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ねぇ、好きなの?
「おはよーっ!!!!!!」
朝から元気に突撃してくるのは"霧崎涼"。
こいつが来るとさつきは不機嫌な顔を一瞬見せる。
俺にベタベタして来るのがたまに傷だが、ふわっとしたショートにクリクリっとした猫目、綺麗な高い鼻に口角の上がった唇で整った顔立ちの女子だ。
「大智、ごめん!ダッシュで行かなきゃ先生に怒られるんだ。
また学校でね!!!」
霧崎は走って行った。
「嵐のようだな………」
ふふっと、鼻で笑った。
彼奴のことは嫌いじゃないし面白いとさえ思う。
クイッと裾を引っ張られたような感じがして振り向いた。
「ねぇ、大ちゃんはあの子のこと好きなの?」
さつきが裾を引っ張りながら俺を見上げて尋ねる。
好きと言われれば好きだけどどの好きなのだろう。
友達として?女として?
変な汗が出てきそうな感覚に陥った。
ここで選択を間違えればさつきと付き合うことはなくなるだろう。
「友達としては好きだけど?」
「そーなんだ。」
さつきの目は俺から視線を逸らした。




