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第22話 野良犬の居ない内に策を打つ池月(クズ)

前置き : この作品は暴力や性的な描写を伴いますが、暴力行為を助長する物では御座いません。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


時間は少し遡って、剣一が体調が悪いと早退した日の夜


池月達は自分達が、親から見捨てられた事にショックと絶望を感じ悩んでいた


取り巻き達は、池月に唆されて一緒になってイジメていた相手が実は、喧嘩がとんでも無く強く、社会的立場でも自分たちの両親の事を何時でも社会的に抹殺出来る力を持っているとは思ってもいなかった

どうにか不動に取り入って、池月を一人加害者に仕立てて、この地獄の日常を抜け出す事しか考えて無かった。


一方池月は、今まで何でも与えてくれ、いつも尊大で誰に対しても上から物を言う自信に満ち溢れた自慢の父親が、惨めに床にひれ伏して自分と同じ年のガキにへコヘコしてる姿に幻滅し苛立ちと嫌悪を覚えていた、ふと部屋の鏡で自分の姿をみると無残に抜け落ちた金髪は所々禿げており、顔には青アザが出来て腫れ上がっていた



【パリッン】


池月は自分の拳で鏡を殴り割った



顔を上げ再び鏡を見ると、クモの巣状にヒビが入りあれだけ醜くかった自分の顔が映らずその鋭い眼光だけが幾つも反射し自分に語りかけているようだ

(お前はこんなもんじゃない、あんな野良犬に舐められていい人種じゃない、奴を潰せ)


「野良犬~!!このままで済むと思うなよ!!!必ずお前を後悔させるからな!」




と、意気込んだが学校に行けば奴にボコボコにされる、その恐怖から親に体調が悪いから学校を休みたいと伝えるも、それだけは絶対に許さないと学校まで車で送られる羽目になる。

(まるで囚人を輸送する護送車だ・・・)


俺は、恐る恐ると学校の入り口を伺い、野良犬のクソ野郎が居ない事を確認するとコソコソと自分の下駄箱で上履きに履き替える

正面の階段を避けて、わざわざ遠回りの階段を上り2階へ上がると、反対の奥にある自分の教室の様子を伺う


(いつもと様子が変わらないな・・野良犬野郎は未だ来てないのか・・・)


なるべく壁際を歩き、人目を避けながら教室の手前に着くと、そっと中の様子を伺い野良犬の席を見る


(ふぅ~あの野良犬野郎・・未だ来てないのか・・)


他のクラスメートに白い目で見られ、誰も俺様に挨拶してこない、しかし此処で挨拶の声を何処かで奴に聞かれても困るので今は寧ろ助かる。


それから俺は教室の扉が開くたびに、体が反応してビク付く、どうやら俺だけではなく元取り巻きの奴らも同じ様子だった


予鈴が鳴るギリギリで、姫野が登校してきた「お、おは、よう・・」俺にだけ聞こえる様に小さな声で挨拶してきた


今の俺には、コイツを構ってる余裕が無い・・いかにして野良犬野郎から逃げるか・・もはやクラスメートも教師も取り巻き連中も役に立たない・・




・・・いやぁ、一人役に立ちそうな手駒が居るな




池月は青タンの滲む口元をニヤリと釣り上げた


朝の予鈴のあとホームルームで担任が教卓の前に立ち、挨拶の前に目の前の空席について説明をする








「え~不動君はお休みです、体調不良でしばらく療養入院するとの事で来週の火曜までお休みです」






ちっ!野良犬のクソ野郎は休みかよ!俺は休みたくても休ませてもらえないてのに・・まぁこれで1週間は安全に奴を地獄に送る為の策を準備できるなw




野良犬の居ない教室は至って平和だったが、この間からの醜態で俺の権威は地に落ちていて、今の俺に媚る奴は誰も居ない、取り巻き連中も姫野も同じでクラスの中で孤立している


俺は放課後の教室で意を決してクラスに残ってる連中に呼びかける


「なぁ、アイツの居ない教室は平和で過ごしやすいだろ?皆俺に協力してアイツをこの学校から追い出さないか?」


しかし、皆の反応は薄く協力を申し入れしてくる奴は居ない、どいつもこいつも日和見な連中だ俺は「ちっ!」と舌打ちをして入口のドアを蹴り教室を後にした


「イライラするな・・こんな時はセックスするに限る・・久々に姫野とヤルか・・」


俺はスマホのアプリを起動し、姫野へメッセージを送ろうとすると、誰かから着信が入る


「ちっ!誰だよ・・」


見てみると俺を裏切りやがった取り巻きの連中だった「今更なんの用だ?・・」疑問に感じながらもメッセージを見ると俺の提案について二人とも協力したいから何処かで会えないかという事だ


底の浅い連中だ・・・どうせ教室で声を上げると他のクラスメートが居て俺が失敗したときに自分は関係ないと言い訳出来ないとか考えたんだろうが・・・


まぁいい使える手駒は多い程打てる策は増える・・





俺は姫野へのメッセージを中止して、別の人物へメッセージを送る・・・











(くっクククッ・・野良犬クソ野郎・せっかく退院しても又すぐに入院する事になりそうだぜw)






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