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プロローグ
「いつからだろうか、こんな世界になってしまったのは・・・」
茶髪で長めの髪の霧上拓人はそんなことを考えながら薄暗い空を見上げていた。
「どうしたの、そんな顔して拓人らしくないじゃん」
「ん、花奈か」
拓人は話しかけてきた少女を見ることもせずそうつぶやいた。
「なによどうかした?」
心配そうに拓人に話しかけてきたのは拓人の幼馴染みの秋原花奈だった。
「いや何でもないそれよりコルケシスの光羽は大丈夫か」
「うん、大丈夫。でも・・・」花奈はそう言いながら俯いてしまった。
「どうした?」
「ううん、何でもない」
「そうか。じゃあ戻るか」
「うん。」拓人はそんな花奈を不思議に思ったが何も聞くことはなかった。