嫉妬
君には愛嬌があり
君には元気があり
君には無限の可能性がある
僕は無愛想で
僕の心身はボロボロで
僕に何があるというのだろうか
才能なんて言葉で片付けるのは卑怯だ
いつ誰が才能を見出せるのか
一生見出せないのかもしれない
そもそも才能なんて
そんな特別なもなんてないのかも
そう思った方が気が楽で
卑屈にならなくて済む
そもそも才能なんてないと思うことが
自己防衛なのかもしれない
君には文才があるかもしれない
君には音楽的才能があるかもしれない
君には創造的才能があるかもしれない
僕に文才なんてない
僕に音楽的才能なんてない
僕に創造的才能なんてない
僕はいつも他人を評論するばかりで
僕はいつも知った風な口をきく
僕はいつも他人を傷付けて自分を守る
他人を傷付けることでしか自己防衛出来なくて
そんな自分がちっぽけに思えて
くだらない自己嫌悪に陥る
何もしないで立ち止まるのも選択肢
でも何もしないで諦められるほど大人になれない
だから僕は僕なりに努力しよう
他人に笑われたって構わない
人の努力を笑う奴は結局才能に嫉妬してるだけ
才能なんてものは努力してみないと分からないのだから
今日も僕は悩みながら
醜態を晒しながら
地面を踏みしめて 空を見上げる
僕は僕だけの才能を探しながら