ああ神よ、どうか彼らを救いたまえ 前編
ちょっと今回は長くなりそうなので2部構成でやっていきます。
同日 09:17 田中家宅
田中が運転、エコーと山中がガンナー、田中家家族がサポートと役割を決め、田中家を出て自衛隊基地まで駆けること40分、自衛隊基地の入り口まで来た。建物内で銃声や爆発音が聞こえる。
「Oh my god!!?」
「もしかしてまだ生きてるのか!?Mr,Echo!Call to they!!」
「Yeah!Yeah!」
エコーがかなり興奮した様子を心配そうに山中は見つめるが、気を取り直して周囲の状況を把握する。ちらほらと化け物はいるがこちらに気づいてる様子はない。
「田中さん、奴らはまだこっちに気づいてません。エコーさんが生き残ってる隊員さん達と連絡が取れ次第移動します。それまでは待機です。」
「わかりました。しかし奴らが動いたらすかさず逃げ回るつもりでいますが、構いませんね?」
「えぇ、問題ありません。」
2人が話している間にエコーの方も連絡が取れたみたいだった。
「Please hear.I go to military car parking from now. I navigate for Tanaka.Do you under stand?Go!Go!」
エコーは若干焦ってるみたいだったが、山中達がわかるように簡単な英語で話してくれたため、すぐに動けた。
軍用車のある駐車場で落ち合うことになり、SEALs隊員の彼らが言うには車にエンジンかけたはいいものの、奴らに襲われて使われずそのままになってる軍用車が何台かあるということだった。他の自衛隊員は出動もしくは全滅しているとのこと。
山中達はミニバンで駐車場まで向かい、山中とエコーの2人で合流地点を死守し、脱出の準備を田中家にしてもらうところまで指示が出た。山中は初めて任務というものを任される高揚感とプレッシャー、プラスの感情とマイナスの感情の中に囚われていて、自分でもよくわからない精神状態だった。
「バス!バス!バス!」
「ピスッピスッピスッ」
車の進路方向を邪魔する化け物をエコーと一緒に狙い撃ち続ける。
「Fuckin' monsters die!!I kill you!!」
エコーは先ほどよりもさらに興奮し、化け物を倒すたびに側から見ては不敵な笑みを見せるほどだった。死んでいるもんだと思っていた仲間との再会がそんなに嬉しいのかと思うほど。しかしそんな状態に陥っても田中へのナビは冷静だったので山中は良しとした。
合流地点に着くと死体の山だった。迷彩柄の服を着た死体、私服を着た死体、化け物、それがあらゆるところに散らばっていた。おそらくここはこの基地内で1、2を争う交戦区域だったのだろう。腐臭が徐々に鼻に伝わってくる。田中家一家はその場で全員吐き始めた。さらに臭いがカオスになる。
「よし、田中さん降りますよ!気持ち悪いのはわかりますが、行動しないと!」
「ゲェエエエエッ!ハァハァハァハァ、山中さんは、ハァ、何で、ハァ、そんな、ハァ、平気で、」
「私のことはいいから早く!」
「ハァ、わかりました、ハァ。」
呼吸を整えつつ、田中家は動き出す。山中とエコーは化け物を掃討しつつ、周囲の警戒と念のために死体には頭に2発撃ち込んでいた。
「田中さん、車はどうですか?動かせそうなものありました?」
「あ、はい!こちらのSUVと今妻が見つけました、あのトラックも動くそうです!」
「なるほど。ではトラックの方に荷物を載せてください!そこら辺に置いてある弾薬も!」
山中はおそらく自衛隊員が運び込もうとしたであろう弾薬ケースを指差した。
「わかりました!すぐに!」
「トラックの運転はできますか!?」
「えぇ!このサイズのなら免許の範疇ですよ!」
「わかりました!じゃあまた運転お願いします!」
田中に伝え終えて、化け物と死体撃ちを続ける。




