Dans le noir du temps
大地は語った、大空は傲慢であると、
なぜ易々と環境を破壊するのか
なぜ限りなく領を覆いつくすのか
故に大空は身勝手であると
そう言って大地は誕生する多大な生命を迎えるために
その身に力を宿し、その力を生命に分け与えた。
大空は語った、大地は阿呆であると、
なぜ力を分け与えるのか
なぜ命などをその身で飼養するのか
故に大地は間抜けであると
そう言って大空は力をその身だけに宿して
その身を使いに任せ、使いに命を刈り取らされた。
大地と大空は交えぬ存在。
そのため大空は天使に生命の命の力を常に奪い、
大地を我が物にしようとした。
大地は生命を作り続けた。我が身を守るために
その生命体が年月を経て、天使に命を奪われようとも。
▽
ゴーン ゴーン
公園のベンチで昼寝している俺にまで協会の鐘が鳴り響く。
週に1回、鐘が鳴ると地域の住民は天使に祈る。必死に祈る。
そんな鐘の音も俺にとっては関係ない騒音だ。
そう思ってまた仰向けになって寝ようする。
すると突然、住民がいのりを捧げている中、
なにもない大空から裂け目ができ、
そこから翼をもつ化け物が姿を現した。
「かわいいかわいい小動物達が地上にお出ましか・・」
徐に懐にある、改造散弾銃を取り出し化け物に発砲した。
弾は化け物にかすりもせずに、ただただ祈りの邪魔をする発砲音だけが鳴り響いた。
だがその発砲は、化け物の注意を引くのには十分だった。
ぐぎゃああああああああ
そんな金切り声を鳴らしながら、数体の化け物がこちらに
猛スピードでやって来る。
住民が祈っている天使がこんな奴だと知ったら驚くだろうな。
まあ住民には見えない架空の存在だが
ぎゃあああおおおすううううう
全身が金属で覆われ剣を持つ天使が俺に剣を突き刺そうとしている。
面倒なことになったなあ・・・。
俺はベンチから起き上がり天使達に叫んだ。
「さあ 終わらぬ夜の開宴 だ」
町が暗闇に飲まれていく。その暗闇は活気で溢れる昼を静寂な夜に変えてしまった。
そんな中でも、天使がベンチに向かって剣を突き刺した。
突き刺した音に、肉を切り裂くような音はなく、
木材を破壊する音だけが聞こえた。
天使が困惑し辺りを見回す中、俺は天使の影にいた。
パァァァァン
俺が撃った散弾銃は、天使の頭を綺麗に奪い去ってくれたようだ。
「お前、頭が無い方がかっこいいぞ」
頭部を失った天使は力なく地面に倒れた。
空中にいた天使達ははその光景に激怒した。
そして地にいる俺を矢で葬ろうとした。
バシュッ
聞こえたのは矢を放つ音ではなく、天使達を切り裂く刃の音だった。
天使を切り裂いた刃は、羽織っているマントから飛び出ていた。
「おっと、マントから刃が・・・ すまんな」
天使達は背中に生える翼を羽ばたかせず、地に墜落した。
「翼があるのに、地に墜ちるとはなあ・・ 翼の使い方を忘れたか?」
天使達は答えなかった、いや答えれなかったの方が正しい。
動かぬ天使の死体は暗闇と化した。
「太陽は動き出す」
町を覆った暗闇は徐々に光になり、闇は空に、大地になった。
ゴーン ゴーン
止まっていた鐘が鳴り響く。
これまでの戦いは
極僅かな時間、鐘が鳴り終わるまでの些細な出来事であった。




