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みんな個性が一緒なら? おかしな事にはならないのか!?

作者: 七瀬





この世界では、【個性】というモノがないんだ、、、!

1人が、右を向けば皆も右を向く。


誰か一人が、これが好きだと言えばみんな同じモノが好き!

考え方も統一されている。


矛盾も、同じところが矛盾する。


誰の為の世界なのか、、、?



僕の名前は、『田中 勉NO.5100468だ!』

男は、みんな『田中 勉』 その後にはナンバーが付けられている!


この世に、何番目に産まれてきたのか、、、?

女性はの名前は、『伊藤 すみれ』もちろん! その後にナンバーが付くよ。


もっと分かり易く言えば、、、?

・・・その名前以外はいないと言う事。


僕の家族も、お父さんは、田中 勉NO.4300108。

僕の弟は、田中 勉NO.5101703。

お母さんは、伊藤 すみれNO.4285828。


どこの家庭も、みんなこんな感じだよ!


あぁ! そうそう!

僕の家では、猫を飼っててね!


犬の名前は、オスもメスも【ジーン。】

猫の名前は、オスもメスも『ムース』だよ。


ルールは、僕が産まれる前から決まっている事なんだ、、、!!!

変わる事のない、出来上がったルール。


そのルールを皆が守れるのは、【個性】がないからだ、、、!!!

誰も、疑ったり疑問に思う者がいなんだよ!



・・・でも、僕は突然変異なのか、、、?

皆と一緒であることに、ギモンを感じているんだ、、、!


『なあ、ごーいちまるまるよんろくはち!』

『なーに?』

『なんで、君だけ! 上履きの色が違うの、、、? 皆、一緒なのに、、、。』

『じゃあ、どうして? 皆と一緒じゃないとダメなの、、、?』

『・・・それは、』

『それは何、、、?』

『“決まりだからだよ!”』

『・・・本当に、キミはそれでいいの? なんの疑いもないのかい、、、?』

『・・・どう言う事、、、?』

『おかしいと思わない? 皆がなんでも一緒って事がだよ!』

『・・・・・・』




僕がそう言うと、、、?

彼は、少し戸惑っていたのだけど、、、。

僕の言っている事を、理解してくれたんだよ、、、!


『確かに、君の言う通りだ!!! 皆が一緒だと言う事はおかしいよ!』

『うん! それが正しい答えだと僕は思う!!!』

『あぁ、ボクもそう思うよ!』



だけどね、、、?

僕のこの考えが気に入らない人たちがいるんだよ!

この国のシステムを考えた人達だ、、、!!!


【乱す者は、どんな奴でも許さない!!!】


僕は、、、。

クラスの担任の先生に呼ばれて、校長室に連れて行かれたんだ。

そこで、更生システムとやらを受けたんだ、、、!!!


『田中 勉君! NO.ごーいちまるまるよんろくはち!』

『先生! 何故? ナンバーが付いているんですか? それに皆、同じ名前?

これって! 僕はおかしいと思います!!!』

『校長!』

『どうしたもんかねぇ~“突然変異”というか? また乱す者が現れてしまったな~

更生システムで、更生しよう!!!』

『・・・い.イヤだ! 僕はどこもおかしくなんかないよ! 離して!』

『心配しなくていいよ! 直ぐに済むから、、、!』

『ヤダヤダヤダ! 離せ!離せ! 僕は何もおかしくない! 離せ!』

『・・・大丈夫! 直ぐに済むから!』

『________________________やめろーーーーー!!!』



・・・僕はそこで、意識を失ったんだ...。



それから、数時間後には、、、?

僕は目を覚まし、普通の生活を送っている。


周りの皆と同じ事をし、同じ考えになってしまったんだ、、、!!!


『おい! 大丈夫かい?』

『どうしたの? 田中 勉君! NO.5100442。』

『嘘だろう!?  あのね、、、? 皆と一緒だと言う事はおかしいんだよ!』

『・・・うん? どう言う事、、、?』

『君がボクに教えてくれたんだよ! 皆と一緒じゃなくていいんだって!』

『・・・・・・』





急に頭が痛くなって、僕は蹲ってしまったんだ、、、!

でもその時に、僕はまた! 今までの僕を取り戻したんだよ、、、!

僕の友達のおかげで、、、。


『そうだね! 皆と一緒である必要はないね!』

『うん!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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