みんな個性が一緒なら? おかしな事にはならないのか!?
この世界では、【個性】というモノがないんだ、、、!
1人が、右を向けば皆も右を向く。
誰か一人が、これが好きだと言えばみんな同じモノが好き!
考え方も統一されている。
矛盾も、同じところが矛盾する。
誰の為の世界なのか、、、?
▽
僕の名前は、『田中 勉NO.5100468だ!』
男は、みんな『田中 勉』 その後にはナンバーが付けられている!
この世に、何番目に産まれてきたのか、、、?
女性はの名前は、『伊藤 すみれ』もちろん! その後にナンバーが付くよ。
もっと分かり易く言えば、、、?
・・・その名前以外はいないと言う事。
僕の家族も、お父さんは、田中 勉NO.4300108。
僕の弟は、田中 勉NO.5101703。
お母さんは、伊藤 すみれNO.4285828。
どこの家庭も、みんなこんな感じだよ!
あぁ! そうそう!
僕の家では、猫を飼っててね!
犬の名前は、オスもメスも【ジーン。】
猫の名前は、オスもメスも『ムース』だよ。
ルールは、僕が産まれる前から決まっている事なんだ、、、!!!
変わる事のない、出来上がったルール。
そのルールを皆が守れるのは、【個性】がないからだ、、、!!!
誰も、疑ったり疑問に思う者がいなんだよ!
▽
・・・でも、僕は突然変異なのか、、、?
皆と一緒であることに、ギモンを感じているんだ、、、!
『なあ、ごーいちまるまるよんろくはち!』
『なーに?』
『なんで、君だけ! 上履きの色が違うの、、、? 皆、一緒なのに、、、。』
『じゃあ、どうして? 皆と一緒じゃないとダメなの、、、?』
『・・・それは、』
『それは何、、、?』
『“決まりだからだよ!”』
『・・・本当に、キミはそれでいいの? なんの疑いもないのかい、、、?』
『・・・どう言う事、、、?』
『おかしいと思わない? 皆がなんでも一緒って事がだよ!』
『・・・・・・』
*
僕がそう言うと、、、?
彼は、少し戸惑っていたのだけど、、、。
僕の言っている事を、理解してくれたんだよ、、、!
『確かに、君の言う通りだ!!! 皆が一緒だと言う事はおかしいよ!』
『うん! それが正しい答えだと僕は思う!!!』
『あぁ、ボクもそう思うよ!』
▼
だけどね、、、?
僕のこの考えが気に入らない人たちがいるんだよ!
この国のシステムを考えた人達だ、、、!!!
【乱す者は、どんな奴でも許さない!!!】
僕は、、、。
クラスの担任の先生に呼ばれて、校長室に連れて行かれたんだ。
そこで、更生システムとやらを受けたんだ、、、!!!
『田中 勉君! NO.ごーいちまるまるよんろくはち!』
『先生! 何故? ナンバーが付いているんですか? それに皆、同じ名前?
これって! 僕はおかしいと思います!!!』
『校長!』
『どうしたもんかねぇ~“突然変異”というか? また乱す者が現れてしまったな~
更生システムで、更生しよう!!!』
『・・・い.イヤだ! 僕はどこもおかしくなんかないよ! 離して!』
『心配しなくていいよ! 直ぐに済むから、、、!』
『ヤダヤダヤダ! 離せ!離せ! 僕は何もおかしくない! 離せ!』
『・・・大丈夫! 直ぐに済むから!』
『________________________やめろーーーーー!!!』
・・・僕はそこで、意識を失ったんだ...。
▽
それから、数時間後には、、、?
僕は目を覚まし、普通の生活を送っている。
周りの皆と同じ事をし、同じ考えになってしまったんだ、、、!!!
『おい! 大丈夫かい?』
『どうしたの? 田中 勉君! NO.5100442。』
『嘘だろう!? あのね、、、? 皆と一緒だと言う事はおかしいんだよ!』
『・・・うん? どう言う事、、、?』
『君がボクに教えてくれたんだよ! 皆と一緒じゃなくていいんだって!』
『・・・・・・』
*
急に頭が痛くなって、僕は蹲ってしまったんだ、、、!
でもその時に、僕はまた! 今までの僕を取り戻したんだよ、、、!
僕の友達のおかげで、、、。
『そうだね! 皆と一緒である必要はないね!』
『うん!』
最後までお読みいただきありがとうございます。