶をする。



引っ越した理由は、お母さんが再婚…いや違う、再再婚したお父さんの勤務先の都合で。


でもまあ…地元の小学校はアレだったし上手く逃げられたってことになるんだけどね。



「ここまで来たら…落とすところまで落としましょうか?」



小学校の面談で先生に言われた言葉。私、出来ない子だったから怒られちゃったの覚えてる。



「それでは一ノ瀬くん、自己紹介できるかな?」



引っ越し先の学校は地元より綺麗だった。2クラスしか無かったけど。


ここではどんな子がいたっけ…。ああそうだ。こいつがいた。


「一ノ瀬くんは、男子ですか、女子ですか。」


自己紹介後の質問タイムでこんなことを聞いてきた神経の図太いやつ。



京山くん。



ナルシストで自称ムードメーカー。奇をてらうようなことを敢えてするような、構ってちゃん。


私はこいつに目を付けられた。


「葵、どこ住んでんの?」

「坂下ったところ。」

「ほんと?俺とめっちゃ近い!」


転校生っていうのが珍しかったのかな、3年生に上がるくらいまではなんだかんだ一緒に遊んだりしてた。



私はこの小学校を卒業して、すぐ隣にある中学校に行くんだろうな。漠然とそう思ってた。


「…無い。無くなった。」


事件は起きた。


京山くんと遊んだ直後、携帯電話を失くした。


別に私だって最初から人を疑ったりなんかしないよ。さすがに。でも犯人はすぐにわかった。


その次の日、私の青い携帯と同じ形、でも色違いの黄色い携帯を京山くんは持ってきた。学校で自慢するために。


最初は理解出来なかった。したくなかった…の方がいいか。


京山くんの家のすぐ近くの地面は、不自然に黄色くなっている部分があって、ハッキリと四角い型が浮かび上がってた。


ペンキの臭いと光沢で太陽が反射して。


京山くんは、私の携帯を盗んだ挙げ句塗装して、自慢として学校に持ってきたのだ。


振り返ってみると笑える。


ここで私は何も出来なかった。当時の私は。



でも今の私はどうかな?走馬灯を見てるだけの傍観者?



違う。



京山くんを陥れてやる。まずはそのご自慢の携帯を貸してもらおうかね。


「それ、貸して。」


なんだか楽しくなってきた。私は京山くんに近づいて自慢中の彼に手を伸ばした。

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タイムトラベル? 走馬灯? 過去の想起? いすれにせよ、主人公がどうして1話の結論に至ったのか、読ませていただきます
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