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エピローグ
パロカセ村に作られた野戦病院の中で、二人の男が会話していた。
片腕をなくした男が言った。
「なあ、知っているか?」
眼帯の男が答えた。
「何を?」
「ハーソンの奴らはドラキュラを兵士として使っているらしい」
眼帯の男は吐き捨てるように言った。
「くだらない噂だ」
「本当だ、補給の連中は明かりを持たない奇襲部隊に何度もやられたらしい」
眼帯の男は片腕のない男をからかいながら言った。
「へーえ。じゃあ、ハーソンの奴らはどうやってドラキュラを手懐けてるんだい?」
片腕の男は答えた。
「血の流通を管理しているらしい。なんでも最近、血を固めずに保存する方法を見つけたらしい。もっと正確に言うと、その方法を知っている奴が亡命してきたらしい」




