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無職から始める異世界バイク便  作者: 牧瀬 冬馬
2/5

お届けものは美少女です

異世界にきたら最初の出会いって大事だと思う!

『グオォォォォォォ!』

「死ぬ、死ぬ!追いつかれたら間違いなく死ねる!」

速度は約100キロ、動物って普通走っても70~80キロがいいとこじゃないの⁉︎

速度的にはまだ余裕だが見知らぬ土地、小高い丘や時折ある木々に邪魔され、今はこれが精一杯

「もっと開けた場所はないのか⁉︎」

辺りを見回すと左の方には木々が見えない草原が続くが、30メートルは越す小高い丘からのジャンプ台になっている

「今日はよく飛ぶ日だな…」

そんな軽口を叩くと後輪を滑らせながら一気に方向を変え、スピードを上げ猪どもを引き離す

「いっけぇぇぇぇぇ!」

落ちながら後ろを見ると流石に猪共もビビったかギリギリで止まり吠えていた

後は着地を決めて何処か人のいるところを探そうと考え下を見ると

「ひっ人ぉ⁉︎」

ざっと十数人の男共が一人の少女を取り囲んでいるが、とりあえず…

「どけぇぇぇぇぇ!」

少女を取り囲む男共がこちらを見るが遅い、やっちまったと思いながら着地する

「あん?なんdぷぎゅらぁ!」

一人の男の真上に落ちてその男は謎の奇声をあげて倒れた、周りからは

「頭ー!」

ざわつきながら剣やナイフを持った男共が叫んでいるが、どうやら気を失ってるだけで死んではいなさそうだ

その中の数人が俺を見てくる

「…」

「…」

「わりっ!」

軽く手を上げ謝罪し鼻歌交じりにその場を離脱しようとする

「まてやてめぇよくも頭を!」

「妙なもんに乗りやがって!」

すぐさま囲まれてしまった

「助けてください」

そんな中元々絡まれていた少女が抱きついてくる

綺麗な栗色の髪をショートカットにし、身長は130〜140と小さいが、胸だけはかなり発育の良い体に思わずギャップ萌えしてしまう

「街に戻る途中馬車が襲われて」

見た目日本人じゃないのに話がわかる不思議は一先ずおいておこう

見ると、近くには大破した木材が散乱している

とりあえず人のいるところは目指さなきゃだし、こんな美少女に助けを求められて断る奴がいたらそれは漢じゃないな

「そこ乗ってシッカリ捕まってろ」

少女を後ろに乗せ抱きつかせる

「…」

「…あの?」

「すまん集中していた」

主に背中にだが、だってヤバイよこの膨らみ、超デカくて超柔らかい!そんな事を考えてると

「逃がすかよ、やっちまえ!」

賊共が飛びかかって来た

ブォン!

俺は車体を少し傾け、フロントブレーキを掛けながらアクセルを煽りクラッチを繋ぎ、コマのようにその場でアクセルターンを決める

「ぎゃぁ」

「イタタタタ」

バイクにぶつかったり、タイヤが弾いた石つぶてに賊共が怯むと、隙をついて空いたスペースにバイクを滑り込ませるとそのまま賊共を置き去りにし、一気に加速する

後ろであっという間に豆粒ほどになる賊共を残し、そのまま走り抜ける

少しペースを落とすと少女が笑ながら話しかけて来た

「あははは!すごい!早い!何これ⁉︎」

「バイクを知らないのか?えっと」

「『ルーディアット・シルフィ』皆はルディて呼ぶわ」

「そうか、よろしくなルディ、俺は瞬、そのまま瞬て呼んでくれ」

お互い自己紹介しながらも、ルディは早い早いとはしゃいでいる

「街は向こうなんだけど普通は馬車で半日はかかるんだけど、これならもっと早くつきそう!」

「そうなのか?まぁとりあえず腹が減ったし急ぐかな」

「だったら助けてくれたお礼に特製のシチューをご馳走するよ」

「おー助かる、実は文無しでどうしようかとも思っていた、まだまだ早くなるからシッカリ捕まってろよ」

「了解!イケイケー!」

こうして異世界にきて出会った少女ルディと街へ向かって走るのであった

一応このルディがヒロインとして今後も登場させて行く予定なのでよろしくお願いします。

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