第二十八話 水族館開館準備
よろしくお願いします。
人魚の集落の岸辺辺りにエスナさんに頼んで大きな生け簀を四つ作ってもらった。
ペンギンや他の海洋魔獣の餌になるオキアミやいわしなどの小魚を2つの生け簀で育て、残り二つの生け簀では人魚達が売ることの出来る魚を育てる。
この説明をした時、オリアナ達人魚は正直不安そうな顔をしていたが、生け簀漁を始めて一週間で魚達が食べられる大きさにまでなった。
自分の世界の魚と違って、あっという間に成長した。
色々な魔界で取れるみみずなどを混ぜた餌がよかったのか、魔界の魔力の影響なのかわからないが、冬太達にとってはありがたい事だった。
もちろん、動物園と同じ様にフードコートやお土産店も作ってある。
水族館のフードコートでは、カキや貝や魚を網焼きするコーナーも作り、動物園でも食べられている料理も作っている。
おみやげ店には、海洋魔獣のぬいぐるみや、タイガーシャークの歯(何度も生え代わる)や真珠や珊瑚で作った装飾品などが売っている。
養殖の魚の味も問題点なく、むしろ天然の魚よりも美味しいかもしれない。
魔イルカや魔オットセイ、魔アシカを調教して人魚達と一緒に行う広々としたショーステージも用意した。
だがそれでもまだ何か足りない。
フードコートのメニューにしても、水族館の看板魔獣も。
動物園には絞りたての牛乳でつくるアイスクリームやワイバーンのテールステーキなどがフードコートでは看板料理になっているし、なんといっても魔獣王ベヒーモスが動物園の目玉になっている。
フードコートに一品は人気料理が欲しいし、ベヒーモスに負けない程のインパクトのある魔獣を水族館に迎えたいと冬太は考えていた。
冬太にはその条件に当てはまる魔獣二匹に心当たりがあった。
まずは、フードコートの方から片付けようとオリアナに声をかける。
「クラーケンってどこにいますか?」
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