第七訓 照りつける太陽 と書いて全身発光の変態と読む
そこに現れた、肌がテカテカで筋肉ムキムキで青髭生やしてるくせに口紅を塗って眉毛はこ○亀の両さんみたいな・・・・・。
キモイけど怖いオカマを具現化したような人が現れた。
「あの、姉上さん働き口間違ってないよね慎八くん」
「いえ、姉上はここで働いてます。来たことは無かったですけど・・・。」
お銀さんと僕は姉上とこの人を交互に見ながら、影で会話をする。
しかし、まさか店長らしき人がこんな人なんて・・・。
「さて、あたし達のために万屋さんには護衛をやってもらおうかしら?」
「おいおい、怪力ゴリラがいるのに私ら必要ないんじゃない?」
「あ?」
「あ、か弱い乙女が二人の間違いでした。」
「もう万屋さんったらぁ」
まさか自分もか弱い乙女認識されないと行けないタイプなのか。あれだ、扱いづらいキャラだ。
選択し間違えたら絶対に殺されるやつだ。
「にしても、こんな悪魔擬人化クラブを攘夷浪士は襲うのかねぇ。むしろ攘夷浪士が返り討ちにあいそう」
「それ思っても言っちゃいけないやつですよ」
「おい聞こえてんぞ、てめぇら馬鹿にしてんじゃねーよ」
守ろうにも周りが路地裏で入り組みすぎて、襲いかかられたらやばい気しかしない。
「ああ、この入り組んだ路地裏はねぇ、あたし達がなるべく襲われないようにって思って改造したのよォ?無敵でしょう」
「いや、もはや自滅だわ」
「・・・あり?」
僕達が会話をしていると、お銀さんは何かを見つけたらしい。
教えて欲しいと言っても教えてくれなかったが。
「うーし、慎八お前は聞き込み行ってこい」
「なんかそれっぽいですね!了解です」
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「・・・で、万屋さん何を見つけたの?」
「あ?別になんでもねーよ」
お銀は慎八の姉であるお涼に覗き込まれてそうになるも、着流しの懐に入れたため中身を見られることは無かった。
「んじゃ、いってきまーす」
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"キャバ嬢 お涼を借金替わりにぶんどってこい"
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お銀は誰もいないところに向かうと、懐から先程の紙を取り出していた。
「部下か誰かが落としでもしたのか・・・。」
そして、お銀は紙をまた懐に入れてどこかへと足を進めた。