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「珍材、備後の郡司女との子、速記を学び中納言に昇ること」速記談6049

作者: 成城速記部

 平珍材朝臣が、美作から京の都に戻る途中、備後国品治郡に逗留し、郡司の娘に身の回りの世話をさせていたが、珍材朝臣が京の都に戻った後に、この娘が懐妊していることがわかった。生まれた子が七歳になったとき、郡司は、この子を連れて珍材朝臣を尋ね、事情を説明した。珍材朝臣は、郡司の娘を思い出して涙した。この珍材朝臣という人は、人相見の心得があり、息子を見て、中納言くらいにはなれるだろうと言って、手元に引き取って養育した。後に本当に中納言にまで昇ったという。田舎で育ち、珍材朝臣に引き取ってもらえなかったときのことを考え、祖父である郡司が速記などを教えていたという。



教訓:立身出世がかなわなかったときのことを考えて、速記を学ばせ、結果として立身出世するというのは、理想的な成功譚である。

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