物語において『面白さ』とは何か
はい。わかってそうなタイトルをつけましたが、私なんにもわかってはおりません。
とりあえず昔、『読者を引き込む物語作りのテク』みたいな本は読んだことありますが、内容ほとんど忘れました(*´ω`*)
今から語るのは、私が物語を面白いと感じる時に、どういうところにそれを感じているかを『そういえば』的に考察するものです。ちなみに昔読んだその本には書いてなかったと思います。
たとえば『転校生』って映画ありましたよね。
あれ、面白いと感じたんですよ。
男の子と女の子の体が入れ替わって、それぞれに新鮮な体験をする。
そういうシチュエーションの面白さももちろんあるんですが……
私は登場人物たちの絡み合いにとにかく惹かれました。
まぁ、観たのがかなり前なので、覚えてないんですけど……
なんかいいたとえないかな。
新しいところで……
あっ。『推しの子』!
途中までしか観てませんが……
大物アイドルがひっそりと双子を産んで、その双子がじつはそれぞれに転生者で、前世の記憶がある──
そういうシチュエーションの面白さももちろんありますし、
芸能界の裏側みたいな、そういう暴露モノ的な面白さももちろんあります。
でも、私はそれだけでは引き込まれません。
バカなので、複雑な設定とかよくわからないのです。
あと双子の父親は誰なのか? なんてことも私にはどうでもいいです。
中心キャラのルビーとアクアが前世では知り合いで、だけどそれに気づいていないとか、
有馬かなちゃんと黒川あかねちゃんとの関係性とか、
色んな背景をもつ色んな人物が出てきて、絡み合う──
その絡み合いこそが私には面白いんです。
ぶっちゃけ結論をいうと、私にとって物語の面白さとは『人間関係』です。まぁ、人外の場合もあるけど、人間が描いている以上、それは人間ともいえます。
登場するキャラが生きていて、そんな人たちが絡み合う。
そこにドキドキもハラハラもウルウルもほっこりも産まれる。
私、じつは登場人物に感情移入するというか、視点人物になりきって小説を読むというのが苦手なんですが、
私は私のままで、登場人物を傍観するスタイルで映画でも小説でも鑑賞するんですが、
それでも登場人物どうしの興味ある絡み合いを見ていると、感情が揺さぶられ、グイグイと引き込まれていきます。
ただ単にふつうのひとたちが絡み合ってるだけでも、他人の生活を覗き見してるみたいで面白かったりします。
でも出来ればキャラは立っててほしい。
色んなキャラも出てきてほしい。
すべてのキャラに作者さんの息がかかりすぎてて、自由じゃないのは見てて息苦しい。
作者さんの思想を肯定するための操り人形だったりするのもなんだか引いてしまう。
みんな生き生きとしててほしいな(*´ω`*)