表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

ステータス

「まぁ詰まるところ、異世界転移の特典チートスキルみたいなもんだと思うよ?」

 さっきの有り得ない程の馬鹿力に、ワタリドリちゃんはそうアンサーを出した

「へー。異世界転移っていうと、最近の流行り物だよね?小説家をしよう、だったっけ」

「小説家になろう、だね」

「そうそれ。で、それの定番みたいな状況ってわけ?」

「うん。不思議な話だよね~」

 森を歩きながら、私達はそんな話をしていた。木に印を付けながら進んでいるけど、変化がなくて暇だ。

「こういうのだと、念じるとステータス画面が出てきたりするんだよねー」

 ワタリドリちゃんが補足して言う。

「へー」

「………やってみっか!」

 と、若干楽しそうに言い、大げさに深呼吸する。私も、ちょっと集中して見てみる。

「偉大なるステータス、我が前に姿を見せうおおっっ!」

「うわっ!」

 いきなり叫ばれたから、釣られてびっくりしてしまった。

「ステータス出た!」

 底抜けに明るく、私に訴えてくるワタリドリちゃん。

 だけど、生憎私の目にはそれらしい物は映っていない。

「……本当にある?」

「あるよ!みえないの?………あ、もしかして本人にしか見えない?」

 一人で納得したようにうなずく。

「やってみなよ。念じればでるだろうから」

 言われても………

 ま、一回位はやってみよう。

 出でよステータス!


 ピコン。


 出でた。

「うわっ!」

「あ、出た?」

 成功だね、とワタリドリちゃんは言う。

 初めてだと、びっくりするなこれは。なんせいきなり出てくるから。

「読んでみるか………」



ーーーーーーーーーーーーーーーーー

西城 千尋:女:17歳


耐久力・99999/99999

魔素・99999/99999

 

筋力・1000

魔術練度・達人


特殊能力・ステータス表示(対人・対物可)、アイテムボックス∞

ーーーーーーーーーーーーーーーーー 



「………ぱっと見だけで能力値が異常」

「私もそんな感じだよ~。カンストしてるぜ!」

 これがワタリドリちゃん言う所の特典チートスキルか。

「耐久力がHP、魔素がMPかな?」

「だろうねー。というか、なろうはうろ覚えなのに、これは分かるんだ?」

「ゲームはするからね」

 筋力も凄そうだし、馬鹿力の原因はわかったな。

 そんな事を考えていた時、


「きゃああぁぁぁっっ!!」


 悲鳴が聞こえた。

 その方向を見て、私とワタリドリちゃんは同時に言う。

「「行こう!」」

 すぐさま、悲鳴の場所へ走り出す。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ