合流
先の急襲以来、山中達には何事も起こらずそのままトラックへ着いた。
「あ、山中さんよくぞ無事で!」
「田中さん、本当に申し訳ないです…。駆君にとても怖い思いをさせてしまいました…。」
「や、山中さん、僕はもう大丈夫ですから…!」
田中の前で頭を下げる山中に、駆は慌ててそれを制しようとしたが、山中はそれを拒む。
「駆?何かあったのか?」
田中は腕に掴まれた痕が残っているのを見つけた。
「大丈夫か!?折れて無いか!?痛むか!?」
「と、父さん大丈夫だから落ち着いてよ。違和感はまだあるけど、そんなに痛まないし、荷物も持てるから平気。」
「そうなのか…まぁそうならいいんだが…。」
「田中さん、この通りです。僕の注意不足でした。大変申し訳ありません。」
山中はさらに頭を深く下げる。
「いえ、山中さん、山中さんは僕たちを十分守ってくれましたし、駆は今も軽い症状で済んで帰ってきてくれました。何もできない代わりの僕に守ってくださって、むしろありがとうございます。」
「田中さんそんな…。」
「いいえ、事実ですよ。たしかにエリックさんの仲間たちは助けられませんでしたけど、僕らとエリックさんは助かりました。これは紛れも無い事実なんですから。あまり自分を追い込まないようにしてくださいね。こんな状況なわけですから。」
山中は田中の器の大きさに涙ぐむ。
「ずみませんっ…!ありがどうございまず…!」
「Good job.Brother.」
エリックがポンっと頭を叩き、山中は涙腺崩壊。
「感動のところ、水を差して申し訳ないんですが…。」
「あ、はい。なんでしょうか?」
山中は問う。
「奴ら、来てます。」
「「「「あ。」」」」




